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英語を探せ#9-米国小学校で教える米国のシンボル

 日常の考え方や行動を、違った観点で見直すような英語を探しています。片付け中に押し入れから珍しいものが出てきました。なんと数十年前に米国の小学校の先生が作った手書きの教材です。シンボルは12コあります。
1)   “The America Flag”「アメリカ国旗」
2)   “The Bald Eagle”「白頭鷲」
3)   ”Declaration of Independence” 「独立宣言」
4)   ”Constitution”「憲法」
5)   ”Gettysburg’s address”「ゲティスバーグの演説」
6)   ”George Washington”(1732-1799)「ジョージ・ワシントン」
7)   “Abraham Lincoln”(1809-1865)「エブラハム・リンカーン」
8)   ”John F. Kennedy”(1917-1963)「ジョンFケネディ」
9)   ”Capital”「キャピタル議事堂」
10)  ”White House”「ホワイトハウス」
11)  ”Lincoln Memorial”「リンカーン記念堂」,
12)  ”Statue of Liberty”「自由の女神」
 米国の古き良き伝統が感じられます。米国の小学校ではこれらの大部分が教えられていると思います。1)3)4)6)12)は米国人ほぼ全員が認めるでしょう。ワシントンは国父です。独立宣言に関していえば、独立を告げた鐘として”Liberty Bell”「自由の鐘」がワシントンDCのお土産の定番でした。
 憲法については、”We the People of the United States”「私達米国民は」で始まります。小学校で習ってます。正義、防衛、福祉、自由をうたいます。小学校の1年間は、この憲法の前文、"Anthem of the USA"「米国国歌」、"America, The Beautiful"「美しい国アメリカ」、"My Country, Thee"「わが祖国よ」のどれかを毎日唱和しています。
 知人の米国人によると、小学校では子供達を、米国民になり愛国心を持たせるよう洗脳(教育?)するんだと言ってました。多様な文化を持つ国からの子供たちを、米国民にする必要があるというのです。生まれたときからの日本人とは違うと思いました。
 2)の白頭鷲はどうでしょう。日本の国鳥はキジですが、日本人はあまり気にしていないでしょう。米国人はどうなのかなあ、と思います。
 12コのなかに、シンボル3つ(5, 7,11)も入っているリンカーンは、すごいなと思いました。とくに"Gettysburg Address"「ゲティスバーグの演説」(1863年11月19日)は短く、印象深い。わずか272単語1449字です。民主的な政府の重要性を宣言しています。
 8)のケネディ大統領は今はどうかなあ、と思いました。たしかに「われわれが人類の自由のために、一緒に何ができるかを問うてほしい」といった1961年の”Inaugural Address”「大統領就任演説」は素晴らしい。まさにアメリカの誇りと意欲で満たされています。書いた小学校の先生が同時代の人だったのかもしれません。なお私の滞米した20世紀後半の米国では、JFK(ジョン・F・ケネディ)といえば故ケネディ大統領でした。ゴシップ系の雑誌によく出ていました。アメリカの価値観が輝いた時代のアイコンだったのかとも思いました。
 9)と10)では日本の場合だと皇居と国会議事堂がシンボルということになると思います。国会議事堂は議員の不祥事があったりすると、民主主義のシンボルとしての価値が下がります。
 ニューヨーク港、リバティ島へ行って、「自由の女神」を見たときは感激しました。他国から自由を求めてきた移民達を迎えるようにたっていました。
 アメリカは変化の国ですので、12のシンボルのいくつかは変わっている可能性があります。現在の米国のシンボルを知りたいものです。新しく変わったシンボルと変わらなかったシンボルを。米国の小学校の先生は今何を教えているのでしょう。

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