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OriHime(オリヒメ)に感じた3つの可能性

本日から渋谷のWIRED TOKYO 1999で分身ロボットOriHime(オリヒメ)の実店舗実証実験がスタート。

分身ロボットカフェDAWN 公式サイト
https://dawn2019.orylab.com/
※OriHimeについてはオリィ研究所を参照

分身ロボットを使った課題解決にチャレンジしている素晴らしい取り組みです。好奇心の赴くまま初日にお邪魔しました。

ここでは、一般の客としてサービスを受けたことで感じた3つの可能性について書きたいと思います。

※当日の別の感想は下記にも記載しました。

https://note.com/cider00/n/n2d3cf8eca9e0


◼️働き方の可能性

元々、孤独を解消するというビジョンに基づくロボット。社会参画が困難だった方も働けるようになる。これだけで働き方は全く新しくなります。
場所、年齢、身体、、、多くの制約が解消され、新たな働き方が産まれることは間違いありません。

◼️コミュニケーションの可能性

ロボットがサービスをする、ということがこんなに自然に受け入れられるんだ、というのが自分の心に対する素直な驚きです。もっと違和感を感じるのではないかと思っていました。
もちろん、現在のロボットでは出来ることに制限があり、ロボット単体ではサービスは閉じません。
ですが、ロボットの裏に操作している人がいる、という安心感のためか、驚くほど自然に受け入れることができました。
考えてみると、テレビ会議など、遠隔でのコミュニケーションは当たり前になっています。平面のモニター越しより立体のロボットがいることの方が心地よく感じられる。ロボットを介して当たり前にコミュニケーションをとる未来を感じました。

◼️ヒトの可能性

今回、リモートでコントロールしていたのは障害を持った方でした。ロボットへの指示はコマンドをタッチするという簡単な操作のみ。素早く細かく動かす事は出来ないと想像します。(ロボコンで見られるようなリモートコントローラーを使っているわけではない)
しかし、サービスを受ける側としてはストレスを感じることはありませんでした。これは、会話でコミュニケーションがとれていたためです。
つまり、ロボットの動作が少なくても、コミュニケーションがとれれば提供出来る価値は沢山あるということ。

もともとヒトは多くの情報(視覚や聴覚などの五感)をセンシング(sense)し、自身の経験を踏まえて考え(think)、行動をしていました(act)。このsense、think、actをOriHimeはサポートしていますが、まだ出来ることは限られています。しかし、コミュニケーションを人がとることで、円滑なサービスを実現できています。さらに、ロボットがサポート出来ることは技術の進展によって広がっていくので、技術を取り入れていけば、ロボットを自分の一部、身代わりとしての分身ではなく、二人目、三人目の自分として使うような、いわばヒトそのもののアップデートを出来る可能性もあるのではないでしょうか。

ここまで考た時、ホモデウスを思い浮かべました。
データ至上主義の世界観は、ネガティブに感じた人が多いかもしれません。今回の実証試験を体感すると、やはりテクノロジーは適切に使えば多くの人を幸せに出来ると感じました。
※ホモデウスに関しては下記も分かりやすいです。

実証実験(1/24まで)の様子については、あえて省略します。ぜひ体感してください。
事前予約は満席ですが、直接いけば順番に案内されるとのことです‼️

最後になりますが、今回、ロボットを操作していた方(パイロットと呼びます)が、OriHimeを使ってコンサートに言ってみたい、と話していたのが印象的でした。バイノーラル録音という音の収録方法がありますが、パイロットの方の頭部モデルをOriHimeに実装して録音することで、パイロットの方が本当にコンサート会場で感じる音を届けることも出来るのではないかと思います。2Dのアバターではなく、3DのOriHimeを使うことで、いろんな可能性が広がると感じました。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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