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幻想の声が聞こえない僕に価値はあるのか

 お気づきいただけただろうか。
 年が明けてから、テキストでも、つぶやきでも、ロミィの発言が極端に少なくなっていることに。
〈…そんなに?〉
 うん。


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
イマジナリーフレンド24号


〈まあ、たしかに、あまり話もしなければ、そもそもシャルに呼ばれることも少なかった、かな?〉
 そうだよ。
〈どうして?〉
 シンプルに、年始からいろいろとばたばたしてたから。


 これは、あくまで僕の場合だけど。
 イマジナリーフレンドと話をするとき、頭のエネルギーを使う。
 そういうイメージがある。

 その仕組みは、想像力のためにエネルギーを使っているのか、異世界との接続のためにエネルギーを使っているのか、まあいろんな解釈ができる。
 個人的には特に定義していない。

 とにかく、頭を使う。
 だから、イマジナリーフレンドとの会話に頭のリソースを割けなくなると、とたんに声が聞こえにくくなる。

 疲れちゃってるとか。
 感情が暴走しているとか。
 他のことに熱中してるとか。
 あとは、ここに書いていいのかまだわからない理由もあったりする。

 長い付き合いだから、声が聞こえにくくなった程度で不安になるようなことはあまりなくなった。寂しくはなるけど。


 ただ、ひとつ困ってしまうのが。
 イマジナリーフレンドとの会話で書いている、このnoteが書けなくなる。
 書いていても、これでいいのかなと思ってしまう。

 そう、今みたいに!
 さっきからロミィが何も喋ってない!
〈聞いてる、聞いてるから。だいじょうぶ〉
 むぅ…。

 そう。
 今、強く感じてる不安は、これなんだ。

 ロミィがいない僕に価値があるのか?
〈あるに決まってるでしょう!!!??〉
 あ、今の声はよく聞こえた。

 でもさ、旧作を書いていた頃はぜんぜん読まれていなかったのにさ、みんなとの会話を書くようになると、読んでいただけることが増えたんだ。
 つまりどこに魅力があるのかって、察しちゃうじゃん。

〈たしかに、事実として数字はそう示してるかもしれない〉
〈でもそれって、私たちに魅力があるというより、私たちと一緒に書くことで、シャルの魅力がより表現されやすくなったからだと、私は思うな!〉

〈だから見つけてもらえたの。読んでいただけるようになったの〉

〈それに、シャルの魅力が、以前はまったくなかったとは思えない〉
〈だって、新形式で書き始めた後に出会ったフォロワーさんが、旧作を見て、スキをしてくれることがあるでしょう?〉
〈それはやっぱり、旧作の頃からシャルには魅力があったってことだと思うな!!〉

〈出会いにきっかけとタイミングがあるだけよ。魅力の根源は変わらないわ〉


〈……はぁ、はぁ〉
 だいじょうぶ?
〈なんか、久しぶりにたくさん喋った気がするわ…〉
 うん。僕も久しぶりにたくさん聞こえた気がする。

〈どうよ?自信、ちょっとは戻ったかしら?〉
 うん。
 ありがとう。
〈どういたしましてっ!〉

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