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表現者の時代に乗り遅れたくない。29歳、マンチェスターを目指す。

2021年4月28日。

人生初めて投稿した動画が炎上した。

怖かった。

自分に対する誹謗中傷を見ると、おしっこがチビりそうになってくる。

でも、この時、心の奥底にワクワクする感覚を覚えた。

このワクワクが自分をマンチェスターにまで導いてくれるような感覚さえ……。

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皆様、初めまして。

藤原理一(ふじわらりいち)と申します。

八王子市で父の零細企業で働く29歳です。

海外サッカーが大好きです。

特にマンチェスター・シティFCというクラブが大好きで、ファンサイトやYouTubeチャンネルの運営をしています。
https://cityzens-japan.com/

マンチェスターに移住し、‘イングランドのフットボールカルチャーを生身で体験しそれを日本の皆さんに楽しく表現する’という目標を叶える為に生きています。

自分にはなにかを表現する才能がないと思っていたのですが、とあるきっかけからOWL magazineで記事を書いていくことになりました。

陽気で明るいキャラの人間だけど、コンプレックスにまみれて苦しんできた僕が、何を乗り越えてきて、これから何を成したいのか。

全力で語らせて頂きます。

1.プレミアリーグのような華やかな環境が似合う

「陽キャ」

これが私の29年間を要約した言葉です。

「陽キャ」とは、学校でのスクールカーストなる概念から出てきた言葉ですが、根暗な人たちが自分を卑下する時に使う「陰キャ」という言葉の反対の概念として世に出ました。

「陰キャ」というネガティブな言葉を由来としているので、「陽キャ」もネガティブさを内包する言葉であり、それを自ら名乗るのはとても不快な行為であると承知しています。

それでも自分について考えた時に、その言葉がぴったりでそれ以上でもそれ以下でもないと思っています。

容姿端麗で小学生から今までモテモテ。

大学では幼馴染と付き合いながら、「陽キャ」の巣窟である飲みサーの代表を務めました。

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就活にも困らず、新卒で入ったのは東証1部上場のイケイケな会社。

得意技は飛び込み営業です。

初対面の人にもこんな自己紹介をしてしまう図太い人間です。

ごめんなさい。

でも華やかに見える人ほど、心の中には深い闇を抱えていたりします。

むしろ明るく見えれば見えるほど、その闇は深かったりなんて事も。

2.コンプレックスと戦う10年

 
僕はこの10年ずっと辛かったです。
半分は鬱状態だったと思います。

原因はこびり付く学歴コンプレックス。

僕は大学という荒野の最初の1歩目からつまずいた人間です。

信じられない話をしますが、18歳で特待生で東洋大学に入ったと思っていたら入学先が東洋「学園」大学でした。

名前も偏差値も違う大学に間違えて入学し、千葉で1人暮らししていました。

東洋学園大学は自由で素晴らしい大学でしたが、やはり本来行こうと思っていた大学ではなかった事が胸にひっかかり、再度大学受験に挑みました。

そして、19歳で2回目の大学1年生になりました。

こんな理由で浪人した人は多分歴史上、僕だけです。

華やかなキャンパスライフが送れそうな早慶や青学に入りたかったのですが学力が足らず、仏教で有名な駒澤大学に進学しました。

三軒茶屋に1人暮らしさせてもらい、一生の親友を7人作ってくれた駒澤大学には感謝しかありませんが、この頃の自分はこの大学に行くのが敗北に思えて苦しみました。


学歴の話を振られると今でも条件反射的に冷や汗がでるコンプレックスぶりです。

そしてもう一つ、父とやっている仕事に対してのコンプレックスがあります。

私の父はクレーンという高所にある工業機械に関する事業を50年近くしています。

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これは私が撮影した仕事中の父です。

今では育ててくれた事を心から感謝し、尊敬している父です。

でもごめんなさいお父さん。昔は違った。

泥まみれの作業着を着てボロボロのハイエースで仕事に行く父が嫌いでした。

スーツを着て電車に乗って仕事にいく友人の父親達が羨ましかったんです。

もっと嫌いなのは自分です。

父親と現場仕事で泥まみれになっている所をスーツを着た通行人に見られるとなんとも言えない気持ちになる。

帰って鏡を見ると、顔が毎日真っ黒です。

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こんな自分の顔が見たくないので、いつからか鏡が苦手になっていました。

