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こどもと絵本とオトシブミ18

こんばんは〜!

今日も幼稚園と予定の短い合間時間に昆虫採集。お母さん6月にしてすでに真っ黒です。

みなさん、「オトシブミ」という虫をご存知ですか?虫好きのお子さんでも意外に知らないのではないかな〜と思うのですが、とっても素敵な虫なんです。

先週末、山に虫を探しに行きました。雨上がりで曇っていた(+私達の昆虫探しのレベルが低い)ため、あまり見つからなかったのですが、麓の低木の茂みで息子が「オトシブミの卵だ!!」と叫んだのです。「どれ〜?」と見ても私にはさっぱり分からず。それもそのはず、私はカマキリの卵のようなものを想像していたのですが、こんなやつなんです。

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卵というか葉っぱ?!?!よく見ると、この葉っぱ、筒状にクルクルっと巻いてあるんです。指先で触ってみると結構頑丈。そういえば、この間読んだ絵本の隅にオトシブミのことが書いてあったような。改めて調べてみると、この卵はオトシブミのゆりかごと呼ばれていて、その一風変わった名前の由来は「おとしぶみ(落文)」だそう。これは、直接言えないことを手紙に書いて、伝えたい人の近くの路上に落としておく文のことで、平安時代から鎌倉時代には行われていたようです。オトシブミの作るゆりかごが巻紙の落文のようだというので、こうした名前がつけられたということです。

そしてこのゆりかごを作ったオトシブミはどんな虫なのかというと…!逃がす前に慌てて撮ったので良い写真ではないのですがこれ。

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すごく小さいのですが、首が長くて象みたいなんです〜!!!すっごく可愛い!!すっごく首から上が重そう!このオトシブミは赤くピカリと光っていて、とっても愛らしかったです。虫をこんなに「かわいい〜!!!!」と言ったのは初めてでした(笑)。そしてこんな小さな虫が自分より大きなあんなに立派なゆりかごを作ることに感動しました。

こどもってすごいな〜こんなの見つけられるんだな〜と感心しました。我々の手にしていた昆虫絵本はメジャーどころを扱っていることが多かったので、息子もそういったものに関心がいっているのかと思っていたのですが、ちゃんと色々なことを吸収していました(笑)。

ということで、せっかくなのでこのオトシブミについて触れている絵本を。

『むしとりにいこうよ!』(はた こうしろう/作)

お兄ちゃんの虫取りに同行させてもらう弟。早く公園に行こう!と先を急ぐ弟ですが、あら不思議。普段歩いている道の脇にも見たこともない形をした小さな虫がいっぱい!クヌギ林にカブトムシを探しに行くのも楽しいけれど、よーく見れば虫ってそこら中にいることを教えてくれるとっても素敵な絵本です。身近(でも気が付かなかった)な虫がたくさん出てくるのも当然魅力的なのですが、この兄弟の掛け合い、表情がすごく面白い!息子は「このお兄ちゃんの顔見てよ!」と言って大爆笑しています。実はこの作家さんの絵本は初めて手に取りましたが、他にも面白そうな作品がたくさん。少しずつ読んでいきたいと思います!

梅雨の合間はとっても貴重な(息子にとっては)虫取り時間。明日も晴れるかな〜?

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