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こどもと絵本と虫の名前26

こんばんは。こちらは秋を感じる天気の一日でした〜

今日は虫の名前について。日本語は表現が豊かな言語ですが、虫の名前に関しても本当に色々あるなぁと虫採りをするようになってから改めて思います。カブトムシ、カマキリ、カミキリムシ、ナナフシ、トンボ、オトシブミ、タマムシ、由来が分かりそうなものからそうでないものまで。

そしてある時、これって英語でなんて言うのかなって思ったんですね。カブトムシって日本ではみんな知っているけど、私がぱっと思いつく英語の虫の単語って、insect,bug,beetle,wormくらいだな〜って。insectは昆虫、bugはその中でもちっこいやつが含まれるイメージ、beetleはいわゆる甲虫、wormは芋虫とか形があーゆーの。

カブトもクワガタもカミキリもタマムシもみんなビートル!!日本は虫採りという文化が深く浸透している故に多くの表現があるけど、英語は見た目も色も全く違うのに全部ビートル!?

でもちゃんと違いがあるはず。私が気にしないで生きてきただけ。ということで調べました。

カブトムシはrhinoceros beetle。うん、サイね。クワガタはstag beetle、シカの角、ほうほう。タマムシはjewel beetle、宝石。カミキリはlonghorn beetle、長い角…このあたりで英語ってなんだか全部強そうじゃないか?と感じます。

そして!私が夏一番笑った衝撃ネーミングはナナフシ。なんとwalking stick!!歩く棒!!いや、もうね。たしかに歩く棒ですわ。でもさー!!(笑)ちなみにカマキリはpraying mantisといって、カマの形が祈っている形に似ていることが由来だそう。これは素敵ですね。

でね、私はスペインとのハーフなわけですよ。スペイン語もちょっと見てみようと思いまして。やっぱり思いつくのって、insecto,bichoといった英語でいうinsect,bugくらい。

で、カブトムシはやっぱりescarabajoといって甲虫全般を表す単語を使うようですが、吹いたのがクワガタ、ciervo volante、飛ぶ鹿!飛ぶ鹿、ね!(笑)。そして恐る恐る(?)ナナフシを調べたら、insecto palo、棒の虫でした(笑)。

ちなみに父が熱くなった虫はバッタ。英語では同じみgrasshopper。草むらを飛びますからね、その通りですね。そして、スペイン語はというと、saltamonteと言います。こちらは山を飛ぶ、という意味です。私が、「草むらを飛ぶんでも山を飛ぶんでも似たようなもんだね〜」と言ったら、スペイン人の父は「いや、こっちは山を飛ぶんだからな、英語のバッタよりはすごい」と言い張ってました。

『虫捕る子だけが生き残る』(養老孟司、池田清彦、奥本大三郎/著)

今回は大人の本を。虫関係で調べていたらたまたま出会った本です。難しいけど、分かりやすい。でも説明しにくいので是非読んでみてください。面白いです。養老さんが虫好きとは知りませんでした。ちなみに奥本大三郎さんは日本で初めてファーブル昆虫記を翻訳した方で、千駄木にあるファーブル昆虫館の館長さんです。

どの国でも、ある特定の分野だったり文化に関しては他国より豊かな表現があったりしますよね。虫の表現、日本はなかなかだな〜と改めて思いました^ ^

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