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082-#6才のボクが大人になるまで。(2014)



①【映画情報】
2002年に6才で小学校1年生だったメイソンJrが、テキサス州の
小さな町で12年間どのように成長していくかを追った映画。

父母の離婚により母に引き取られ、ヒューストンへの引っ越しが決まる
が、同時に母が学校の先生になりたいと大学に通いだす。
そんな中、転居先に1年ぶりに父が現れ…。


本作何よりスゴイのが、
#エラーコルトレーン演じるメイソンJrが
子供から青年に成長していく姿を描くために、
2002年の夏から2013年の10月まで12年間を通して
断続的して行われている点。


監督・脚本は#リチャードリンクレイター 、
#スクールオブロック  みたいな作品も撮っていれば、
似たテイストの#ビフォアサンセット シリーズも
今回父役の#イーサンホーク 主演で撮っている。

洋題#Boyhood は少年時代の意。

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②【私見】
気になりながらも結構尺が長くて
(尺長映画はそんなに得意でなく)観れていなかった作品。

予備知識は主人公を変えることなく、
12年間の撮影で成長そのものを撮影したという点くらい。
その切り口は凄いなぁと思う反面、
ドキュメンタリーに寄っちゃってダレないのか
と不安だったんですが、
ホームビデオ感は強いながらも飽きずに最後まで鑑賞できました。
普通の生活にもドラマは潜んでるよってことなんでしょうか。


2002年から始まる冒頭では
#blink -182 ゲームボーイアドバンスSP等、
当時流行ったものが出ていて背景が理解しやすかったです。
(アメリカはドラゴンボールもこの時期なの?もっと古い気もしたけど)
何よりガラケーの利用やTVロゴがSANYOなのは時代を感じました。
アップル製品がカラフルなデスクトップから
iPhoneへ移り変わっていくのも時代の流れを把握しやすいところ。


そんな時間軸に合わせて、
結構母が自由で30歳超えて大学通い始めたり、
だメンズウォーカーで離婚を繰り返しては
都度新しい家族にくっついたり、
それを受け入れている子どもたちの雰囲気は
日本だとかなりあり得ない感じじゃないかと感じました。
(それとも最近はそんなに気にしない子も多いのかな?)
誕生日とか片親ずつに祝ってもらうんですが、
親の代行はいないわけで日本ナイズドしかされていない私にとっては
何か物足りない感を凄く感じました。


普通映画って
人生のハイライトみたいな部分を切り取って撮るもの
と思うんですが、同じ俳優を使って長めに切り取ってると、
その成長の度合いが直に感じられて、
バラバラに数年撮ったハリーポッターとかにはない、
1本の映画としての凄さを感じました。

終盤、父親と振り返りながらまとめになっているシーンなんかが
ナチュラルで良いなぁ
と思うのもその点からでしょうか。
主役にフォーカスしながらも、
父親の成長なんかも見られて、
こんな感じで子を観ているんだな、
父親として変わっていく・逆にここは抑えているんだなぁ
という点も実感できます。


にしても、主役の子、そして他の主要キャラも
12年間、グレたり捕まったりしなくて良かったです(笑)

1つ上の姉(ココカラ男女の成長の違いも見えたりしますね)が、
監督の実の娘らしいんですが、
結構辞めたがってた的な話はあったみたいですが。。w

毎年夏休みに限定してワークショップ、
各出演者の年間の経験を共有して、
脚本を組み立てていくという手法も、
展開を固め過ぎず続けられた秘訣だろうし、
よりリアルな展開が実現できた要因だと思います。




こんななかなか難しい12年撮影に興味を持たれた方、
リアルなヒューマンドラマが好きな方、
是非ぜひオススメの一作です!



#シネクス発掘度6 /10

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