3.コンプレックスに打ち勝つ


29歳になった今、全てが消えた訳ではないですが、そんなコンプレックスもだいぶ薄れてきたように思います。

泥まみれの父に育てられて幸せでした。

人を一人育てる苦労をあの頃よりも理解できました。

大好きなビジネス書や自己啓発書もコンプレックスを消すのを手伝ってくれました。

そして、表現者と出会いました。

4.表現者に憧れて

表現とはなんでしょうか。

辞書にはこう書いてあります。

心理的、感情的、精神的などの内面的なものを、外面的、感性的形象として客観化すること。また、その客観的形象としての、表情・身振り・言語・記号・造形物など。「情感を表現する」「全身で表現する」

明鏡国語辞典 ページ 5262 【表現】より

自分の内部に生まれたものを、何かに投影する行為。

これをずっとやりたいと思ってきました。

でも私は人生を通して体や脳を使って何かを表現をするのが苦手でした。

陽キャのくせに、自己評価が低い主原因でしょう。
 
絵を描くと全くセンスがないと言われる。

歌を歌うと音程が取れない。カラオケは地獄。

運動をすると膝神とバカにされる。走るだけでクスクス笑いが起こる。

文章を書く事はやった事がないのでできないと思っている。

美術も音楽も体育も成績が低いから大っ嫌い。

表現の能力が一切ない、凡人の中の凡人。

それが私でした。

そんな僕の憧れは彼らです。

Zeebra。複雑な韻を駆使して言葉を音に乗せるラッパー。

アグエロ。全身の筋肉を上手に使い競技で結果を残すスポーツ選手。

養老孟司。脳や知性を世に出し人を感動させる文筆家・学者。

数々の事を教えてくれた人生の師匠達です。

でもあんな風にはなれない。なれないからこそ憧れる。

でも才能がないからやろうとも思えない。

こんな堂々巡りを繰り返してきました。
 

5.サッカー記事を書く前に殺し合いをさせられる


しかし2021年3月に、衝撃的なnote記事を目にします。
中村慎太郎さんが書いたものです。

インパクトのあるタイトルに惹かれて、ふと読んだ記事です。

これを読んだ瞬間、自分の中で何かが弾ける音がしました。

文章を書くには、
 
①知識はいらない
②文章力もいらない
③時間がない言い訳は通用しない
 
文章を書くために必要なものは、勇気です。

こんな事が書かれてました。

表現者に憧れてきたけど、知識も才能ないし忙しい。
そんな言い訳をしてきたけどそれはもう通用しない。
逃げ道は中村慎太郎さんに全て潰された!

そして必要なのは勇気か。

あ、それならある!!!

その瞬間、藤原理一ライターになりました。

29歳にして憧れの表現者の肩書を自分に与える事にしたのです。

もうライターになったので、すぐにnoteにアカウントを作り執筆開始です。
そしてできたデビュー作がこれ。


 
知識も文章力もない若者が全力で書きました。

140以上も❤️を頂けた、自分の中では文句なしで傑作です。
 

6.中村慎太郎さんに直接触れる


文章を書き上げた29歳は無茶な行動に出ます。

こんな風に自分を突き動かしてくれた方に直接会って御礼したい。

気付いたらTwitterでDMを送り、八王子から中村さんのホームタウン西葛西に行きお酒を飲んでいました。
 
絶品味噌ラーメンもご馳走になりすっかり幸せ心地。

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写真に写っている色男は、201cmあるイタリア人で、2019年に行ったイタリア旅行で仲良くなり現在は日本に住んでいます。

マルコと言います。

日本に異常な憧れを持つアニメオタクで、気の合う友人(私)のサポートで東京に住み就労ビザを目指す幸せ者です。

彼についてはまたの機会に紹介させて下さい。

さて、中村慎太郎さんと直接対面する機会を得た私。

会った瞬間からアーティスティックだがビジネスセンスも兼ね備える彼の魅力に引き込まれました。
 
社会も自分自身も客観的に捉え、表現力が高く自分の好きな事をして人生を謳歌してる。

今までこんな大人には会った事がなかった。
 
365日働く父と、そのDNAを色濃く受け継ぐワーカホリックの兄と弟を持つ私には衝撃的な出会いです。
 
 やりたい事をやってる人は美しいし、カッコいいし、幸せなんだ。 
 
こんな事を感じながら、帰路につきました。

7.中村慎太郎さんの時代が来る!

