モリリ

画家一年生。 エッセイ、映画感想、文化、絵画、写真 映画であればカットされているよう…

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画家一年生。 エッセイ、映画感想、文化、絵画、写真 映画であればカットされているような 日々のあれこれ インスタ→

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どこまでが自分の言葉なのか

的な話を書こうと思う。 ーーーーーーーーーーー noteはUSBメモリっぽい ーーーーーーーーーーー 最近は人生の小休憩をもらっているため 観たものや感じたことを noteに保存するようにしている。 というのも その時その瞬間に思ったことや感じたことを 1週間後には思い出せなくなってしまっているのが 寂しくなったからだ。 そして忘れないでいるためには それを何回も反芻して 記憶に定着させなければいけないが 楽しい出来事ならまだしも 「なんとなくこう思った。」 程度のこと

    • 【ネタバレ映画感想】男女残酷物語/サソリ決戦 最高に笑える映画

      メトロノーム聴きながら筋トレする人 を観たい方は絶対、ご覧あれ! たまたま予告を観て惹かれたため 映画館で鑑賞した。 予告時点で相当ぶっ飛んだ映画だということは感じていたが 想像以上の面白さだった。 おそらく映画館で一番声を押し殺しながら 笑っていたと思う。 なんとなくこの映画に関しては 美的センスも抜群だし メッセージ性も考えるとしっかり 構成されていると感じるのだが、 そんなことよりバカバカしく ただただ笑っていたい。 そんな映画だと思った。 ーーーーーーーーーー

      • グラスを持つ感覚(当社比)

        だんだんなくなっていく 知ったこっちゃないし 知らなこっちゃっちゃ、ん? あぁ、帰りは雨が降っている まあ大丈夫 今はスターを得たマリオ 体がちょっと光るくらい 半分、白い 朝ドラ確定の夜 沈むのはいつも太陽らしい じゃあこれはなんなんだ 氷の音が脳をつんざく その都度正気に 戻らないと自覚した 自分にサヨナラバイバイ 赤い飲み物と赤い肉と私 バミューダトライアングル 無事帰れるのかい きっと大丈夫きっと

        • 「子供の感性で描こう」という呪いの言葉

          「子供は誰でも芸術家だ。 問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。」 ピカソが昔言ったらしい。 今考えると 良くも悪くも呪いの言葉だ。 この言葉を胸に 子供の描く絵を追求した 芸術家が何人いるだろうか。 「ピカソもこう言っているんだ」と。 たまに流れてくる絵画youtuberの動画でも 誰かが言っていた。 「子供の描く絵が一番の芸術なんです」 といったニュアンスだった。 危うい布教の仕方だと思うし そもそもの受け取り方が短絡的な気がする。 この言葉は「芸術

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        どこまでが自分の言葉なのか

          独学で画家を志し1ヶ月経ったので振り返り

          私と同じように独学で画家を志す人がいれば 何か気づきになるかもしれない。 そう信じて発信していこうと思う。 28歳で勤めていた会社を辞め 筆を握ろうと思い立ち1か月が経った。 現在の画家ステータスはというと ・油画初心者 ・芸大、美大を出ていない ・小学校のときに落書きがちょっと好きだった くらいである。 さて、画家に関するステータスがなさ過ぎて 箇条書きにしたものの本の数行で書くことが なくなってしまった。 画家を目指す人の中では よーいドンで完全に出遅れている。

          独学で画家を志し1ヶ月経ったので振り返り

          「あつっ」 横断歩道で口から思わずこぼれた。 こぼれた「あつっ」が目の前に落ちていって肩から着地した。 むくっと立ち上がりこちらをちらり。 俯きながらユニクロに入っていったのを見た。 「待って」と言って私もユニクロに入った。

          「あつっ」 横断歩道で口から思わずこぼれた。 こぼれた「あつっ」が目の前に落ちていって肩から着地した。 むくっと立ち上がりこちらをちらり。 俯きながらユニクロに入っていったのを見た。 「待って」と言って私もユニクロに入った。

          散り歩き効果(未開封)

          絵を描くことが自分と向き合うこと なのであれば 写真を撮るのは自分以外と向き合うこと という感覚がある。 街を眺めるときに 何を写真に撮ろうかと考えることで 見えるものがあって その被写体の存在意義だったり 誰かがそれを作った背景や 会議なんかを想像したり。 そんなことを考えている。 そして話は変わって 私はこれまで「散歩」があまり 好きではなかった。 早く行きたければ自転車でも車でも 使えば良いし 運動なら走れば良いし 散歩をする理由があまりわからなかった。 し

          散り歩き効果(未開封)

          【ネタバレあり映画感想】ミッシングー社会派プリズナーズー

          ミッシングを観てきた。 本作内ではBlankという アイドルグループが登場するが Blankといえば 同監督の作品である「空白」を想起させる。 この物語もいかにどうにもならないことに 「折り合いをつけるか」という物語だとわかる。 ーーーーーーーーー 青木崇高の存在 ーーーーーーーーー 「空白」では憤りの矛先が松坂桃李に 決定されるので 古田新太の 迫真の怒りが披露された。 本作においては基本的に 怒りのエネルギーのぶつけ先がない人たちを扱う。 これは作中に登場するクレー

          【ネタバレあり映画感想】ミッシングー社会派プリズナーズー

          【ネタバレ映画感想】デデデデ後章 とんでもない大傑作映画!

