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小学一年生、夏休み後

「私はあなたのお母さんではありません」

入学式に
「私を皆さんのお父さんやお母さんのように思って、何かあったらいつでも頼ってくださいね」

と言ったことを
多分、Y.M先生は
覚えていない

夏休み明けに
母親と別れる心もとなさから
半べそかいて

行ったのに


「そんなに嫌なら早退しなさい」
と言った社会の圧力が
柔い心を締め付けた

繋いでいたと
思っていた手が

いつの間にやら離れている

そんなことに気付くのに
18年もかかってしまった


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