見出し画像

気持ちが切れる

私は、自宅から近い施設を練習拠点にしている吹奏楽団に所属しています。
就学前の子供を連れての練習参加がOKなところで、同じ子育て中のママが多く気持ち的にもラクに演奏活動ができるところです。

今年の初めに、ある女性が入団してきました。
とても綺麗で優しく素敵な方でした✨

お子さんはもう大きくて手がかからなく、自分の趣味を愉しむ余裕があったようです。

元々ピアノを弾かれている方ですが、音楽教室に通い金管楽器を習ったそうで、その教室でもらった金管楽器を手に入団されました。

そして程なくして新型コロナの影響で外出自粛に。
息を吹き込んで演奏する管楽器が多くの人数を占める吹奏楽団は、
なかなか活動を再開することができません。
新型コロナの影響は大きく、未だに活動が思うようにできていません。

そんな状況で
彼女は楽団を退団することに。

理由をご本人に聞くと
「気持ちが切れてしまった」
とのこと。

その金管楽器を吹くこと自体をやめるのだそうです。

「娘がフルートをやっているので、私はピアノ伴奏で娘と音楽を愉しむことにします」
と、おっしゃっていました。

私はクラリネットを吹けない時期が数年ありましたが
クラリネット自体をやめようと思ったことは一度もないので、
彼女のその決断は驚いたと同時に寂しさを感じました。。。

教室に通われたくらいだから、希望をもって金管楽器を始めて楽団にも入団されたのだろうに、外出自粛や活動自粛でその希望も潰えてしまったのか。。。

金管楽器を家で練習したくても普通の住宅では音量の関係で難しいだろうし、
入団したばかりで他のメンバーとの交流がまだ薄かったし、
この曲を吹けるようになりたいっていう目標を立てる前向きな気持ちよりも楽団でやっていけるかどうかの不安のほうが大きかっただろうし、、、
そもそもこのコロナ禍で管楽器を吹いていいのかっていう葛藤もあっただろうし、、、

考えてたらキリがないけど。
本人が下した判断だから仕方ないけど。

娘さんとの演奏をいつか聴きたいなぁ。
愉しんでくれてたらいいなぁ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?