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「緊張」について

あたしは以前、女優や声のお仕事をしていました。
有名になりたいよりも、その物語や役を素晴らしく表現できる「表現者」を目指していました。
色々な世界の住人を表現する遊びは、面白くてしょうがなかった。

言っておきますが、元来目立ちたがりではなくその逆、恥ずかしがりです。ただ、舞台の上だと人格が「あたし」じゃないのでね。ヘーキなわけです。

「緊張」についてですが、
あたしは舞台でもカメラでも、本番でほとんど緊張しません。脳と感情が細胞がマックスになり、お稽古以上のパフォーマンスを出せていました。なぜかそう。

緊張する代わりに、ぴーーーんと張った強い糸が自分の核に存在しているよなイメージとでもいうのかな。

でも、世の中には、そうじゃない人、緊張がひどくて困る人のが多い気がします。では、どうしたら緊張しなくなるのでしょう。

・全神経を表現に集中すること
・本当にこれ以上改良の余地はないのか、徹底的に精査し、ひたすら改良していくこと

この2点だと思います。
芸術に限らず、プレゼンも同じだと思います。

どうやったらこの想いが届くのかに集中すると、緊張してるヒマなんてないんですよ。
プレゼンだって、世界があって物語、
その世界の住人になりきることです。その物語の作者(製品やサービス等)の頭の中に近づき、気持ちを疑似体験することです。作者の意図や思惑に気づくことです。

そして、どうやったらこの想いが伝わるかを考え抜くと、語り方の強弱、耳に心地よい美しいテンポ、声の高さの使い分け、ゆっくりと息を多めに混ぜて情感を込める等、色がついてきます。
「読み方を決める」というより自ずと決まってくるのです。

そこまでくると、プレゼンだって表現、演技、歌、です。
(歌だな、と感じるのは、例えば、美しく聴こえるよう、語尾はそっと優しく発生します。卵を置くように)

緊張するしないじゃなくなり、心を込めて伝える、に尽きるのです。

すべての人に当てはまるわけではないかもしれませんが、もしどなたか一人でもお役に立てると嬉しいです

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