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介護という言葉が初めて過ぎった日【家族のケア*親の介護♯1】

2014年3月
認可保育園が落ち、育休延長かなぁと思っていた矢先に、認証保育園が決まり、息子が生後8ヶ月で職場復帰をすることに不安を抱えていた頃です。

突然母から電話がありました。

母から前触れなく電話がかかることが少なかったので、ざらっとした嫌な予感がしたことを今も覚えています。

『お父さんが事故に遭って…命に別状はないんだけど、顔が何箇所も折れていて…自転車に撥ねられて、病院は平塚…』

要件だけ伝えた母はお見舞いに行きたいという私に、
『お仕事復帰前で大変だろうから、来なくていいよ。顔の骨が折れてるから腫れてて酷い顔だし。』と。

母は私がショックを受けすぎないように気遣ってくれてのことでしたが、翌日父に会いに行くと、父は意識ははっきりしていて、『また(母に)迷惑かけちゃった』と申し訳なさそうな表情で私の手をぎゅっと握ってくれました。

『また』というのは、父は若いころから大病をしたり、当時も血圧や心臓に病気を抱えながら仕事をしており、いつも母が父のケアに奔走していたのでした。

父に会ってほっとしたこの時に、そうだ、父の体はもちろんだけれど、退院後の父をサポートする母の心身のことも考えないと…母も還暦を迎えており昔のようには若くはない…介護の文字が初めて過ぎりました。

当時私たち家族は東京在住で来月から私の育休が明け仕事復帰、両親は横浜に住んでおり、父の入院先は事故現場の近くの平塚。さらに、両親はこの時に八ヶ岳に別荘を建築中で、手続きや引き渡しなど忙しくなることが見えていました。

このまま育休明けに仕事を復帰してよいのか、父が退院した後に手伝えることはないか、八ヶ岳の手続きはどうする・・・?
まだ周囲に介護をしているような友人はおらず、不安で何から手を付けたらよいか、わからないでいました。

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