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台湾のバンドの曲に突然「ときメモ」が登場して驚いた

 インターネットに入り浸っている人々なら一度くらいは「ときめきメモリアル」の名を聴いたことがあるでしょう。現在の恋愛シミュレーションゲームの先駆けとなった大名作です。ちなみに、この書き出しをしておいていうのもなんですが、私はプレイしたことがありません。シリーズ化されたとはいえ第一作の発売は1994年ですからね……。まだ生まれてないし、PCエンジンすら実物をみたことはないです。

 その「ときメモ」をテーマにした楽曲が先日公開されました。2022年に。しかも台湾から。それがこちらです。

 曲名はもちろんメインヒロインの藤崎詩織からとっています。私はもともとこのバンドを知っていたので、新曲が出たことに気づいて「日本人……?誰……?」と思いながら開いたのですが、ちゃんと歌詞に出てきましたね。どうやら藤崎詩織を攻略するプレイヤー視点の歌のようですが、DeepLにいれてもよくわからない訳になってしまったので中国語わかる方がいたらぜひ詳細を教えてください。

 ところで台湾には、日本の音楽から影響を受けたバンドがいくつかいます。また、Big Romantic Recordsという東京と台北に拠点を持つ日台合同レーベルがあり、インディーシーンでの交流は少なからずあるのです。

 閃閃閃閃はGoogle検索しても日本語の情報がほとんど引っかからないのですが、同じく台湾のバンドDSPSのインタビューを読んでいるとSUPERCARから大きな影響を受けているという記述があります。

 また、YouTubeチャンネルをみてみると、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ソラニン」をカバーしています。映画「ソラニン」の主題歌という紹介をしているので、浅野いにお原作の映画のために書かれた背景を知っているくらい日本のカルチャーに触れている方々であることが窺えます。

 スーパーカーやアジカンといった名前が上がることからも想像できるように、邦楽オルタナ的なギターロック然としたサウンドが彼らの魅力です。一方で以前からシンセを使用したエレクトロな楽曲もいくつかあり、守備範囲の広いバンドでもあります。今作の「SHIORI」はバンドサウンドとしての良さとキラキラした可愛らしいシンセサウンドが「ときメモ」というテーマのもとにうまく融合した作品だと思います。記事を書いている時点だとYouTubeのMVはあまり再生されていないし、日本人で言及してる人も全然見かけないのがとてももったいない!気に入ったらぜひこのバンドを深掘りしてみてください。

 台湾のインディー・ロック全般に興味を持った方はこちらをどうぞ。DSPSも紹介してます。


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