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「再開発の街で見つけた未来と過去と今」

コラム:Clafters 吉松彰宏


中野サンプラザからスタートし、まず西へ向かって歩くと、大きな建物が2つ見えてきた。

帝京平成大学と明治大学のキャンパスが隣り合わせに建っている。雨だったからか人が少なく静かだった。この場所は、駅から少し離れているため、駅の賑わいはここまで届かないのだろう。晴れた日は、ここで読書をしたり、散歩をしたりしてゆっくりと優雅な休日を過ごすのもいいなと思った。


帝京平成大学と明治大学の立派なキャンパス
大学前の静かな通り

駅前に戻り、サンモールを抜けて入り組んだ路地に入った。そこにはたくさんの商店街がある。サンモールとは違い、どこか時代を感じる落ち着いた雰囲気の商店街。


サンモールとはまた違った雰囲気のある商店街

サンモールの賑わいもいいが、この雰囲気にも心惹かれる。今は主役ではないのかもしれないが、活気だった頃を経験した、いわば大人の余裕を感じるこの商店街に惹かれる人は多いはず。

この建物「ワールド会館」と言うらしい。
レンガ造りのレトロな建物
落ち着きのある商店街

今度は駅の南へ移動してきた。

こちらは、デパートやマンションといったビルが目立つ。また、少し歩けばもう住宅街だ。その住宅地を歩いていると、細長い道の脇に一本の桜の木を見つけた。雨に打たれて花びらが落ち始めている。道にはたくさんの花びら。満開の桜もいいが、散りゆく桜も風情がある。そして、まだ少しだが、枝には緑の葉っぱがつき始めている。再開発ではないが、新しいものがこれからできていくのは、中野の街に似ている。

雨の中の桜の木
花屑

そして、中野駅に戻ってきた。

中野駅周辺は再開発の真っ只中。大きなクレーンが立ち並び、着々と工事が進んでいる。中野区役所も新庁舎の建設が進んでおり、今まさに街が生まれ変わろうとしている。どんな街になるだろうか、とても楽しみだ。新しい街も歩きたい。

南口とクレーン
歩道橋から見た、クレーンが立ち並ぶ中野駅

Center line art festival Tokyo 中央線芸術祭【ClafT】は街と人とアートを繋ぐ回遊型アートフェスティバルとして2021年にスタートしました。
フェスティバルを通して「人・地域・世代を繋ぐ、芸術・文化の創造と発信のプラットフォーム」 として、東京の中心から西へ向けて文化領域を拡大してゆくとともに、都市から自然への文化のグラデーション化を図り、緩やかに繋げてゆくことを目指しています。

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