精神科医がヨガ教室に通ってみた
少し病院から離れて、今回はヨガのお話し。心理士さんの方が絶対に詳しい分野ではあるとは思うのですが、一精神科医の視点から。
きっかけは某大手ホットヨガ教室の広告と無料体験。妻にすすめられるがままに行ってみました。1回の体験で滝のように汗をかき、心身ともにリフレッシュできて、その場でサインして契約しました。
1-2週に1回の頻度で1時間のレッスン、半年くらい通っていますが、よく周りから聞かれるのが「一番なにが変わりましたか」という質問。うーん、なんだろう、、パッとは出てこないけれど、継続したら確実に効果はあることは間違いないと思います。
一番は、心と体はつながっているということを実感できます(心身相関)。当たり前のことなのですが、この当たり前のことを「実感」できるのです。心が落ち着けば体調も良くなるし、体がリフレッシュすれば心も落ち着きます。ヨガはどちらかというと体→心、でしょうか。ヨガではとにかく呼吸をしつこいくらいに意識します。どんな動きをするにしても、たとえば「手を挙げながら吸って、吐いて手を体の正面」という具合にすべて動作に呼吸の指示が入ります。滝のように汗をかいてくるとそれも意識するよう声掛けが入るし、あるいは踵に重心をかけるようにとか、体幹、お腹や背中の力の入れ方も指導してくれるし、呼吸を中心にとにかく体に意識を向けるように声かけが入ります。
ヨガのポーズも色々ありますが、何回も通っていると大体覚えてくるので、継続して通うことでより一つ一つの動作や体への意識が研ぎ澄まされてきます。そして過去や未来の心配事は忘れて、今この時この場所に集中するように、といった声かけもあります(マインドフルネス)。驚かされるのがどのインストラクターのレッスンを受講しても、全く同じような内容・タイミングで、呼吸の指示や体や心への意識の向け方への声掛けが入ります。大手なので企業全体で技術をかなり徹底して共有していることを感じるし、しっかりとしたヨガの手法に基づいてやっているのだろうという安心感も感じます。インスタクター間の表彰などもあるようで、どのインストラクターも体が引き締まっていて意識が高いことが伺えます。
スタジオの照明や音楽も雰囲気があり、日常のストレスから離れた非日常を心身ともに味わえます。ぜひみなさんにもオススメしたいです。
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