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学級委員の存在意義とは?「教師が学級を管理するために利用していませんか❓」【学級内ヒエラルキーの危険性】

この3月で定年退職する教師です。

今日は、みなさんの考えをぜひ聞いてみたいと思い記事を書いています。
私は長年自分に自問自答してきたことがあります。

それは、「学級委員はいったい誰のための存在なのか?」

担任したクラスに、しっかりとしたリーダー(学級委員)が存在していると、学級経営がとても楽になります。おそらく皆さんもそうではないでしょうか。

もしかすると、クラスの生徒たちも楽なのかも知れません。リーダーの言う通りにしていればトラブルに巻き込まれないで済むと考えている可能性もあります。

職員室で、先生たちの会話に「うちのクラスにはリーダーいなくて大変だ」とリーダー不在を嘆くものが多々あります。

その会話を耳にするたびに、「大変だと感じているのは、クラスの生徒ではなく教師なのではないか」と。

学級に起こりやすい「ヒエラルキー(序列)」

私の経験上、「いじめ」が起こりやすい学級ほど「学級内ヒエラルキー」がはっきりしています。

学級委員はこの「学級内ヒエラルキー」の上部層にいる場合が多いので、担任がこの「ヒエラルキー」を無意識に利用しているように見えるのです。

担任が学級委員を重んじ過ぎると、「学級内ヒエラルキー」を強化してしまう可能性があると思うのです。さらに、それがマイナスに働くと「いじめ」にもつながる可能性もあります。


教師はそのリスクをいつも考えて学級経営を行うことが重要なのです。


理科室は第二保健室

私の理科室には「学級内ヒエラルキー」の下部層に位置付けられてしまった子どもたちが、昼休み、放課後に集まってきます。
不思議なことに、上層部に位置付けられている子どもたちはほとんど顔を出しません。時々顔を見せても、理科室内のメンバーを確認すると帰っていきます。
もしかすると、理科室内の子どもに気を遣っている可能性もあります。

教室は入れないけど、理科室登校ならできる。

多くの中学校では、保健室の利用は一日一時間を目安にしているところが多いと思います。

私の空き時間(授業がない時間)には、教室に入れない生徒は理科室に呼んで自習させたり、一緒に実験道具を片付けたりして過ごします。時には一緒に給食も理科室で食べます。

最近では、悩みを抱えた若い先生もやってくるようになりました。

まとめ(私が言いたいこと)

教師は「学級内ヒエラルキー」について強い危機感を持って欲しい。
もしかすると、教師自身が「ヒエラルキー」を強めている可能性もあるということも。

みなさんのコメントお待ちしています!


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