工業製品の裏側にいる人の存在に気がつける工場見学
前回の記事で、靴下はどんな風に作られているか?ということはなぁんとなく分かっていただけたかと思います。…なんて、ほんとざっくりした説明で申し訳ないのですが。
今回作った『ひつじのくつした』は靴下やさんのhacuさんに製造をお願いし、前回の記事にあったような工程で靴下が作られていました。そしてそんなお世話になった工場を見せていただきたいとお願いし実現しました!
お邪魔した工場はhacuさんの協力工場さんであり、共に靴下づくりを行うパートナーである工場なのです。
聞けば、hacuの靴下を10年くらい前から手がけてくれている工場だそう。hacuさんがブランド立ち上げから15周年なことを思うとすでに3分の2、一緒に靴下を作っている工場さん!信頼関係があるからこそ続けていられるんだろうな…と想像しつつ。
こちらの工場は、昭和25年に創業されていて現在で3代続いているとのこと。上の写真に写るのは2代目のお父さん。現在は3代目の息子さんと共に昔ながらの低速な機械とコンピューターで制御された現代的な(という表現で良いものか…)編み機と2種類が同居した工場を営んでみえます。入口を入るとすぐに迎えてくれたのはいかにも機械!な武骨な雰囲気の靴下編み機、進んで行くと見えてくるのはポップな色合いの何やら現代的な雰囲気の機械。
そのコントラストの違いがなんとも不思議な感じがしたのでした。
こちらの靴下工場さんの特徴はhacuの中村さん曰く「様々な機種をお持ちで幅広く生産可能であることです」と。靴下の編み機を見たことなかった私としては、「様々な機種???」って感じだったのですが、見学させていただいて納得。新旧の機械があることで作れる靴下の幅が広いということだったのですね。
ちなみにひつじのくつしたは上の写真の1枚目に写るハウ●の動く城みたいな編み機で編んでいただきました。というのも、hacuさんもこちらの靴下工場さんでは主にローゲージのざっくりした編みのものを発注しているとのことで、普段からローゲージの靴下を得意とする工場さんを選んで編んでくださったようです。
とっても今更ながらですが、今回見学させていただいた工場を営むのは櫛田(くしだ)さん親子。息子さんは以前「加藤政商店」という糸の会社で働いてみえたそうで、hacuさん曰く「糸のことを相談できるのもありがたく思ってます」とのこと。確かにそれは心強そうです!!普段意識していませんが、靴下も服もはじまりは1本の糸ですからね。そう思うと糸の重要さに気づかされます。
ちなみにお忘れかもしれませんが、ひつじのくつしたはプロが見て驚くほどに良い糸を使っているので風合いの良い、履き心地抜群なんですよ。(そっと宣伝笑)
今回見学させていただいた工場さんは、外から見ても特別大きな音がするわけでもなく、いかにも「工場」な外観でもなく、静かに町に溶け込んでいました。お隣にあっても気づけない…。櫛田さん曰く「以前は6時から24時まで工場を稼働させていた」とのこと。早朝から深夜まで…す、すごい!
よし!ここでちょっと国内靴下の生産量とか数字的データを示したりして学びのある記事にしよう!!と意気込んで調べてみるものの当たり前ですが、表をみたとこで数字をどうやって捉えたらいいのかが分からない!笑。というか・・・・ん???????!!!!
…違うことが気になってしまいました。ダメだ!それじゃダメなんだ…だけど気になっちゃったんですよ、これが…
デカってなにーーーーーーーー?!?!?!数量単位って書いてあるってことは、靴下の数え方なんでしょうか…?こっちが気になっちゃって調べてしまいました笑
ごめんなさい、完全に話がそれました。
私が数字を見たところで何も変わりませんので、そんなことはどうでもよくって(笑)私が言いたいのは靴下だって人が作っているものだということ。工業製品に分類されるものであっても人がいなければ作れないというものであり、それをお仕事にしている方がいるということ。hacuさんと櫛田さんが日ごろからコミュニケーションを取りながらお仕事をしているからこそ生まれる靴下があり、それを履くことができるという当たり前のことだけど普段見えない部分を改めて伝えられたらと思いました。
今回も工場見学の段取りをしてくれた、塚本さんには感謝です。
hacuの中村さん、大鹿の塚本さんありがとうございました。ひつじのくつしたがどうやって編まれていくのか見れたこと、本当に良かったです。
さてさて、次は…なんだろう?いよいよ納品&ちょっとしたトラブル編ですかね?笑
よかったらまた次のnoteも読んでいただけたら嬉しいです。
ではでは、また。
【こちらの工場でつくってもらった靴下】