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【日記】ネットワークビジネスの思い出(1)

今日もお読みくださってありがとうございます!

note.を何となく見ていたら、ネットワークビジネスから親友を抜け出させたエピソードがレコメンドされてきました。
ん?なんで?何かあった?

それで思い出したことを書きます。

10年ほど前にくらたが今とは別の課にいた時に、定年後再雇用のアルバイトのおばさんが超有名ネットワークビジネスの会員でした。彼女は業務時間中に誰彼構わず長時間にわたって話しかけ勧誘をしていました。
課員に会員になる気のある人はおらず、時間を取られて業務に支障が出るので困っていました。くらたもうっかりよその鉄分サプリメントを飲んでいるところを見られてしまったが最後、「いいサプリ知ってるよ!」と持ち掛けられて困りました。
その時一緒の課にいたフォルダ分けできないおじさん係長が、自分が一回買えば事態が収まるかもと1,500円のケチャップを買っていました。おばさんを腐すでも愚痴るでもなく「おれの舌には普通のケチャップとの違いがわからなかったよ」と微笑んでいました。この人…フォルダ分けできないけどめちゃくちゃいい人なんだよな!
結局、業務に差し支えるからと課長から注意が出て、おばさんの職場での勧誘活動は終息しました。
ていうか今思ったけど社内規則的にOKな副業だったんだろか……。

ともあれ、この件は距離の遠い人だからそれほどダメージは食らわなかったけど、その後、超身近でネットワークビジネスの話題に巻き込まれることになります。


大好きだったむぅちゃんからネットワークビジネスの勧誘を受けた

5年ほど前のある日、大好きだった親友むぅちゃんが、ネットワークビジネスの話をくらたに持ち掛けてきました。

今回ちょっと検索してみたら、同様の記事がたくさんある……あるあるなんですね。記事内に書かれているネットワークビジネスにはまる人は、

  • 好奇心旺盛で意欲的

  • 素直で信じやすい

  • でもちょっと自信がない

おお、ぜんぶむぅちゃんに当てはまる。

むぅちゃんはこんなひと

むぅちゃんは、高校時代、わたしの大切な友達でした。
出会ったときから、正直で不器用で、考えるより行動派で、エネルギッシュでひたむきで、自分が人生で何を成し遂げたいのかがわかっていて、愛すべき人間でした。
彼女がいなければ今のわたしはいない。予防線を張らなくても、他人にまっすぐにぶつかって行ってもいいんだ、恥ずかしいことじゃないんだ、と教えてくれた。

くらたは彼女が本当に好きで仲良くしてもらっていて、彼女の家に遊びに行ったとき、彼女が「長野の名産は明太子だから」と寝言で言ったのを、ものを知らないくらたはそのまま信じました。長野に海はねえ。
彼女が起きた後にその話をしたら爆笑していました。

彼女はわたしの大切な友達でした。同時に、むぅちゃんがわたしのことを大切に思ってくれていたのは間違いない。そこはまったく疑っていません。

ネットワークビジネスって何?

5年前のあの時も結局よくわからなかったんだけど、ネットワークビジネスって結局何なの?ということで、あらためて調べてみました。

「連鎖販売取引」は、個人を販売員として勧誘し、更にその個人が次の販売員の勧誘をさせるというかたちで、販売組織をピラミッド型に拡大して行う商取引のことです。「マルチレベルマーケティング(MLM)」「マルチ商法」「ネットワークビジネス」などとも呼ばれています。

ネットワークビジネスでは、人と人のネットワークを利用し、基本的には宣伝広告や店舗に依存しないため販売経費を大幅に削減することができ、その分の利益を販売員に対する報酬や製品開発費などに振り分けることが可能です。

ネットワークビジネスは違法?「マルチ商法」と「ネズミ講」の法的問題点を解説 | モノリス法律事務所 (monolith.law) 

なんと、MLMって知らなかった。新しい呼び方が生まれたんですね。

販売経費を大幅に削減することができ、その分の利益を販売員に対する報酬や製品開発費などに振り分けることが可能」って、それをそのまんまむぅちゃんが言っていました。これを読んで思い出した。
「だからすっごくいい美容液なんだ」って。
うん、それはそうなんでしょう。

また、むぅちゃんは、自分が使ってみて本当に良かった、仲良しの同級生を大切に思うからこそ勧めたくなった、と言っていました。
うん、それもそうなんでしょう。

でも、1か月分50mlくらいで4万円とかでした(うろ覚え)。

いくら何でも高すぎるだろ!ケチャップ1,500円といい……「販売経費を大幅に削減」した分はどこへいったのでしょうか。
今思えば、このとんでもない値段設定が良かったのかもしれません。
許容できる現実的な金額だったら、買うだけならやっていたかもしれない。

また、自分が勧誘した販売員が売上を得るとその一部が自分に分配されるので、勧誘した販売員、つまり自分の下位にいる販売員の数が増えるに従って報酬も増えることになります。

ネットワークビジネスは違法?「マルチ商法」と「ネズミ講」の法的問題点を解説 | モノリス法律事務所 (monolith.law) 

むぅちゃんは儲け話としてではなく、「いい美容液」の話として持ち掛けてきました。
でも、勧誘されたときくらたがまず「え?」って思ったのが、「美容液は高いけど、また別の人を紹介すると紹介料が入ってくるようになるので割引みたいなもの。それが増えれば収益になることもあるんだよ」(うろ覚え)ということ。
うろ覚えだけど、なにそのきなくさい話。

くらたは面倒くさがりだし、苦労人の母の厳しい教えのおかげで、金銭関連で人と揉めるのが何より嫌いです。万が一にも何か起こると面倒なのでメルカリも買う一方で売ったことがありません。
商取引はシンプルなほうがいい。
なのになんだその紹介料システム。
もし商品が気に入って、「売るのはめんどくさいから自分が買うだけ」とあきらめて入会しても、「ほかのひとはバンバン紹介して紹介料もらってるのに自分は損している」みたいに思うのは心理的負担が大きそうで嫌だ。
とにかくきなくさい。

そして何より、むぅちゃんに紹介されて入会すると、わたしの払ったお金の一部がむぅちゃんに入るということ。そんな金銭の上下関係を、友達から持ち掛けられたことへの拒否感が強く働きました。
友達を商売の取引相手にするなんて、わたしにはちょっと考えられないことでした。わたしの感覚からしたら、自分に儲けがある状態で友達に何かを買わせたりできない。

また、教えてもらった商品名を検索してみると、公式HPはきれいに作られてはいるものの値段は明記されていないし、なんかちょっと違和感がある。
「元居たWebサイト制作会社で美容系のブランドサイトいっぱいみてきたけど、あの会社のデザイナーさんたちなら、絶対にこんなデザインにしない……!うさんくさい……」というカンが働きました。

続きます。


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