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子どもの怪我に焦る

子どもはよく怪我をする。
すぐにコケる。

そうやって成長していく。

でもしなくていいなら怪我なんてしない方がいいに決まっている。

自分がしたことのあるタイプの怪我なら痛みやどれぐらいで完治するか、病院へいくべきかどうかなどある程度すぐに判断する事ができる。

問題は親も子どもも初体験の怪我だ。

これは本当に焦るし恐ろしい。

あたりまえだけどその瞬間は突然やってくる。

ふと気がつくと次男が口から血を流して泣いていた。

コケて少し口の中を切ったかな?とすぐに確認する。

血の量が多い。

ドキッとする。

舌を噛んだのか?

血の量が多くて出血箇所を特定できない。

タオルで血を拭いながら探す。

痛みとタオルの不快感で泣き叫ぶ次男。

妻とふたりががりで対応する。

出血箇所を発見した僕たちは「えっ」と声を上げた。

上唇と歯茎を繋ぐ中央にある筋のようなやつ。

あれが裂けていた。

出血が多く詳しく見ることができないので、とりあえず病院へ電話をかける。

すぐに来て良いと言ってもらえたので、すぐに病院へ。

泣き続ける次男。

こんなところ裂けたことがないので、不安でいっぱいの両親。

こんなところ縫合もできないだろうし、再生するのだろうか。

そんな疑問が頭をぐるぐると巡っていた。

病院に到着し診察を受ける。

怪我をした瞬間を見ていないため、はっきりとした原因がわからなかったが、ボールペンを握っていたのでそれを口に入れた拍子に筋を切ってしまったか、咥えた状態で転倒したか。

診察の結果は、根本までは裂けていないので大丈夫だろうとのこと。
大丈夫なんだ。

よく割ける場所だとも言われた。
外からの刺激でも裂けることもあるとのこと。

特に処置や薬などもなく安堵した。

でも上唇を持ち上げると裂けるので、つまむようにして見るようにと言われた。

怖すぎ。

なにはともあれ、一生物の傷にならなくてよかった。

本人は痛くて大変だろうけど。

しばらくは我慢しておくれ。

何か特殊能力をひとつ選べるとしたなら、子どもの痛みを肩代わりできる能力が良い。

代わって上げたくて仕方がない。

でもこういう痛みで学ぶこともあると思って暖かく見守ろう。


そして同日の夜に長男はハサミで指先を切ってしまい、多量の出血にパニックに。

どうするの!と何故か怒っている。

傷はすぐに治ること、それぐらいの出血では人は死なないこと、圧迫していればすぐに血は止まることなどを説明して納得させることが大変だった。

成長するにつれて、本人が怪我の度合いを理解するので、親がいくら大丈夫といっても、痛いのも不安なのも本人なので、怪我のケアよりも気持ちのケアが大事になってくる。

両親が焦っているとその感覚は子どもに伝播するだろう。

親はドシッと構えておかなければ。

でも想定外の大怪我は勘弁してください。
心配で死んでしまいます。


切り傷に関しては僕が子ども頃は消毒して絆創膏が主流だった。
乾燥させることが大事だった。
膿んでジュクジュクは一大事だった。

でも過去に読んだ本で湿潤治療というのを知った。

乾燥させることは返って治りを遅らせるし痛みもでると。
今までのやり方は真っ向から間違っていると。
だからワセリンなどで保湿し絆創膏などで保護するのが良いとのこと。

そもそも擦り傷などのあとに出てくるジュクジュクは悪ではなく、自然治癒の一環なのだそう。
だから湿っている方が自然なのだ。

はじめに流水で雑菌を洗い流すことは忘れずに。

ハサミで切った傷も止血後にワセリンを塗り、絆創膏を貼って様子を見ると痛がることもなく翌日には大方傷は塞がっていた。

すごいぞ湿潤治療。

これからもよろしく。

怪我をしないにこしたことはないけれど、怪我をしてしまった後になるべく痛みがないようにしてあげたい。

しかし子ども諸君、親を焦らせるのはよくないぞ。もう少し丁寧に遊んでおくれ。

たのむ。

ではまた。

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