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英語を探せ#12-人生の学校からの6つの教へ

 日常の考え方や行動を、違った観点で見直すような英語を探しています。米国ミネソタ大学の恩師からの言葉です。人生でいかに学び、いかに生きるかを”Life-long lessons” 「人生の教え」として述べたものです。彼は言います。人生はまさに一生かけて学ぶ場所、School of Life 「人生の学校」なのです。なにか東洋的です。今にして思えば、6訓全部の完遂は難しい。恩師自身の描く教育者そして農業指導者の理想、歩むべき道筋だったのかもと思います。
 ”Lesson 1. Keep things in perspective; See the big picture”. 「物事を大局的にとらえ、大きな展望で見なさい」。”Know what the animal agriculture industry needs and where it is going.”「 自分の業界が何を必要としているのか、そしてその方向性を知りなさい」と続けました。農場動物の獣医師かつ農業指導者であり、大学教授であった恩師は、畜産の産業界の進む方向、そのために必要なものは何かを大局的に考え、狭い範囲の研究に満足するのでなく、何で貢献すべきか考えなさいと教えてくれました。
 “Lesson 2. Have the leadership to motivate people, accept their weaknesses, and utilize their strengths”. 「人を動機づけ成長を刺激し、人の弱さを受容し、強さを使おうとするリーダーシップ精神をもて」。リーダーの行動はどうすべきかと教えてくれました。まさに彼はこのことを頭において、私に接していたと思います。仕事におけるリーダーの心得としても重要であり、教育者としての真髄だと思います。でもすべての人に対してできるかどうかは難しい。
 Lesson 3. “Be unselfish; share everything, including any knowledge you have”. 「無私の心をもちなさい。自分が持っているもの、とくに知識を共有しなさい」。人は知識や技術を独占したいものです。恩師は”provider”「与える人」として、寄ってくる人に、できるかぎり与えようとしていました。
    Lesson 4. "Be confident in yourself without ego."「自分に自信をもて,エゴなしで」成功し自信が大きくなれば、エゴ・おごりがでるものです。謙虚なリーダーであり続けることは難しい。
 Lesson 5. ”See only the good in people; believe that people are inherently good”. 「人の良いところだけを見なさい。人は本質的に善良であると信じなさい」ということです。でも自分の利益のために近づいてくる人がいっぱいます。まずはそういう人を見抜く眼力がいるのでは、と思いました。恩師には有名になればなるほど、多くの人が彼を利用しようと近づいてきました。
 Lesson 6. ”Commit to others; develop a sense for when people need something and understand how to help them”.「周囲の人を常に気にかけケアし、人が何かを必要とする時を知る感覚を養い、そして彼らを助ける方法を理解しなさい」。周囲の人すべてをケアするのは難しい。恩師は時々人のケアすることに疲れていたようです。大学を退職した恩師は今、有機養豚に最後の力を注いでいます。


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