見出し画像

【宮崎発】農業ロボット「L」が実現する明るい農業の未来

ご覧頂きありがとうございます!
本記事については自身の情報をインプットの為にまとめている記事になります。情報の漏れ/誤りがある可能性がある為、別途ご確認頂ければと思います(^^)

IoTも含めたテクノロジーは人々の未来を便利にする事が可能ですが、今回は農業でのテクノロジー活用についてAGRIST株式会社のプロダクトについて書いてみました。尚、通信規格については公開されていなかったので、一部想定で記載して事ご了承くださいませ。

宮崎県新富町に本社を構える同社、学内発の特殊用途3Dプリンターや産業ロボットの開発に従事してきた秦さんが旗を振っている会社です。CO-CREATIONにも登壇されていたので印象に残っています。

「100年先の農業を作る会社」、日本の現在〜未来の課題に対して真剣に取り組む姿、カッコ良すぎます!

・農業ロボット「L」とは

  • ピーマンの収穫を自動的に行う収穫用ロボット

  • ハウス内のワイヤー状を移動。地面にレールがなくても移動ができる為初期投資を抑えて導入が可能(床がぬかるんでいてもOK)

  • AIカメラによって収穫OKのピーマンのみを刈り取る。

  • 1日12時間、夜間稼働も可能。さらに定期循環により病気の早期発見にも貢献

Lが稼働中の農家さんを見てみたいと思いました。収穫は単純作業ではありますが、これまでは目検でしか収穫OKな対象を判断できない為、農家さんが苦労して1つずつ刈り取っていました。そこにAIを利用する事でプロダクトの名前の由来にもなっている「Lサイズ」のピーマンのみを自動収穫が可能との事。

・Lの導入によりメリット

  • 人手不足の解消:導入後すぐに高いパフォーマンスを発揮します。

  • 人件費の圧縮:野菜含めた生鮮品は時期によって必要な人員数が大きく異なります。その為、収穫の時期だけLに手伝ってもらうなどする事で、雇用する人員を最小限に抑える事が可能。

  • 収穫量の改善:収穫ロボットのハウス内巡回機能で病気の早期発見が可能となり、同農地面積での収量が増加。

Lはピーマン収穫に特化されているので農家さんからみたメリットはまだまだあるかと思います。

・LにIoTを加える事による可能性

半年ほど生鮮品の販売を経験しましたが、多くの課題がある領域だと感じました。しかし、Lによってその中の多くは既に解決が可能、もしくは解決できる可能性があると感じています。

  • 単価の変動性への対応力UP:スーパーに買い物に行くと、野菜の価格が急に上がっているという経験をした事はありませんか?野菜の仕入れ値は中央市場によって決まっていますが、気候などの影響による収穫量によって変わってきます。シンプルに需要と供給のバランスでの価格決定ですが、LもしくはLの管理アプリケーションをインターネット上の野菜価格情報と組み合わせる事で、より高利益や時期に収穫/出荷が可能となるのではないでしょうか。

  • 規格別の野菜の仕分けの自動化:生鮮品の中でも特に果物は甘さやサイズによってランクが付けられ出荷されます。また、欠損している生鮮品は農協は買取りを行わない為、規格外野菜として分別が必要となります。このように仕分け作業は時間を要している作業になりますが、自動化の可能性もあるのではないかと思います。また、「野菜の糖度をAIセンサーで可視化」する技術も進んでいる為、糖度別の仕分けも既に自動化されているかもしれません。

  • 大規模農家の運営の実現:野菜の売値を上げる事は家計に直接影響する為、市場的に好まれません。しかし多くの農家が助成金に頼って生活をしているなど苦しい生活をしています。そこで農場の規模を拡大し大量生産を行う事が必要になりますが、Lの導入に加えて、稼働デバイスの集中管理によってそれが実現可能になるかと思います。IoTデバイス用に格安通信を提供するMVME事業者との協業や、AWSやGCPなどのパプリッククラウドを利用したデータの可視化も容易になっている為、「ロボティクス大規模農家」が地方で多く出てくる日も近いかもしれません。

・最後に

農業も含めたレガシーな業界は、多くのルールや決まり事の上に成り立っている既存企業では変革は難しいと言われていますが、AGRIST株式会社のような会社が業界の生産性を上げる起爆剤になるのではないかと感じました。公開されていない情報は想定で記事を書いてみましたが、今後の農業ロボットの可能性は追っていきたいと思います。

今回もご覧いただきありがとうございました。自身の知識向上を目的にnoteを書いています。記事の内容はツッコミどころがたくさんあるかと思いますが、温かい目で見て頂けると幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?