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乱れた食事がなぜ良くない?

はじめに

ちょうど前回、脳腸相関についてお話ししましたので、今日は食生活が腸の健康に及ぼす影響について。
最近の研究によると、乱れた食事は腸内細菌叢のバランスを崩し、これがリーキーガット症候群や他の健康問題につながる可能性があると言われています。

リーキーガット症候群とは?

リーキーガット症候群は、腸の壁が損傷し、本来は腸内に留まるべき物質が血流に漏れ出してしまっている状態のことです。
これにより、余分な物質が血流に流れ込むことで、全身の炎症や自己免疫反応が引き起こされることがあります。今回取り上げた2024年の研究によると、食事がこの状態を引き起こす大きな原因であることが示されています。

食事と腸内細菌

私たちが食べるものは、腸内細菌叢に対して影響を及ぼします。
特に、高脂肪や高糖質の食事は腸内細菌叢のバランスを狂わせ、腸の壁の保護機能を低下させることが研究で明らかになっています。
この変化はまさしく、リーキーガット症候群のリスクを高める可能性があります。
リーキーガット症候群が全身の炎症を引き起こしてしまっている状態と言いました。
肥満も慢性炎症と言われる症状に分類されます。
つまりは、リーキーガット症候群により体内の炎症が促進され、それが肥満という炎症をも促進してしまうリスクもあるということです。

現代の食文化

乱れた食事とはこの研究では、高脂肪や高糖質なものとされています。
パッと頭で美味しいものを思い浮かべてみてください、きっとそれらは高脂肪で高糖質なものだったかと思います。
ちなみに僕はピザがとてつもなく好きです。アオキーズでもドミノでも、どこのでも!チーズと小麦やソースでやはり高脂肪&高糖質。
美味しいものはなぜ高脂肪で高糖質なものが多いのかこれは人がエネルギー源となる脂肪や糖を美味しく感じるように作られているからです。
そして現代の食文化ではこのような高脂肪で高糖質なものが溢れかえっています。

結論

健康な腸内環境を維持するためには、脂肪や糖に偏らない、バランスの取れた食事が必要です。
食物繊維や発酵食品を多く含む食事は腸内細菌の健康を促進し、リーキーガット症候群のリスクを減少させます。
普段の食生活では、主食におかず、副菜である野菜をしっかり食べながら、発酵食品を日々の食生活の中に混ぜていきましょう!
そしてたまにの外食やご褒美には美味しいものをしっかり食べて、うまくオンオフを作っていきましょうね!


参考文献
Chae YR, Lee YR, Kim YS, Park HY. Diet-Induced Gut Dysbiosis and Leaky Gut Syndrome. J Microbiol Biotechnol. 2024 Apr 28;34(4):747-756. doi: 10.4014/jmb.2312.12031. Epub 2024 Feb 1. PMID: 38321650.

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