終活


パーキンソン症候群の告知と共に、医師からは、一生治らないので対処療法しかなく、5年後は寝たきりだと烙印を押されたことは既に書きました。

その後1ヶ月は精神的におかしくなり、ご飯も食べられず、救急車で搬送されました。試薬も全て合わず、今は一種類が命の綱です。

あの時から私が意識してきたことは終活。とにかく捨てる。今はオークションなどで転売して資金源にする方もいるようですが、私はそういった作業すらままならないために捨てるしか道はありません。

終活を考える人は増えているため、その方法は書籍や役所のHPなどからダウンロードもでき、葬儀、貯金、遺品整理及び身辺整理などの基本をおさえることができます。ただ、これはあくまでも基本であり、告知を受けた年代や環境によっても項目は変わってくると感じます。

例えば、私は病院で入院や通院をする中で、死を間近にした方がそれを受け入れられない姿を見てきました。私がどうかというと、治療法がないことと5年後には施設に入居、生きられる期間も期待しないようにとだけ言われ、心が乾き切りました。だから、残された人に迷惑をかけないように掃除はしておきたいし、最低限の葬儀代と施設代も用意したい。例えば、60代、70代、80代、90代...と高齢の方々が「死にたくない」と話す声をよく聞きますが、私はそこまでは生きられませんし、だからこそ1分、1時間、毎日を大切に就活をしています。

怖くないかと聞かれますが、私が怖いと感じたのは告知の時で、多分、あの先生のあの表情(笑いながら話してたかな...)の辛さ・恐ろしさ・人間味のなさにより、割り切っての今の私があるんだと思います。また、産まれた時からいつ死ぬかなんてわからない、死は身近なんだと思っておくことも必要なのだと感じています。

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