見出し画像

TOKYOの美しい場所/店舗デザインが素晴らしかったお店

前回の投稿からしばらく日が空いてしまいましたが、またnoteを再開して行こうと思います。
昨年までは僕の過去の経験などを中心に綴ってきましたが、今年は現在気になっていること、考えていること、実行しようとしていることを中心に書いていきます。

今回は、以前も取り上げた「TOKYOの美しい場所」シリーズ。最近行ったお店で内装や空間デザインを含め、素敵だなと思った場所をご紹介します。
遠方の方も休日などを利用して、是非行ってもらいたい、本当におすすめの場所です。

1.FAAR(ファー) 清澄白河

3月、清澄白河の住宅街に突如として誕生したギャラリー的なコンセプトショップ、FAAR(ファー)。ファッション界でも注目話題のショップ。早速、行って参りました。
このお店のオーナーは、ファッションブランドSEEALL(シーオール)のデザイナー瀬川誠人さん。2019年にデビューしたSEEALLは、世界の民族衣装やその職人技が感じられるアイテムに、瀬川さんが造詣が深い音楽やアート、映画、デザインなどサブカルチャーを掛け合わせるという斬新なクリエーションをしているブランド。

これまでもジム・ジャームッシュやヨーゼフ・ボイス、ジョージア・オキーフにアウグスト・ザンダーなど。時空や場所を超え、様々な背景を伝統的な衣服に落とし込んで行く独自のスタイル。その世界観に僕も魅了されていました。
そんな宇宙の如く奥が深い瀬川さんの「頭の中」を表現したというのがこのショップ。行く前から否が応でも期待が高まります。

清澄白河の駅に降り立ち、徒歩6〜7分ほど。ブルーボトルコーヒーフラッグシップのすぐ近くにFAARはあります。雰囲気の良い街並みを堪能しながら歩くと、そんなに距離は感じません。
店舗の入り口は扉が全開になっており、住宅街の一角に突如ギャラリーのような光景が広がります。材木倉庫をリノベーションしたという店舗は、吹き抜け2層+1階奥に個室という間取り。
内装を手掛けたのは青山のSKWATなどを仕掛けたDAIKEI MILLS(ダイケイミルズ)。

品揃えは洋服と小物、家具、器、ヴィンテージ雑貨、アートブックなど。
洋服はSEEALLを中心に、SEEALLとどこか雰囲気や哲学に共通項を感じるCristaseya(クリスタセヤ)、LEMAIRE(ルメール)。加えてFRANK LEDER (フランクリーダー) のようなクラフト感あるもの、CFCL(シーエフシーエル)のような、モダンなアプローチのもの。
それらが起伏に富んで配置され、丁寧に選りすぐられたであろう一点一点のピースが光り輝いて見え、どのアイテムもFAARというお店を構成する「意味」のあるものに感じました。

店内の奥は自動ドアがついた個室があり、セレクトされた陶器などがレイアウト。また、ひときわ目に留まる材木を積み上げたかのような階段登ると、アートブックやヴィンテージのチェア、オブジェなどが飾られた2階に続きます。
全てを見終わったあと、改めてSEEALL/瀬川さんの考えるコンセプトの全容、奥深さが胸に迫ってきました。吹き抜けの2階から見える店内の景色も非常に印象的でした。

洋服好きな方はもちろん、インテリアやアート、カルチャーが好きな方も楽しめますし、刺激やインスピレーションを貰えます。
都心部からは少し離れていますが、足を運ぶ価値はあると思います。東京都現代美術館やカフェ巡りと共に、清澄白河の新たなランドマークが誕生しました。

FAAR
住所/東京都江東区平野2-3-34 1F
Tel/03-5875-9085
休/月火(月曜が祝日の場合は火水が休み)
営業時間/12時~19時
Instagram: @faar_tokyo
参考画像:numero.jpより

2.CAMEL(キャメル) 世田谷区上町

続きまして2件目は、世田谷区上町に2021年5月にオープンした、ごま油を使ったキーマカレー専門店、CAMEL(キャメル)。
僕自身、世田谷区に住んでいるのでお洒落だったり、美味しそうな飲食店ができると常にチェックしていますが、このお店を知ったのはつい2、3ヶ月ほど前。

知ったきっかけはBAYCREWSのヴィジュアルコーディネーターをされている「takamama」こと高橋宏樹さんのYouTubeにて。たまたまこの動画に行きつき拝見、「上町にこんなスタイリッシュなお店ができたのか」と驚きました。
世田谷線上町駅で下車して、大通り沿いを徒歩7歩ほど。ユニクロがあるのですが、そのもうちょっと先。そして大通りから一本入ったすぐ。ここ、色々な意味でスゴイおすすめです。

この動画の中でも触れていますが、こちらのお店はCAMELの店主でありグラフィックデザイナーの田中裕亮さんとインテリアデザイナーの間宮洋一さんによるデザインスタジオROWBOAT(ローボート)のショールームを兼ねているそう。どおりでめちゃくちゃセンスの良い内装、デザイン。5席ほどの決して大きいお店ではないのですが、細かい部分まで徹底した美学を感じるスタイリッシュな店内。
そしてそのキーマカレーも計算されたデザインの如く、ヴィジュアルが美しい。食べるのがもったいないほど。もちろん味も絶品。

お店の内装、カレーの美しさに惹かれ、インテリアやグラフィックのデザインをROWBOATに頼んでみたい!と思う方もきっと多いはず。
営業はランチ、そして夜はキーマなどをつまみながら飲めるバータイム。
僕もバータイムに伺ったのですが、気さくな店主、田中さんとの距離も近いので、カレーやデザインの興味深い話しを伺いながら、ゆっくりとお酒を楽しめました。

昼は、白い外観が非常に洗練された印象ですが、夜はグッと大人らしくムードのある雰囲気に。この二面性に僕は特に惹かれました。とても格好いいお店なので、一見、敷居が高そうに見えますが、店主の人柄もあり、とてもアットホームなお店です。
ローカルな雰囲気が堪能できる世田谷線に揺られ、絶品のキーマカレーを是非味わいに行ってみて下さい。

CAMEL
住所/東京都世田谷区世田谷2丁目24-5
Tel/03-6432-6291
休/月火
営業時間/11時30分~15時(バー営業は18時~24時)
Instagram:@camel_keemacurry
参考画像: CAMELオフィシャルfacebookより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?