(読書)ダーク・ヴァネッサ
ケイト・エリザベス・ラッセル
中谷友紀子 訳
(内容紹介)
17年前、ヴァネッサは教師と
「秘密の恋」をした。
しかしMeTooムーブメントのさなか、
歪められた記憶の闇から
残酷な真相が浮かび上がる――。
世界32か国で翻訳された震撼の心理サスペンス。
15歳、寄宿学校に通うヴァネッサは
42歳の教師・ストレインの“恋人”だった。
しかしその17年後、
思い出を胸に秘めた彼女の前に、
彼を未成年者への性的虐待で
告発するというひとりの女性が現れる。
「私は彼女とは違う」と
自分に言い聞かせるヴァネッサだったが、
混乱する記憶の底からは
やがておぞましい過去が浮き上がり……。
「少女との禁断の愛」、
その欺瞞を粉々に打ち砕く衝撃作。
(ネタバレ)
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上巻ではヴァネッサが自意識過剰で、
それは若さ故のことなのだけど
彼女の態度が鼻について、
嫌悪を感じながら読んでいた。
下巻の始めのほう、
ストレインの行動がショックで、
海外ドラマ「Glee」で人気が出た俳優の
マーク・サリングを思い出した。
彼等の絶望感は想像もできないほど
大きなものだったと思うから。
ヴァネッサがずっと
ストレインから逃れられず
自分(とストレイン)を正当化している部分が
読んでいて辛かった。
でもそうしないと
自分がダメになってしまうことも、
それは普通の?恋愛でもあることなので
理解できた。
彼女が大学で教授のヘンリーに出会い
つきあうことでストレインを忘れてくれれば、
と半ば期待しながら読んでいたけれど
結局ヘンリーも
ストレインと同じだったということが判明して、
心底がっかりした。
心底がっかりするほど、
のめりこんだストーリーだった。
☆
今日は家にいたハリネズミ、
あめたんの月命日。
つきたんとあめたんは家で姉妹で産まれて
一緒に育ったけれど
(途中からは隣同士のケージになった)
生まれた時から性格がまるで違って。
あめたんは好奇心旺盛。
つきたんはとにかくびびりんぼう。
どちらも大事で愛おしく、
今でも思い出して心が温かくなる。
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