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僕は5年前、すごく疲弊していた。

はじめまして、CityCamp株式会社の松池恭佑と申します。まず、自己紹介させてください。兵庫県生まれ、学生時代に旅人としてインドなどたくさんの国を放浪し、上京して新卒でサイバーエージェントグループのシーエー・モバイル(現CAM)に入社。1年で退社し、picki株式会社というタレントやクリエイターとファッションブランドを作る会社を立ち上げて3年、その後CityCamp株式会社を創業。という経歴です。

新卒の頃

新卒でシーエー・モバイルに入社してからというもの、僕はずっとやる気に満ち溢れていて、社内で一番仕事にコミットしようと思って、朝6:00から夜の24:00まで働いていました。

「3年で役員になる!」という目標を決めて、大谷翔平さんのマンダラチャートを使い、本を年間100冊読むだとか、オンラインサロンに30個くらい入って色んな人と出会ったりだとか、ランチ時間は毎日違う上司を誘って色んなことを教わったりだとか、日々目標に向かってただひたすらがむしゃらに走っていました。飲み会は全部参加して、社内行事もバリバリやり切りました。平日はビジネスシーンでハードな日々を送りながら、土日はプライベートシーンで旅人友達と毎週遠出して登山や景勝地巡りなどハードな趣味を楽しみました。GoProや一眼で写真撮りまくってた日々が思い出されます。

入社してから1週間で社長のメールアドレスを見つけてランチに誘ったことで、社内がざわついたりもしました。僕は社内ではユニークな人?みたいな印象だったんじゃないかなと思います。

本当に優秀で素敵な先輩方に囲まれました。、愛のある厳しいフィードバックも山ほどいただきました。、新人賞など一定の成果を残せたのも、そういった懐の深い先輩方が”新人を持ち上げてくれたおかげだ”と今となっては思います。

一度目の起業のきっかけ

そんなある日、CORKの佐渡島さんのオンラインサロンで席が隣になった人に、「起業しないか」と誘われました。出会ったその日に。

彼は通称「あきぴん」さん。幼少時代を日本で過ごし、その後「韓国→米国→世界旅行→日本」と渡り歩いてきた方で、洋服のOEMなど様々なビジネスをしてきたことがある当時30歳?のガタイがでかい兄貴という風格でした。

「今、D2Cが来てて、クリエイターと一緒にファッションブランドを作るということをしたい」
「キョウスケはSNSもファッションも得意だし、親和性が高いと思ったんだけど、どう?」
「日本のものづくりは、世界から注目されていて、日本だからこそやるべきビジネスだ」
と言われて、数時間話して即決。今まで出会った人の中で格段に話しているレベルが高い。すぐにやると決めました。自分でも、大きな意思決定をこんなに早いスピードですると思いませんでした。

当時2018年、僕は23歳。すぐに会社を辞めました。
(※厳密には、サイバーエージェント本社からCyberOwlという子会社に出向しSEOのディレクターを数ヶ月してから退社)

一度目の起業

そして2人でアパレル会社を起業した。あきぴんさんには起業してから様々なことを教わりました。ちなみに、この企業には約3年所属するのですが、3年間ずっと一つの家にあきぴんさんと2人で住み、朝から晩まで議論するという生活で、仕事が好きな僕としてはめちゃくちゃ楽しかった、とてもよい思い出です。

会社を辞めた翌日から、中国は広州のOEM工場に行き、彼らがどんなことをしていて、どんな仕組みでアパレルのビジネスが回っているのかを知りました。

次に「仲間集め」をしなければならず、僕の旅人時代の友達を誘いました。

そして「資金調達」というものが存在するんだということをはじめて知り、そのための事業資料を作り、色んなVCを2人で回ってシードラウンドで6,000万円ほど調達。

インスタグラマーを集め、ブランドを立ち上げましたが、失敗。

インフルエンサーブランドのプラットフォームを作ろうとして、失敗。

それ以外にもたくさんの失敗を繰り返したのち、あるトップモデルのブランドを作りました。
様々な失敗を繰り返した末、それが飛ぶように売れて、発売開始から売上の通知が鳴り止まないところまでいきました。

これがPMFというものか・・・と感激したのを覚えています。

そこからというもの、社内は大忙しで、今までの忙しさとはもう比べ物にならないくらいに多忙を極めました。とはいえ、売上は上がっているので、その忙しさが楽しかった。

内田理央さん、SilentSirenゆかるんさん、有村愛理さん、瀬戸あゆみさんなどTVでも見たことがある人と共に色んなブランド立ち上げをやっていき、あの秋元康さんの会社に出資してもらったり、僕の想像を遥に超える体験をたくさんし、出会った仲間も数えきれないほどに。

