マガジンのカバー画像

研修医のための微生物レクチャーシリーズ

27
この連載は・・・微生物検査の基本であるグラム染色と培養検査の結果をどのように解釈し実臨床に役立てていくべきか,ミニレクチャー形式でわかりやすく解説します.
運営しているクリエイター

記事一覧

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(27)

[第27回]グラム陰性桿菌編 ③黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.8 No.5 2024年9月 刊行)  前回の連載では,グラム陰性桿菌(Gram-negative rods:GNR)のうち,インフルエンザ菌,嫌気性グラム陰性桿菌,紡錘形のグラム陰性桿菌,らせん状のグラム陰性桿菌,Aeromonas属の形態の特徴について解説しました.今回は,グラム染色の実施が抗菌薬選択の際に有用と考えられるGNRによる感染

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(26)

[第26回]グラム陰性桿菌編 ②黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.8 No.4 2024年7月 刊行)  前回の連載では,グラム陰性桿菌(Gram-negative rods:GNR)のうち,腸内細菌目細菌とブドウ糖非発酵菌の形態の特徴について解説しました.今回は,その他のグラム陰性桿菌であるインフルエンザ菌,嫌気性グラム陰性桿菌,紡錘形のグラム陰性桿菌,らせん状のグラム陰性桿菌,Aeromonas属の形態

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(25)

[第25回]グラム陰性桿菌編① 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.8 No.3 2024年5月 刊行)  前回の連載では,Actinomyces属について説明しました.前回までの連載で,グラム陽性桿菌について一通り説明し終わりましたので,今回からグラム陰性桿菌(Gram-negative rods:GNR)について解説していきます.グラム陰性桿菌編の第1回と第2回(次回連載)は,グラム陰性桿菌の形態(グラム

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(24)

[第24回]グラム陽性桿菌編 ⑨ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 前回の連載では,ノカルジア症の治療と予後について説明しました.今回は,このシリーズで最後に説明するグラム陽性桿菌であるActinomyces属の微生物学的特徴・臨床像・診断・治療について解説していきます. 1.Actinomyces属の微生物学的特徴 Actinomyces属には多くの菌種が存在しており,25菌種以上がヒトに感染を起こす可能性が指摘されています1~3).

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(23)

[第23回]グラム陽性桿菌編(8) 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.5 2023年9月 刊行) 前回の連載では,Nocardia属の微生物学的特徴とノカルジア症(Nocardiosis)の臨床像と診断について説明しました.今回は,ノカルジア症の治療と予後について説明していきます. 1.ノカルジア症の治療   前回の連載で詳しく説明しましたが,ノカルジア症は主に細胞性免疫不全のある患者に発症す

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(22)

[第22回]グラム陽性桿菌編⑦ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.4 2023年7月 刊行)  前回の連載では,時々血液培養で検出される偏性嫌気性菌であるClostridium属について説明しました.今回と次回の連載では,有名かつ特徴的な形態をした(しかし,めったに出会うことのない)グラム陽性桿菌であるNocardia属について解説します.今回はNocardia属の微生物学的特徴とノカルジア症(

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(21)

[第21回]グラム陽性桿菌編⑥黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.3 2023年5月 刊行)  前回の連載では,有名ですが,それほど出会うことのない(高次医療機関でも年数例程度)グラム陽性桿菌であるListeria monocytogenesについて説明しました.今回は,時々血液培養で検出される偏性嫌気性菌であるClostridium属について解説していきます. 1.Clostridium属の微生

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(20)

[第20回]グラム陽性桿菌編⑤ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.1 2022年1月 刊行)  前回の連載では,ときどき臨床現場で出会うグラム陽性桿菌であるPropionibacterium属(正式名称はCutibacterium属)について説明しました.今回は,有名ですが,それほど出会うことはない(日本の高次医療機関だと年数例程度)Listeria monocytogenesについて解説してい

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(19)

[第19回]グラム陽性桿菌編④ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.5 2022年9月 刊行) 前回の連載では,代表的なグラム陽性桿菌であるCorynebacterium属について説明しました.今回は,ときどき臨床現場で出会うグラム陽性桿菌であるPropionibacterium属(正式名称はCutibacterium属)について解説していきます. 1.Propionibacterium属の微生

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(18)

[第18回]グラム陽性桿菌編③ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.4 2022年7月 刊行) 前回の連載では,代表的なグラム陽性桿菌であるBacillus属について説明しました.今回は,もう一つの代表的なグラム陽性桿菌であるCorynebacterium属について解説していきます. 1.Corynebacterium属の微生物学的特徴Corynebacterium属は,ヒトの皮膚・粘膜の常在菌

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(17)

[第17回]グラム陽性桿菌編② 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.2 2022年3月 刊行) 前回の連載では,グラム陽性桿菌の実践的分類について説明しました.今回は,比較的よく経験するグラム陽性桿菌であるBacillus属について,そのなかでも,病院内で免疫不全者や静脈カテーテル留置中の患者に感染症を起こすBacillus cereus(B. cereus)を中心に解説していきます. 1.Ba

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(16)

[第16回]グラム陽性桿菌編① 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.1 2022年1月 刊行) 前回の連載では,Streptococcus bovis groupによる感染症について説明しました.前回までの15回の連載で,グラム陽性球菌について一通り説明し終わりましたので,今回からグラム陽性桿菌(Gram-positive rods:GPR)について解説していきます. GPRが臨床検体から検出さ

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(15)

[第15回]グラム陽性球菌編⑮ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.5 No.6 2021年11月 刊行)  前回の連載では,Streptococcus anginosus group(S. anginosus group)による感染症について説明しました.今回は,Streptococcus bovis groupについて解説します. 1.Streptococcus bovis groupの微生物学的特徴

¥100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(14)

[第14回]グラム陽性球菌編⑭

¥100