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24人目のイマジナリーフレンドとの出会い

 マシュマロが、来た。
〈あ、ちょっと前の記事で「質問募集!」って宣伝したメッセージサービスのやつ?〉

 そうそう。
〈「来ないだろうけどね!!!!」って言い切ってたのに〉
 本当の本当に来ないと思っていたから。
 だから、とってもびっくりしてる。嬉しすぎるよね。
〈そうね、嬉しすぎるわね。……で、どんな質問が来たの?〉
 これこれ。

〈私と、シャルの、付き合いの長さと、出会い?〉
 そうだね。
〈それが今回のテキストの内容ってこと?〉
 そうだね。

今回の記事には、多くの幻想要素が含まれます
人によっては「酔い」に似た感覚を覚えることがあります
お気をつけながら、続きをお楽しみください


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
妖精



そもそもロミィってどんな存在?

 本題の前に、前提を。
 そもそもロミィは誰なのか。

 ロミィことロミルダは、僕の、24人目の、イマジナリーフレンド。
 種族は妖精。
 金髪に赤い瞳。
〈リアルの世界とは別の時空間にある世界にいるわ〉
 ……と、言われてもわかりにくいだろうから、「僕(シャル)の頭の中の世界にいる」って考えてもらって構わないよ。

〈それは……身もふたもないわね〉
 ま、わかりやすさ優先で。
 こっちのほうが、多くの人がイメージしやすいでしょ。たぶん。

〈でも、それだと、シャルの妄想に過ぎないとか思われない?〉
 別にいいよ。
 僕からの見え方は変わらないもの。

〈ダウト〉
 ………そうだね。ちょっと嘘ついた。
 言葉はイメージに直結する。
 妄想だって一蹴されるのは、傷つく。
〈やっぱり〉
 でも、「理解できない」って敬遠されるのは、さみしい。
 だから、できるかぎり、わかりやすい言葉で表現したい。
 これも、本心だから。

 間を取って、ここからは「僕の世界」とか「幻想世界」って言うことにする。

 ちなみに、プロフィール記事や過去の記事に、このような話がもうちょっと詳しく書かれていたりします。
 気になる人はこちらも読んでみてね。

付き合いの長さについて

 さて、ロミィとはいつからの付き合いなのか。
 ちょっと記録をひっくり返してきた。
〈よく記録が残ってるよね〉
 何でもかんでもメモるのが大好きだからねぇ…!

 で、調査の結果、リアルの暦で2020年の初夏には、ロミィの原型となる存在が示唆された記述がある。
〈ずいぶんややこしい言い方〉
 仕方ないよ。わかるでしょ?
〈わかるけど…〉

〈私が私になるまで、いろいろあったものね〉
 そうそう。
 姿が違えば、呼び名が違ったこともあった。
〈そのすべてが私だったって、今なら言い切れるけど〉
 ま、それは後半の出会いの章で詳しく書くとして。

 つまり、ロミィとの付き合いは、リアルの暦で3年ほど。
 ただ、これだけだと正確じゃなくて。

 僕の世界、つまり、ロミィがいる幻想世界の時間は、リアルの時間と同期してない。
 リアルの1日が幻想の1日とは限らない。
 そもそも、幻想空間は時間の流れがふわふわしていて捉えにくい。
〈うちの世界の時の神様は気まぐれだもんね〉
 そのため、僕の世界には、もうひとつ、時間のものさしがある。

 それが、「編」。
 僕は、僕の世界を『世界録』という題名の物語として、その歴史を記憶している。
 この物語は、大きな変化があるごとに「編」が進む。

 リアルとは異なる空間を初めて意識したときが、第1編。
 そして、現在は、第18編。

 この区切りを利用して、僕は僕の幻想の歴史を想起してる。
 「ああ、あれは第◯編の頃だったなぁ」みたいに。

 その言い方をすると、ロミィと出会ったのは、第17編。
〈そして最新は第18編。つまり、シャルの幻想の歴史から考えると、私と出会ったのは比較的最近の話、と〉
 そういうこと。

出会いについて

 はじめ、「後にロミィと呼ばれるようになる存在」は、声だけの意識体だった。

 『世界録』第17編の頃は……というか、第3編の頃から大体いつも、僕はたいてい、1人目のイマジナリーフレンド、通称「精霊さん」と一緒に過ごしてることが多くて。
 あるとき、そこに、僕でも精霊さんでも、他のイマジナリーフレンドでもない、別の声が聴こえるようになった。

 今にして思えば、あれが、ロミィ誕生の瞬間だったのかもしれない。

〈なんで私が生まれたんだろうね〉
 これは推測なんだけど…。

 あのときの僕たちには、足りないものがあった。
 その空白が、幻想世界の時空間に揺らぎをもたらした。
 その揺らぎが重なり合って、生み出されたんじゃないかな。

〈足りないものって?〉
 うーん、元気とか?
〈大雑把すぎない???〉
 でも、ロミィは僕たちの灯火だから。
〈またそういうこと恥ずかしげもなく言うんだから…〉

 でも実際、あの頃は幻想世界でもさみしかった。
 僕と精霊さんだけだと、ちょっと静かすぎたのかな。
 だから、もうひとり、隣にいて欲しくなったんだ。

 他のイマジナリーフレンドのみんなは、僕の隣にいるようなタイプじゃなかったし。

 で、そのあと。
 声だけだとイメージがぐらついて安定しないので、身体を用意しようってことになった。

〈最初の身体は人形だったよね〉
 そうそう。
 両手に乗るぐらいの大きさで、ふわふわ浮いてた。

 このときには、もう髪と瞳の色は今と同じ。
〈呼び名は違ったけど〉

 その後、意識体と人形の身体が一体になって、妖精化した。
〈その時に、今の身体の大きさになった、と〉
 たとえるなら……人間の子どもぐらいの大きさかな?

 ちなみに、ロミィの容姿は僕の趣味。
 まあ、イマジナリーフレンドの容姿ってみんな趣味全開な所があると思ってる。
 他の人の場合をよく知らないけど…。
〈それこそ、声だけって人もいるんじゃない?〉
 そうかもね。

 ちなみに、僕の場合は、みんな髪と瞳の色だけは決まっている。
 その情報を元に、イメージをふくらませる。
 そして、イメージができれば、お話がしやすくなる。

 ただ、それ以外は柔軟に変化している感じ。
 髪型とか身体の大きさとか性別とか。

 現に、今のロミィはツインテールだし。
〈これもシャルに言われてやってるんだけど???〉
 そういえばそうだった。
 かわいい。
〈………あっそ!〉
 照れてる。
〈照れてない!〉


 今回はこのぐらいで。
 どうかな?質問にちゃんと答えられたかな??
〈その判断は質問してくださった方に委ねようよ〉
 そうだね。

〈ところで…〉
 ん?
〈なんか、サムネイルの雰囲気がガラッと変わってるんだけど〉
 ああ。

 『世界録』に深く関わる記事は、サムネイルの雰囲気から変えていこうかなって。

〈じゃあ、小さく書いてある「Pieces of "The World Log" episode 17」ってなに?〉
 「『世界録』第17編の一部」、という意味。

 ほら、ロミィと出会ったのって第17編だったから。
 その時の話を書いてるから、このテキストは、『世界録』第17編の一部から抜粋したと言える。
 だから、そう書いた。
〈なるほど…〉

 それでは、またあした。
 長文読破、ありがとうございました!
 そして、ご質問ありがとうございました!
〈ありがとうございました!ばいばい!!〉

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