知らぬ間に疲弊状態になる

そのハッピーな状況の反面、自分自身には相当な負荷がかかっていました。

今考えると、本当に自分が未熟だったなと思いますが、本当にたくさんの失敗をしてきました。

資金がショートしそうになったり、組織が崩壊しそうになったり、週末に遊ぶなんてことや夜寝る時間もだいぶ少なくなり、全体のリズムがどんどん崩れていきました。

“トラブルが起きる”なんてことは日常茶飯事で、ここに書くのも生々しすぎて気が引けるくらいに、もう本当に色んなことが起こった。

自分はファッションが好きでしたが、東京の人やファッションカルチャーのど真ん中にいる人たちのファッションに対する解像度はとても高くて、「キョウスケくんはダサい」とよくいじられていました。

僕はそれがすごく悔しかった。

更に、繰り返しになりますがほとんど寝ずに働いている状態。そして疲弊していることに気づいていない。

それは、「完全に疲弊している状態」でした。

"OFF"することの大切さを知る

そんな最中、世界は未曾有のコロナ禍に陥り、そうして「余白」ができたタイミングで、ひょんなきっかけで出会ったEanbeというアロハシャツブランドをやっている男友達5人で、キャンプに行きました。

焚き火を囲み晩酌をして、星空を眺め、そして本当にしょうもないことをたくさん話しました。

・・・

そこでふと、久しぶりの感覚に包まれました。忘れた記憶を取り戻すかのように鮮明に思い出したのは、旅人時代にキャンプに行った時のことでした。なにものにも囚われることなく、ただただ”なんもしないをする”時間が、僕は大好きで、大事にしていたんだと、その時気づきました。

・・・

起業して、毎日悔しい思いをして、仕事に忙殺される中で、長い間気にもしていなかったことを - それが僕にとってとても大事なものだったにもかかわらず - その時尊く、とても尊く感じて「これが僕の実現したい”OFF”な世界だ」と強く思いました。

「空白の時間は本当に重要だ。こんな人、僕の周りにもたくさんいるんじゃないかな...」

photo by uemura

二度目の起業する決意

その後会社に戻り、社内のゴチャゴチャしていたものを立て直したり、2度目の資金調達を終えた後、あきぴんさんにこう言いました。
「自分で会社をやりたくて、"OFF"を届けるブランドを作りたい。」
そうだよなと、受け入れてくださって、自分1人で再度起業することになりました。

ボードメンバーが1人抜けることがどれほどキツイことか、今の自分には痛いほどわかるので、あの時僕の申し出を快く受け入れてくださったあきぴんさんには感謝しかありません。

ライフスタイルブランドをつくる

これが、僕がCityCampというライフスタイルブランドを作ろうと思ったきっかけです。

世界にはまだまだこんな経験をした人が多くいるはずと思っています。

僕が届けたいのは、ただのバーやドリンクではなく、
「"OFF"になっても良いんだ」という思想なんです。

そういう想いから、「なんもしないをしませんか」(Do Nothing?)をVisionにに昇華して、ライフスタイル(衣食住音)ブランドを作っていくことにしました。

プロダクトを見たどんな人だとしても「洗練されているね」って認めていただける、そんなブランドで、世の中に”OFF”を届けていきたい。”ファッショナブル”に”OFF”を過ごすことを体現したい。そういう想いでCityCamp.incを立ち上げました。

これから僕たちがやること

恵比寿に作ったCityCampというBARはデザイン性も評価していただき、立ち上げてからすぐにたくさんの感度の高いクリエイターたちが集まる場所になり、同時に作ったOFF COLAというドリンクも想像以上に売れていきました。

が、まだまだできること・やりたいことがあります。


CityCampは、今回の資金調達でさらにデザイン性を上げ、また”OFF”な体験を誰でも手軽にできるようにしていきます。

詳しくは、7月の中旬ごろに大きなリリースがあるので、その日を待っててください!

是非これからも応援していただけると嬉しいです。

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あと、ちなみに、弊社は採用募集中で、もし共感してくれる方がいれば是非ご連絡ください。

以下のURLからユニークな採用ページ「CityCamp社 なんもしない採用」のサイトに飛べるのでご覧ください!

https://citycamp.co.jp/recruit/

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