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リフレクション

これまでの人生を大まかに章立てするなら、
現在は第四章の終盤というところにいる。
なかなか長く生きてきたということになる。

10年余り前から出版社の仕事をしていて、
主に、私には無縁の子育て雑誌のPRや広告プロデュースや
絵本制作、出版に関わっている。
現代の子育て事情を、必然的に知ることになるのだが、
知るごとに、自分の幼児期から成人するまでの人生や
育てられ方をいちいち振り返させられ、そのたびに胸に手を当て
自分自身を改めて深く考える機会を与えられている。

私はおそらく小学生のころから占いが好きだ。
昔は星占いと血液型占いくらいだったが、人生を進めるうちに
西洋東洋あらゆる占いがあることを知っては、占ってみる。
占いの世界も「スピリチャル」というワードも日常語に登場し、
それはそれは多岐にわたる昨今だ。
占い師さんも今や特別な人でもなく(もちろん特別な「師」もいらっしゃる)誰でも占い師になれてしまうのに少々違和感を感じることも事実だが、
様々な占いと接してみて、自身が信用できる感覚があるものをチョイスしながら、それらのメッセージを日常生活の参考にしている。
そこでだいたいわかったことは、
どうやら我々は、おかあさんのお腹から押し出され、
産み落とされたタイミングにより、キャラクターや宿命などやらのベースは
決められているらしい。
それをベースに、人それぞれ育てられる環境が影響し、人格などが形成されていく。

しかし、その育てられる環境というもので
ぴかぴかの明るい人生になるか、いじけ気味の人生になるかを
現代の育児をとりまく様々な情報で知ることになり
自分の「ぴかぴか」「いじけ」も俯瞰してみるのだ。

私は、しばらく前までは、
自分の人生振り返って全く悔いはなし。
と思っていた。
恵まれていたのだか恵まれていなかったのだか
かなり説明に困るような家庭環境だったが、
物心ついてからは、足りないこと、辛いことがあっても
楽しくする、前に進むために、常に自分で考えて行動に移し、
そのときそのとき出来る限りの知恵とパワーで突き進んできたからだ。
親にも他人にも頼ることなく、常に自力で。
それは自分の、いわゆる自信の種類の自負があり、長所だと思っていた。

結婚願望というのが、ティーンのころも20代になってもなかった。
好きな仕事して、自立することに夢中だった。
私は20代、30代はいわゆるグラマーで、
男性にモテてなかったわけではない。
仕事柄、何千人もの男性と出逢い名刺交換をしてきたと思えば
出逢いがなかったとはもちろん言えないが、
仕事はプレゼン3週間前くらいからは、週2貫徹、徹夜でない日も
朝4時帰宅。が当たり前の激務を必死にこなし、
グラマーをウリにできにくくなってきたころ、
「いい女」なのかもしれないのに、あまりにも女を使っていない
「女の人生」にふと気づき、今後の人生を考えて、
大嫌いな「婚活」を始めたのだ。

婚活をめぐり、次々と出逢うことになった男性たちのレポートは
老若男女に大ウケし、男性からは「すごく勉強になるよ」。。。
いやいや、ネタのために婚活してるのじゃないですよ!
長い年月とお金とパッションを使いつづけ、
自意識と熟年婚活のズレやカベをいよいよ知ることになる。

「もう、自分を変えなきゃ。」

私しかおつきあいする気はない。
プロポーズをしてもいいと思っている。
と婚活アドバイザーから伝えられた男性。
一切のときめきはないが、8回デートがつづいたその方に
清水の舞台から飛び降りるつもりで
「結婚を前提とした本格的なおつきあいをお願いします。」
と、結婚アドバイザーを通じて伝えていただいた。

数日後・・

僕にはrocoさんを幸せにできる自信がありません。
交際終了をお願いします。


は?









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