          デデデデ後章を観てきた。 興奮冷めやらぬ中レビューを書いていく。 ーーーーーーーーーーーーーーー 全体感想 ーーーーーーーーーーーーーーー オールタイムベスト級。 こんな傑作漫画があったなんて なぜ誰も教えてくれなかったのか。 前章のレビューから話しているが おんたんの話であり 我々の話。 そしてこれは「絶対」の物語。 自分が「これは絶対的だ」 と思えるモノや考え、信念はあるだろうか。 私はまだない。 というより恐らく消え去ったのだろう。 この時代に強い価値観を持

          【ネタバレ映画感想】デデデデ後章 とんでもない大傑作映画!

          木に登り、なまけしモノから学ぶ

          その名も、ナマケモノ。 ふとナマケモノの絵を描いてみた。 最近だとキラーナマケモノという映画が上映されていたりと、 何かと話題だ(?) 最近マイブームで、どこか親近感と愛着が湧いている。 なぜ絶滅せずに生きてこれたのだろう?とか、 なぜその生態になったのだろう?とか、 気になることも多かったので調べてみた。 ーーーーーーーーーーーー ざっくり生態について ーーーーーーーーーーーー 南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息しているらしい。数種類存在するそうな。 木の葉がエ

          木に登り、なまけしモノから学ぶ

          【ネタバレ映画感想】スワロウーswallowー

          いつか観ようと思いながらも、観る勇気がわかず、先送りになっていたのだが、再生ボタンを押すところまで頑張ってみたら意外にもすんなり観れた。 本作、日本ではそこまで評価されてない感じか、、。 この題材を扱ってなおここまでの美しさを保ち、メッセージを伝えられるのかと驚いていたので。 あらすじはこんな感じ。 ーーーーーーーーーーーーーーー 散りばめられたこだわり ーーーーーーーーーーーーーーー 映画の冒頭、きれいな景色のシーンと対比して羊の解体シーンが映る。 ここの羊は「平穏

          【ネタバレ映画感想】スワロウーswallowー

          【ネタバレあり感想】実写版シティハンターとハードボイルド

          原作の漫画は読んでいなかったが、 鈴木亮平さんが話題だったのでNETFLIXのシティハンターを観てみた。 想像していたより面白かった。 あえて誇張するが、鈴木亮平さん演じる冴羽 獠(さえば りょう)、 この男が一人ですべてを担っていたとまで感じた。 ーーーーーーーーーーーーー ハードボイルドと冴羽 獠 ーーーーーーーーーーーーー 個人的に最近ハードボイルドな人物を主人公にしたコンテンツを観ることが多く(NOPEのOJ、あとはオッペンハイマーなんかもそうかな)、 ハードボ

          【ネタバレあり感想】実写版シティハンターとハードボイルド

          【ネタバレ感想】三体 NETFLIXドラマ 

          NETFLIXの「三体」を一気見した。 これは一気見しないと全く分からなくなるぞという危機感がそうさせたと思う。内なるジョージ、ありがとう。 さて、ジョージに一瞥をくべ退場してもらいながら、 本作の感想をざっくり話していく。 原作の小説が非常に話題だったが、 本屋で5~6巻ある本作と対峙したとき、ポケモンのサトシばりに「NETFLIXにまかせた!」と帽子を逆向きにして帰ったのを思い出した。 あらすじはこんな感じだ。 ここからもわかるが、とにかく壮大なスケールだった。

          【ネタバレ感想】三体 NETFLIXドラマ 

          【ネタバレあり感想】NOPE/ノープ

          ジョーダン・ピール監督の映画は「ゲット・アウト」や「アス」を観ていたので、本作も同じようなイメージを持ち、鑑賞に臨んだ。 結果的には思っていた内容とは違ったが、面白い内容となっていた。 後々色々な方の解説なども見ながらふむふむと学びを深めた。 黒人の歴史、「見る・見られる」、搾取の構造などへの言及に関してはその辺りは他の解説記事に任せつつ、 個人的に感じたポイントだけピックアップして話していこうと思う。 ーーーーーーーーー 冒頭5分のシーン ーーーーーーーーー チンパン

          【ネタバレあり感想】NOPE/ノープ

          【とっ捕まえたい】鬼教師になる境目

          あー、とっ捕まえたいなぁ 境目をとっ捕まえて眺めたいなぁ 【鬼教師になる境目】 新卒から鬼教師として教壇に立つわけではないのだから、 きっと何かのきっかけがあったに違いない。 自分が昔ビシバシ指導を受けて、それが成功体験としてカウントされているのか、 はたまた、GTOの再放送を穴が開くほど観たのか。 人によってそれぞれだろうが、 その境目があるはずだ。 そもそも鬼教師とは?となるが、それは気にしない。 近づけば近づくほど消えていく虚像みたいなものかもしれないからだ。

          【とっ捕まえたい】鬼教師になる境目

          【感想】「画聖」雪舟伝説ー京都国立博物館ー

          京都国立博物館で行われている雪舟伝説にいってきた。 前情報では、あくまで「雪舟展ではない」らしいとのことだけ仕入れ、いざ。 まだまだ美術の歴史に疎いこともあり、歴史の重厚さなど感じ切れないところはあったと思うが、 それでも目の前で作品を観たときに思うことはそれなりにあった。 まずこの展覧会自体は、「いかに雪舟がすごいか」について示すものであり、3Fの最初のスペースで雪舟の作品を網羅することは終えていた。 そして、個人的にはそれで十分すぎるほど十分だった。 「息を呑む」とい

          【感想】「画聖」雪舟伝説ー京都国立博物館ー