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ファッション的視点で捉える音楽 6選

ファッションと同じくらい私が熱を上げていたのが音楽。ルーツはロックミュージック。ロック好きが高じてラフシモンズに傾倒し、それをきっかけにファッションと音楽の親和性を探求するようになりました。

デザイナーのインスピレーションになったアーティストやアルバムはもちろん、ランウェイで使用されたものも必ずチェックしています。デザイナーの趣味嗜好や、表現したい世界観が垣間見れて楽しいです。
セレクトショップ時代は音楽のセレクションも担当しておりましたので、ショップコンセプト、空間に合うものという目線でも追いかけていました。音楽はVMDの要素としてとても重要だと考えています。
当時は某デンマーク音響ブランドの6連奏CDプレーヤーをお店で使用しておりましたので、CDを6枚単位でよく買ってました。
ラグジュアリーやクリエーターブランドが中心で店舗もそれなりに大きく、メンズレディースありましたので、音楽にはトレンドを加味しつつも上品な響きを求めていました。
とは言っても、結局は自分の好きなものに偏ってしまうんですよね‥

という事で、ファッションにもリンクする、最近ちょっと気になる6枚をセレクトしてみました。

1.King Krule(キングクルール)Man Alive!

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今や時代を象徴するファッションアイコンとしても、圧倒的な存在感を放つキング・クルールことアーチー・イヴァン・マーシャルの3rd。94年生まれとは到底思えない幅広いバックグラウンドと、暗黒に響く孤高のリリシズム。やはり外せない存在です。

ティーンエイジ・ライフを囲む挫折・不安・ロマン・怒り・孤独をザラついた都会的なリリシズムに昇華した歌詞。フィフティーズのロックンロール、サーフ・ロック、ダブ、パンク、ヒップホップ、アーバン・ビート、ソウル、ジャズと幅広い影響を自己流にブレンドするネット世代のフュージョン感覚。フラストレーションの咆哮からフラジャイルな独白まで自在な振れ幅を誇る、マッチ棒のような体躯からは想像もつかないバリトン・ヴォイス ―― そのオーガニックで感性豊かな音楽性に、イアン・デューリー、ポーグス、リバティーンズに至るビートなパンク詩人を生んだ母国イギリスはもちろんビヨンセやアール・スウェットシャツらアメリカ勢からもラヴコールが送られてきた。

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2.Moonchild(ムーンチャイルド)Little Ghost 

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ロサンゼルスを拠点に活動し、ジャズ・ファンからR&Bリスナーまで魅了するムーンチャイルド。LAジャズ~ネオ・ソウル屈指の美しいサウンドスケープ。3人のボヘミアンなファッションにも注目。

ソウルと現代的ジャズを合わせた独自のスタイルによってロサンゼルスの音楽シーンでの確固たる地位を固めた彼らはこの『Little Ghost』でも変わることなく、コンセプトを表現する歌詞にレイドバックした心地よいメロディーとハーモニー、そして確かな実力に裏付けられた魅惑的な間奏を絡めている。メンバーのマットソンが「ボン・イヴェールのサウンドがずっと頭から離れなかったんだ。」と語るように、これまでのシンセ主体の音から、ギターも含めアコースティックの響きがシンセと混ざり合っているのがサウンド的な特徴となっている。

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3.Prins Thomas(プリンス・トーマス)Ambitions

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『Lindstrøm & Prins Thomas』時代からファッション界でも常に注目の存在。コズミックな雰囲気はそのままに、アンビエントな緩さが実に心地良い作品。

通算第6作となる注目のこの新作は、ヤキ・リーベツァイト、細野晴臣、ダニエル・ラノワ、シンイチ・アトベやリカルド・ヴィラロボスにインスピレーションを得て制作に着手したという。心地よい多幸感に包まれた先行シングル「Feel the Love」は70年代ノルウェーのスター・アーティスト「アレックス」をサンプリングしたトーマス初のボーカル・トラック。コズミックなシンセやリズミカルなパーカッションの断片をひとつずつ丹念に繋ぎ合わせながら12分もの時間をかけて大きなひとつのウネリを作り出すタイトル曲の「Ambitions」には、ただただ圧巻!アンビエント・ハウスな「Fra Miami til Chicago」やウワモノだけでカラダの揺らぐ「Urmannen」もナイス!ラストの「Sakral」には昨年コラボ・アルバムで共演したノルウェー・ジャズ界のベテラン、ブッゲ・ヴェッセルトフトがゲスト参加!

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4.Lapsley(ラプスリー)Through Water

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アートワークからも想像できるように、水中を彷徨うかのようなドラマティックなサウンドプロダクション。ただただ彼女の声に酔いしれる至高のひとときを堪能。

レーベル争奪戦の末、若干19歳で〈XL Recordings〉と契約を果たし2016年にリリースしたデビュー・アルバム『Long Way Home』はクラブ・ミュージックとポップ・ミュージックを繋ぐスタイリッシュでアーティスティックなサウンドで、ここ日本でもアデルに次ぐ希少な存在として大ブレイクを果たした実力派女性SSWのラプスリーが最新作『Through Water』をリリース!DJコーツェによるエディットバージョンが世界中で流行した「Operator」や「Station」「Falling Short」などのヒット曲が収録されたデビュー作は、ビリー・アイリッシュを筆頭にエレクトロニック・ミュージックへの関心が高い新世代のアーティストたちに大きなインスピレーションを与えた。

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5.Mura Masa(ムラマサ)R.Y.C.

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ギター音はアンプを通されておらず、生ドラムも使用されていない。サンプリングや打ち込みを導入し、現代的な手法を駆使して作られた独創的過ぎるパンキッシュサウンド。

スクリレックスやディプロといった数多くの有名プロデューサーやミュージシャンたちに注目され、ブラーのデーモン・アルバーン、エイサップ・ロッキーらがゲスト参加した2017年のメジャーデビューアルバム『Mura Masa』は、第61回グラミー賞で《最優秀エレクトロニック/ダンスアルバム賞》《最優秀レコーディングパッケージ賞》などにノミネート。また、ガールズインディロックバンド、ハイムのシングル「Walking Away (Mura Masa Remix)」で《最優秀リミックスレコーディング賞》を受賞するなど、今や新世代エレクトリックミュージックの筆頭として、ここ日本でも高い評価を得ているアレックス・クロッサンのソロプロジェクト、ムラ・マサ。2年半ぶりとなる待望の2ndアルバム『R.Y.C』では、エレクトリックダンスミュージック然としたデビュー作とは異なり、「今の時代はパンキッシュな感性へと立ち返っている」という自身の意識の下、インディロックへの接近をも感じさせる、ギターコンシャスなパンクロック~ポストパンクにインスパイアされたサウンドへと変容。

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6.Cigarettes After Sex(シガレッツ・アフター・セックス)Cry

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甘美な夢の世界に誘う、究極のアンビエント/ドリームポップ。モノクロで統一された耽美な世界観は、多くのファッションクリエーターをも虜にしています。

アルバムは地中海の島、マヨルカ島でレコーディングが行われた。「このレコードの音は、私にとって場所に完全に結びついています」とゴンザレスは語り、「最終的に、私はこの記録を映画として見ています。この素晴らしい、エキゾチックな場所で撮影され、さまざまなキャラクターやシーンをつなぎ合わせていますが、最終的にはロマンス、美しさ、セクシュアリティについてです。それらは私にとって何を意味するのかを非常に個人的に伝えています。」

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