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2045年、東京。
 
「国民総表現法」という法律が発せられた。
 
ロボット工学と機械学習の進歩によって日本の雇用市場はガラリと変わってしまった。
 
街には自動運転ロボットの運転するタクシーが溢れ、コンビニやスーパー、レストランに至るまでロボットのお陰で働く人は見つけられない。
 
過去には見慣れた光景だった満員の電車はもうない。
スーツを着たサラリーマンを街で見つける事は困難になってきた。
 
Googleが発売した営業ロボットにより、サラリーマンの6割が失職したんだから当然だ。
 
働き口を失った人々が国民の半数となった国では、ベーシックインカム制度(政府が国民全てに一定の現金を毎月支払う社会保障)が数年前に採用された。
 
毎月20万円の現金が支給されるのはいいが、それによる労働意欲の低下、生きる意味の喪失が社会問題になっているが解決の糸口を見つけられそうにない。
 
2020年から自殺率はもうずっと増加する一方だ。
 
そんな中で日本政府は、「国民総表現法」を制定した。
 
国民がなにかの表現活動(絵を描く、文章を書く、スポーツをする、内容は問わない)で幸福度を得た事を地方の公共団体に証明できれば一定の現金が給付される法律だ。
 
これによって自らの表現する事のメリットが最大化された時代が到来したと言える。
 
1番の人気は物書きと絵描きだ。
 
小説を書く人、自らの半生を自伝としてまとめてSNSに投稿する人。
絵を書いてそれを発表する展示会を開催する人。
 
みんな自分を表現する技能を習得するのに必死だ。
 
AIはそのヒントを教えてくれるが、実際に自分を表現するのは人間そのものだ。
 

『2045年』 by藤原理一より引用

突然すみません。 思いつきの小説です。

SFや未来予測が好きなんです。

漠然とある未来への不安に対処する為に、
2040年とか2050年とかいう本を買い漁って未来妄想に励んできました。



先程書いた国民総表現法はのような事はないと思いますが、
十分に豊かになったこの社会では、自らの好きな事を表現をするのが上手な人が次世代のスターになると思います。

私の就活時代は電通に入った友人がスター選手のようでしたが20年後は違うでしょう。

時代によってスポットライトは移り変わる。

では、2045年には誰に光りがあっているのでしょう。

「自らと好きな事を表現する能力が高く、その表現によって幸福度の高い生活をしている人。」

この人たちが時代の中心にくる。

私はそう信じています。

サッカーサポーターで旅好きなんてまさしくみんなの憧れです。

8.表現者の時代に乗り遅れたくない!

こんな未来予想をしている私なので、29歳と遅咲きではありますが残りの人生を表現者クリエイターとして幸せになる為に全てを注ごうと思っています。

目の前を通り過ぎていく捉えようのない日常が、文章を書く技能を手に入れたら作品になりました。

まだ始めて1ヶ月の駆け出しの物書きですが、この魔法が大好きです。

一生辞める気はありませんし、もう辞められないと思います。

それ以外にも表現者としてさまざまなことにチャレンジするつもりです。

有志と一緒にマンチェスターシティについてのホームページを立ち上げましたが、
これをハブに最高のコミュニティを作ります。

また先日は前述のマルコとイタリア文化についてのYouTube用動画を撮影しました。

体を動かす事は苦手ですが、運動にもトライしようと思っています(フットサルやりたいので誘って下さい。)

そしてこの技能に磨きをかけて、マンチェスターに殴り込みをかけるつもりです。

藤原理一表現者としてどこまで行けるかわかりませんが、誰も信じなくてもせめて自分くらいは可能性を信じたいものです。

noteを書いたあの日にからーー。
自分でもできると思ったあの日からーー。
自分と人生が大好きになりました。

なりたかった世界的なサッカーライターに自分の頭の中でなりました。

毎日楽しくてしかたがないのは当然です。

才能がないと信じ切って塞ぎ込んでいる若者がこの日本にはまだ多くいるはずです。

そんな人達に、少しでも勇気を与えられる存在になれますよう。

どうかこれからの活躍に期待して下さい。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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