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魔女的暮らし修行日記

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自然とともに生きる、魔女のような暮らしをもとめて。試行錯誤の日々。
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祖父母のように働きながら暮らす

祖父母のように働きながら暮らす

20年前。地元は京都の田舎で、大学進学のため当然のように町を出た。卒業後も、文章を書いて食べていく仕事は地元にはないと、帰っていない。以来、地元から車で2時間離れた場所で暮らしている。

そして40歳を目前にして、ふと思うのだ。これから行こうとしている理想の暮らしは祖父母のそれだな、と。ぬか床やお味噌などの発酵食品、ジャムなどの保存食、羊を飼うこと、複数の仕事をすること、興味を持つものは全て祖父母

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魔女が気になる

魔女が気になる

泣き虫で恥ずかしがりやの保育園児だった。
そんな私の憧れは、ミンキーモモ、クリーミーマミ、ペルシャ。
彼女たちのように変身して、くるくると踊るように暮らす自分をよく空想した。

空想の世界は私を満たした。
設定はいつも魔女っ子。
好きなアイドルをすべて兄弟にして(もちろん私は溺愛される末っ子)、
空からやってくる悪いやつらと闘っていた。
自然に愛され、美しい人たちに愛され、この世界の調和を導く自分

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刺し子の花ふきん

刺し子の花ふきん

ベッドに入る前のちょっとした時間。
刺し子をチクチク進めている。

テキストはこれ。
「嫁入り道具の花ふきん教室」近藤陽絽子さん著

いろんな模様があることがわかる。
刺し子は本来、布の補強や保温のための知恵だったそうだ。
いまはいろんな繊維が開発されているから、
その手仕事を受け継ぐ意味は薄れてしまった。

だけど、チクチク針をさす時間は心が安らぐ。
花ふきんを使うと、家事仕事が楽しみになる。

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ぬか床を育てる。

ぬか床を育てる。

ぬか床を始めた。

揃えたのはこの3つ。
・中村食品 河村さんちの鉄粉ぬか床 1kg
・野田琺瑯 ぬか漬け美人 TK-32
・『はじめる、続ける。 ぬか漬けの基本』山田奈美著

河村さんのかけられた時間と研究の成果をちょうだいして、私のスタートはらくちんなものだ。

毎日朝と夜にかきまぜて、ぬかのにおいと柔らかさの変化を見る。
1ヶ月ほどして発酵したにおいがしてきた。

生で食べるよりも植物性乳酸

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背景を想像する。

映画「あん」を観た。
目の前にあるものがどうやってここに来たかを想像する。
こんにちは、よく来てくれましたね。
そのあたたかな視線は、この世界の見え方を変える呪文のよう。
たったひとりの相手に向ける、興味や期待、独占欲、慈しみを、
少しずつまわりに広げていけたらいい。