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【日本ドラマ】2023年冬ドラマ短信8

2023年冬ドラマ、初回の短信8本目です。

1本目はこちら→2023年冬ドラマ短信1
2本目はこちら→2023年冬ドラマ短信2
3本目はこちら→2023年冬ドラマ短信3
4本目はこちら→2023年冬ドラマ短信4
5本目はこちら→2023年冬ドラマ短信5
6本目はこちら→2023年冬ドラマ短信6
7本目はこちら→2023年冬ドラマ短信7

今回は以下の3作について。

『インフォーマ』

沖田臥竜氏原作の同名小説の藤井道人総監督によるドラマ化。
通常ドラマでは「監督」ではなく「演出」という言葉が使われますが、本作は公式HPにも総監督、監督というクレジットになっています。つまり映画的な手法で作られている作品ということなのでしょう。

ノワール好きなので、「情報屋」っていう響きにもうワクワクします。かなり期待して見ました。
やはり映画のようなルックです。冒頭から暴力シーンで、それがなんなのかは明かされないままシーン転換、といういかにもノワールっぽい始まり方です。

形としてはバディものになるんでしょうね。なんかもうバッキバキのカリスマ情報屋・木原(桐谷健太)とポンコツ週刊誌記者・三島(佐野玲於)が事件を追って行く、クライムサスペンスです。
情報屋がこんなに目立っていいの? っていうのは愚問のようで、あえてこれまでの情報屋のイメージを壊したキャラクターらしいです。この人物がどんな風に動いていくのか、新しい情報屋像を見せてくれるのでしょう。

桐谷健太さんは、本作が連続ドラマの単独主演が初めてとのこと、意外でした。
個人的にゴシップ週刊誌の編集部に山中崇さんとか、ツボだなー。この山中さんとか、岡部たかしさんとか(偶然にも二人ともたかしだ)がいる編集部とか制作会社とかがツボです。
あと、ここのところMEGUMIさんが出演するドラマはおもしろいものが多い気がしてます。
継続視聴決定。

『リエゾンーこどものこころ診療所ー』

「こどものこころ診療所」なので、1話完結で児童精神科領域の問題を抱えるこどもの話をしていくのだろうな、と見る前は思っていました。実際そんな感じではあるけれど、しかし、それに絡めて大人の問題も扱っていくようです。

第1話では、さやまこどもクリニックに通うこどもたちのうち、落ち着きがなく事故に遭いそうになったADHDのこどもと、絵の才能があるASDのこどもの話に絡めながら、失敗ばかりしている主人公の研修医・遠野志保(松本穂香)が自身の発達障害に気づく、というわかりやすい内容でした。そして、志保を新たに研修医として迎え入れる医院長の佐山卓(山崎育三郎)も、自身が発達障害を持っていることを志保に告げて次回へ、という流れ。

おそらくですが、こどもの発達障害というものを大変にわかりやすく(つまりいささか単純化して)視聴者に伝えつつ、家族や周囲の人々、ひいてはすべての人々にどのような配慮が必要なのかをソフトに啓蒙するようなドラマになるのかなと思いました。また、大人になってから発達障害に気づいた人々を励ます内容にもなるのかもしれません。

『しょうもない僕らの恋愛論』

マンガ原作のドラマ化。
若い頃に好きだった人の娘が持ってきた、自分の作った曲が入っているカセットテープを聴く、しかも好きだったその人は数ヶ月前に亡くなっている、って相当グッとくる状況ですよね。私もその昔バンドをやっていたことがあるので、その心境がちょっとわかる気がします。
(そのテープを録音している回想シーンのカセットデッキは、古すぎると思いました)

筒見拓郎(眞島秀和)が会社を出たところから尾行して家にまで来てしまう女子高生・谷村くるみ(中田青渚)の、絶対拒否されないことを知っている、若さゆえの無自覚な傲慢さ、みたいなものが私は苦手ですが、それはまあ、自分が若い頃(もいまも)そうなれなかったことからくる嫉妬かもしれません笑

眞島秀和さんは普通っぽさを普通に表現していて、彼自身の魅力がよく出ている気がしました。
この先ストーリーがどのように展開していくのかはわかりませんが、置き去りになっていた過去をちゃんと供養するような話になるのかなと想像しています。

* * *

今期の短信シリーズは今回で終わりかと思っていましたが、まだいくつか始まっていない作品があるようです。なので、たぶんあと一回、かな?

それではみなさま、よいご視聴を。


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