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冷たい飲みものはダメよ

「またそんな冷たいもの飲んでる!」台湾で生活しているころ、よく同僚に怒られていました。
少しだけ歳上の、みんなからママと呼ばれている同僚。面倒見がいい人で、何も気にせずガブガブ冷たい飲みものを飲んでいる日本人が心配だったのでしょう。

台湾の人々は「医食同源」の考えが深く、食材の効能やカラダの機能などよく知っています。体が冷えているなと思ったら、体を温める食材を。反対に体に熱がたまっているなと感じたら、冷やす食材を。

美白にはこれ、生理中はこれ。と何も知識がない私はただ関心するばかりでした。

街中でよく見かけるジュース屋さんやお茶屋さんでも、甘さや氷の量を選べるのは台湾ならでは。だいたい注文カウンターの横に、メニューと一緒に甘さと氷の量が書いてあります。

お店によって多少異なりますが、だいたい以下のように分けられています。

正常(普通)
少冰(氷少なめ70%くらい)
微冰(氷少しだけ30%くらい)
去冰(氷なし)

自分の体調や好みで選べるシステムはありがたいですね。

また勤務先や自宅にウォーターサーバーが設置されていることが多かった印象です。私が住んでいたような安いアパートでも、室内や共有スペースにウォーターサーバーがあったので、いつでも水が飲めるのは助かりました。

同僚もよく温かいお茶や常温の水を飲んでいたので、私もだんだん常温の水やぬるま湯に慣れていき、今ではあまり冷たい飲みものを飲まなくなっています。

でもたまに冷たいものを飲みたくなったとき、いつもママのことばを思い出し、ひとりで苦笑いしてしまうのです。










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