【ファンを増やして地下ライバーを地上へ運ぶ!?】~ビジネスモデル考察Vol.60~
■背景
トップアーティスト以外はアーティストの情報やライブの情報が一般の人に入ってこない
⇒情報を拡散できる仕組みを作ったら音楽業界全体がより盛り上がるのではないか
■ターゲット
マイナーアーティスト、一般人
■ビジネス詳細
・定額制ライブ行き放題サービスの提供
⇒2019年1月~9月で1,200本以上のイベントを実施
・月額1600円
⇒追加で1000円払う事でアーティストのサポートが出来る
・ライブ体験のレビューを蓄積
⇒アーティストの情報を蓄積
⇒ユーザーがライブ参加の判断に利用
■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・定額でライブに行き放題となる
・アーティストがメジャーとなる前の初期のファンになれる
▷デメリット
・都内在住でない場合、交通費の方が高くつくため定額制のメリットがない
・マイナーアーティストがメインのため、クオリティの低いライブの可能性が高い
■マイナーアーティストのメリデメ
▷メリット
・知名度が上がる
⇒定額制のため新規のファンが付きやすい
▷デメリット
・利益は期待できない
⇒あくまでもメジャーデビューするための下積みの場である
■事業者メリデメ
▷メリット
・ライブのサブスク市場を独占出来る
⇒先行者優位の市場であり、競合が発生しにくい
▷デメリット
・マイナーアーティストであろうと才能があれば口コミなどで広がっていくと考えられるので、当サービスによる効果がどれほどあるのかは不透明である
⇒口コミを広げる場の提供としては良いが、定額制というサービスには課題もある
■今後の展開・課題
・定額制であるからといって地理的制約や時間的に制約によりユーザーが頻繁にライブに参加出来るわけではない
⇒ネット配信なども活用していくと良い
・レビューを書いてもらえる仕組みが必要
⇒ユーザーにポイントという形でメリットを付与
・ユーザー数を拡大していく
・参加アーティストの数を増やしていく
・海外のアーティストにも参加してもらう
■考察
・最近流行りの情報収集型のビジネスである
⇒個人の趣向にあったアーティストをレコメンドする機能が追加されると利用価値が高まる
・アーティストの最終的な目標はプロになることであると考えられるが、才能があれば口コミなどで広がっていくので、当サービスがどれ程効果的であるのかは不透明である
⇒今よりは才能の発掘が早まる可能性はある
■企業
sonar-u(株式会社ソナーユー)
▽参照:FUNDINNO