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木庭 千色 /こば ちいろ
2020年8月6日 10:17
『事実は小説より奇なり』そして、『人間が想像できることはたいてい現実化できる』この二つの言葉は、これまでの私の本読み人生を通し、間違いないだろうと思っていることだ。小説というものは、そのほとんどがフィクション、創作であって、現実にあったことではなく、平たく言えば作者の頭の中で生まれ、練られ、作り物として世に放たれたものである。殺人鬼が暗躍するサスペンスも、夜眠れなくなるホラーも、星空