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幽霊みたり枯れ尾花 そんなピュアなヤツおる?

夏といえば怪談。

でも怪談を本気で怖がるひとはいったいどれぐらいいるだろうか。

この科学技術が進んだSFのような現代において幽霊などの怪談話は はなから信じてもらえない。

信じないと怖がれない。

そんなひとは怪談を聞いても退屈するだろう。

かわいそうに。

奥ゆかしき怪談を楽しめないなんて。

「幽霊みたり枯れ尾花」なーんて現代人には通用しない。

そんなに純真ピュアなヤツはもう絶滅したに違いない。

だけど、僕はそれを是とはしない。

なんとか本気で怖がらせる。

そんな謎の使命をおびている。(勝手に)


昔、誰かが言った。

「人類が想像できることは全て創造できる」と。

僕は誰がいったか知らないこの言葉が大好きだ。

さぁ幽霊たちの反撃の時。

相反する科学技術を用いて現代に幽霊を具現化する。

ないものは作ってしまえばいい。
人類はそうやって進歩してきた。
今の人類は幽霊すらも作ることができるのだ。

しかし はい、これが幽霊です と現物を見せてもそれはただの物質でしかない。

だれも幽霊とは思わない。
幽霊ロボだ。

幽霊の本質は「そこにいそうでいない」ことにある。

それを再現せねばなるまい。

さりげなさの中に存在感があるのが幽霊の醍醐味。

む、むずい。

現代の科学技術をもってしても難しい。
すぐに何かしらの装置だと疑われてしまう。

いったいどうすれば。

いきなり幽霊が登場してもひとは信じない。

そこにいわれいわくがないといけない。

幽霊にはストーリーが必要不可欠。

花子さんやテケテケなんかはその典型だ。
ただトイレに女の子の幽霊が出る。
足の無い幽霊が出る。
これだけではひとは信じない。

なぜそこに出現するのか。
なぜ足がないのか。
なぜ人に危害を加えるのか

そういったストーリーが必要なのだ。
ヤツらは突然現れはしない。

だから まずはライターにストーリーを作ってもらう。
そして その内容にそった幽霊を科学技術で作る。

この流れだな。

まずは幽霊ライターを探さないと。

え?
ゴーストライター?
いや、僕はちゃんと自分で書いていますよ。

幽霊のことを専門に書く幽霊ライターだよ。

有能な幽霊ライターを探す。

話はそれからだ。

残念ながら僕はエッセイストだからうまく書けない。

幽霊エッセイなら書けるがストーリーは難しい。

え?
幽霊エッセイについて詳しく?

チッチッチ。

そう簡単には見せられないよ。
書くネタがなくなったら手を出すかも幽霊エッセイ。
まぁネタは当分尽きそうにないけれど。

あぁ幽霊に会いたい。
でも怖い。
できれば会いたくない。
でも存在はしてほしい。
そんな恋心にも似た感情を想起させる幽霊は偉大だ。

いつか人工でもいいからお目にかかりたいものだ。

あ、もしこのエッセイを見ている幽霊さんがいたらぜひコメントで教えてね。

ではまた。

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