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起業する折にネーミングをどのように捉えるか、そこはインスピレーションに基づく大きな判断が為されたと、大袈裟のようではありますが、私の中で真面目に考えるべき最初の課題だったように思います。
とは言え、タイミングの優先順位として確実な独立がまずは先決でしたので、今にして思うと、それまでの人との出逢いや人間関係からのインプレッション(影響)が大きかったと回顧します。
ですので、私が経営者として師事する松下幸之助の理論に従うと、‘起業とは他人の庇を借りて始めるもの’とある通り、リスクヘッジを頭に入れて逆に屋号すらも気にせず、まずは仕事ぶりから実績を積む事に専念しようと心掛けました。

私が起業したのは2016年の6月です。
年度納めのその年の3月時点から新年度を迎えた4月頃、親しい方には現在とは別の屋号の名刺を差し上げたのはそうした理由に起因します。
結果、自主映画を手掛けていた時に用いていた“cinepos”に株式会社を付記する形で登記に至るのですが、その過程で“鴻池和彦映像研究所”というネーミング案が浮上したりと、所謂ラボラトリーのイメージとしてのブランディングです。当時、〇〇ラボみたいなネーミングがややトレンドだった様相もあった事からの案です。
それは無いだろうと私は一笑に付してしまいましたが、今現在的にそうした要素も無いことはないなと感じる点もあるので完全否定もできないのが不思議な予見でした。

‘名は体を表す’と云われます。
だからこそネーミングには、とかく拘りや熟考の果てなのか、時間をかけているケースが殆どではないかと推測されます。
この“cinepos”に決めて以降、自分の中の迷いが無くなっていったように思います。やはり理念の具現化が起業の根幹にあるならば、スムーズな流れを自分にも親しい方にも意識してもらいやすい、そうしたネーミング、響きがあるように思えました。

“cinepos”というネーミングにまつわる、また新しいインフォメーションをさせていただく機会を現在準備しております。やや出し惜しみではありますが、この続きを話せるタイミングまでしばしご猶予をいただきます。

【インフォメーション】
本年初夏劇場公開。
田邊アツシ監督作品
『マゴーネ 土田康彦「運命の交差点」についての研究』
配給協力をさせていただいております。
都度、お知らせをさせていただきます。


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