読書感想文は「なんかよく分からないけど良かった」でもいい

こんにちは。
本記事では、読書感想文そのものに対しての個人的な考えを述べたいと思います。
扱うテーマは、「読書感想文では何を書けばいいのか思いつかないし、考えるのも苦痛だ」という悩みです。


No.1 テンプレートは罠

試しに「読書感想文」でgoogle検索をかけてみると、こう書け!というテンプレートを紹介するウェブページのリンクが検索結果の上位に多く存在していました。
個人的な意見としては感想文をちゃんと書こうという心持ちこそがうまく書けなくなる原因である気がしています。
テンプレートに沿うあまり、読後の「気づきや学び」を一生懸命探していないかということです。
これは私が学生の頃にも同様の失敗をしていて、宿題である=学びがなければならないという真面目すぎる思考になっていたことがありました。

今振り返ってみると、テンプレートによくある「読書前の自分の無知さを恥じる」文体や、「読書後の社会に対する視点の更新」文体など、そこを着地点にした結果逆算して自分の感想を考えるなどという感想文にあるまじき書き方をしていたなと思います。

テンプレートに頼るのもいいですが、このように頼り過ぎると自分の感想を無から作るという意味の分からない苦痛な時間になります。

No.2 ネットの誰かの感想も罠

ネットで本のタイトルを検索してみると、レビュー欄などで誰かの感想が簡単に閲覧できるようになっています。
中にはレビュー欄で物凄い量の文章を書いている人もいて、参考に読んでしまいたくなります。しかしこの誰かの感想も罠です。
私も困って検索して閲覧したことがありますが、自分の思っていたことが上書きされる感覚がありました。
また、そのようなレビューを参考にしても大体の読書感想文の規定の文字数には達することは無いので、それをベースに一から考える虚の時間を過ごすか、色んな人の意見をつぎはぎした文を書くはめになってしまいます。
本を読んで自分の思ったことを書くだけでいいのに、追加で調べものをしている二度手間という罠です。
こうして苦痛な時間が流れていくことでしょう。

No3. 大きな視点を持たずこじんまりしよう!

上記で人の意見を借りようとすると苦痛の時間を過ごすことになると書きましたが、最後にどうやって書くのかについて触れます。
前提として感想文は全てが主観で書かれます。

そのことを念頭に、自分の意見だけを書くというのを徹底してみるといいかもしれません。
あくまで感想ですので、「つまらなかった」でもいいと思います。
もちろん「なんかよかった」でもいいです。

とにかくこの文だけやけに覚えているな、というシーンだけピックアップしてみるのがおすすめです。

社会がどうとか、勉強になったとか本全体の感想を軸にすると余計に難しくなるのは上記の通りです。
自分の心の動きだけを頼りに言語化した方がいいよと過去の自分に教えたいですね。

まとめ

誰かの感想やテンプレートを基に感想文を作成すると、自分の感じたことを無視してしまい新しい文を考えるのに余計に時間がかかるのでやめた方が良い。
また、この作業こそが読書感想文を苦痛の時間たらしめる原因となっているのではないか。

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