太陽礼拝108回🧘実況中継
今年最後はヨガのお話。
「太陽礼拝108回」というレッスンを受けてきました。太陽礼拝を1セット行うたびに煩悩が1つずつ浄化されていく、という仏教で言うところの除夜の鐘と同じような意味合いが込められた年末特別レッスンです。
太陽礼拝とは、12のヨガのポーズを呼吸に合わせて一連の流れで行っていく動作です。1セットだいたい40秒くらい、4-5セットもやればそれなりに体に負荷がかかります。今回はそれを108回1時間ちょっとかけて行いました。
始まる前にインストラクターから幾つかポイントを伝えられました。スタジオの30人弱と、全国の他のスタジオで太陽礼拝を行っている人との繋がりもどこかで意識しながら行うように、太陽礼拝中に何か考え事が浮かんできてもまた元の動作や呼吸に意識を戻すように、などなど。
いよいよ始まりました。私は太陽礼拝を完全には覚えていなかったので、最初の10回くらいは周りを見ながら動作の細かな部分や呼吸を確認しながら太陽礼拝を行っていきました。
そこからもしばらくは周りに合わせて太陽礼拝を続けていきました。20-30回くらいから段々とキツくなってきて、インストラクターの「54回です」がかなり遠く感じました。
半分の54回を超えてからは無心で太陽礼拝を続けました。途中鏡に映る自分自身の辛そうな表情を見るとさらに辛くなることに気付き、60-98回くらいまではほとんど目をつぶって太陽礼拝を続けました。
思えばこの時間帯が一番自分の体の感覚や呼吸に集中し、無心で取り組めていたような気がします。最後の10回は目を開けて最後のひと踏ん張り、しっかりと太陽礼拝を行うことができました。
終わった直後の感想はキツかったの一言。その後から少しずつ達成感も出てきて、一人では絶対完遂できなかったことだし、スタジオの皆さんと一緒だからやり遂げられたという実感も出てきました。
体全体を使ったエネルギッシュな動きをするので、スタジオの全員が同じ動作や呼吸をすることでより迫力やエネルギーを感じることもできました。
精神科的な視点からも少し。自分の辛い表情が目に入ると気持ちまで辛くなり、またさらに体も辛くなる‥。目を閉じて呼吸と身体の動きに集中すると辛さも和らぎます。呼吸法や瞑想が如何に効果的か改めて実感しました。辛い時こそ笑顔で、とはよく言ったものです。
また「太陽礼拝108回」と聞くと宗教色が強そうに思われるかもしれませんが、ヨガ教室自体エクササイズですし、変な勧誘もありません。
宗教に関しては、私自身元々理系脳でどちらかというと唯物論的な立場で宗教とは疎遠でしたが、精神科医になってからはむしろ宗教に対して受容的になりました。信仰自体やコミュニティが支えになっている患者さんたちを何人も見てきたからです。
一年の終わりに良い経験ができました。実感したことを忘れないよう、終わったその日に書き記しています。拙文失礼いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
みなさま、良いお年を。
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