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映画の博物館

とある週末の午後、映画博物館へ行く。イタリアで映画博物館といえば、トリノにあるそれが、2004年に公開された映画「Dopo Mezzanotte(邦題: トリノ、24時からの恋人たち)」の舞台になったために有名だと思うが、実はミラノにもある。今回の目的は新しく始まった展覧会「A me gli occhi」の鑑賞である。


※トリノの国立映画博物館のサイト

---「トリノ、24時からのの恋人たち」のあらすじ---
イタリアのトリノに実在する国立映画博物館を舞台に、男2人と1人の女が繰り広げる奇妙な恋愛模様を、数々の映画のオマージュを込めて描き出したラブ・ストーリー。映画博物館の中の小部屋に住み込み、夜警の仕事をしている無口な青年マルティーノ。他人とほとんど関わることなく、大好きな映画に囲まれ、ひとりだけの世界に生きる毎日。

Wikipedia より抜粋

※ミラノの映画博物館のサイト

展覧会のポスター

では、博物館の外観を。

外観①
外観②

入口を入ると、年代物のカメラ達がお出迎えしてくれる。

建物の入口を入ったところ

※「A me gli occhi」の展示会の説明

マジシャン、ピエロ、占い師、イリュージョニスト、ファイヤーイーター、その他多くのアーティストによるライブパフォーマンスと、数十本の映画が織り成す、生き生きとした驚きに満ちたエキシビションショー

Cineteca MilanoのHPより

これを読む限り、「映画館でサーカスみたいな展示をやるのかな」とか「確実に私好みの映画ではないものの、映画と名の付く展示は行かないとな」と自分の中での葛藤があったが、幸い、無料で入れるカードを持っているため、ささっと見ることに決めた。

まず、受付で展示を見たい旨伝え、カードを見せると、"〇シールがついている額に当てると3D映像が見られる"というIpadの貸し出しがある。そのため、身分証明書の提示と保管が必須となる。そして身分証明書を預けた後、係員が入り口に一番近い額の前で使い方の説明をしてくれる。

ではいざ会場へ。

※1階


入ってすぐのところに、Lumière兄弟が世界で一番初めに作ったという映画用のカメラやフィルム等の展示がある。

兄:オーギュスト(Auguste Marie Louis Lumière 、1862 - 1954)
弟:ルイ(Louis Jean Lumière 、1864 - 1948)

リュミエール兄弟(frères Lumière)は、トーマス・エジソンと並び称せられるフランスの映画発明者。「映画の父」と呼ばれる。世界初の実用カラー写真の開発者でもある。

Wikipediaより抜粋
Lyon出身のLumière兄弟が1985年に初の映画用のカメラ作ったことに関する展示①
Lumière兄弟関連の展示②
Lumière兄弟関連の展示③
Lumière兄弟関連の展示④

その次に、当時の映画が納められたクリスタルのカセットビデオが見られる画面がある。本数は確か10~16本程度あり、1本には4、5作、モノクロの作品が納められている。

カセットビデオの使用方法を示した画面
試しに選んだカセットビデオの内容(英語表記もされたはず)
こんな感じに配置して、見たい動画を選ぶと、画面にモノクロ映画が流れる

その後、Ipadを当てるとモノクロ動画が見られる額に入った当時のポスターが各種並ぶ。
例えば、下のポスターの左横の〇にIpadを当てると、現代で言うTrailer的な動画がポスターの上に浮かぶ仕組みだ。

ポスターの一例①
ポスターの一例②(Teatro al Vermeは現在も存在する劇場です、息が長い)
ポスターの一例③
(Odeonは今年の8月に閉館を余儀なくされた映画館です。
跡地にショッピングモールができるとかなんとか。
しかしその向かいにデパートがあるという…
そんなに買い物する場所ばかり作って意味あるんでしょうか?)
ポスターの一例④
ポスターの一例⑤
(今はない映画館ですが、Pace=平和という意味で、現代にふさわしい名なので、記念にパシャリ)
当時の蓄音機のついた棚
棚の下の段、こういう小物が大好きでうっとり
棚の内部の全様
時代は変わる
ポスターにIpadを当てると、このような動画が出てくる
遠景はこんな感じ
ポスターの柄が細かくなったので撮ってみた
PILU'というずる賢い犬の作品なんですが、動画が可愛かったので、是非見てほしいです。
でも検索しても見つからず。。。残念
上から→計算高い犬!
PILU'は女性の年齢を当てる
PILU'は加減乗除する
PILU'は知性の驚異ではない

やっぱり犬って凄い(笑)
彩光関連の本だったかな?
漸くマジシャン的なものが出てきた
これを回して動画ができる、的なもの。回ると風車みたいでかわいい
6つ並ぶと回った時カラフル
画が2枚重なっていて、電気がつくと装いが幻想的に。
こういうものは幾ら眺めても飽き足らない
うっとり、ため息
これはなんだったか?面白いから載せておく
Hitchcockのサインが
カメラというより撮影機と呼びたい
ずらり

※2階

2階は効果音を組み合わせて遊ぶ部屋やETが見つめている部屋(何なのかは不明)、アメリカ映画の吹き替えを聞き、それを真似て自分の声にして聞く機械、そして日本のファミコンやらゲーセンの説明と機械が、4,5部屋に分かれて設置されていた。

日本のインベーダーゲームとかそういった類の部屋
ETの部屋にあったレコード的なもの

2階はものの5、6分で見終わってしまったが、1階は、映像を全て見れば、2時間は十分に過ごせると思う。また日によっては、マジシャンによるショーも、併設された映画館内で追加料金なしで見られるようなので、子連れの人には午後中過ごせてよいかもしれない。


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