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どうすれば絵が魅力的になる?

お前の絵は魅力的じゃないよ!
そう、お前!

と日々突き付けられるようなSNSから
早く足を洗いたいと切に願うばかりだが
少なくとも反応してくれている方がいる分
私は幸せらしい。

そしてその人たちに向けた感謝の念を
最大化して自身の画家活動につなげたいのである。

その人たちに恩返しするためにはどうすればいいのか
日々頭を悩ませるわけだが

まあわからない。

じゃあ絵画教室に通えばいいじゃないか
という天使か悪魔かわからないやつが
脳内でささやいている。

そういうことじゃないんよなぁ
と半ばクソみたいなプライドを使って
反論じみたことをしているのである。

じゃあ自分で考えろ!
と毎回決裂して
はいはい、と考える。

SNSや本とにらめっこしながら
どうすれば魅力的な絵が描けるのかなぁと。

完璧な具象画がかけたとき
その目的は達成されるのか?
それはノーだということはわかる。

もしイエスであればリアリズムの究極系みたいな
偉人達が生まれ続けていて
現代のメインストリームを席巻していないと
おかしいからである。
(そういう絵を否定しているわけではない)

ではどんな絵が魅力的なのか?
調べてみると、ふむふむ
・世界観がある
・美しい
・ストーリーがある
などなど出てくる。

ちょっと待って。
こんな抽象的なのやめてくれ!

野球なら「三振を取る」「ホームランを打つ」
とかそれくらいわかりやすくしてくれないと!

ただ、同時に魅力的な絵を描くのが難しい理由が
ここにあるのだろうなと思ったりする。

たぶん批評家がいれば
その絵を評価することはできるのだろう。
ただ、その批評家が「どんな絵を描けばいいのか」
をアドバイスすることは難しいのではないか。

それくらい絵を生み出すというのは
その画家のパーソナリティや過去の経験に
紐づくのだろうと仮定した。

そして、一旦結論付けてしまうが
魅力的な絵というのは

・一定の美しさ(構図や配色)を伴い
・画家自身の考えや想いを絵に込め
・かつそれが鑑賞者に共感され伝わる

ということなのではないだろうか。
そしてここで3段階のステップがある。

・美しさを込める技術
・何を描きたいか、描くべきか(学術的に)自分と向き合う自問自答力
・絵を通してそれを伝えるための客観力

なんとなく整理できてきた。
そしてこれを続けることで
世界観が出来てくるのだろう。

よし。抽象的なお題から手触り感が出てきた。

そして美しさを込める技術に関しては絵画教室も
有効だということもわかる。

自問自答力、これも大変だろう。
今までどういう経験をしてきて
何を感じて、どう思って
何を行動してきたか
みたいなことを振り返らなければならない。

ここをしっかりすることで
オリジナリティみたいなものが
生まれるのだろうなという気がする。

だがこれだけではだめで、
それが美術史から見たときになぜ価値があるのかを
考えなければいけない。

例えば、中学二年生の時に交通事故に遭い
足を骨折してしまった経験から
「ギプスを付けた足」の絵を懇切丁寧に描いても
意味がないのである。

本人にとっては大きな体験だし
しんどかったはずなのだが
それでは客観的に受け入れてもらうのは
難しいだろう。

主観、客観どちらが先かはわからないが
このバランスがきっとすごく大事であるし
ビジネスにおけるプロダクトアウトや
マーケットインのような用語がしっくりくる。

「そのペインを感じている人がどれくらい存在するのか」
という問いが必要になってくるのである。

もはや芸術家は起業家なのだろう。
そう捉えた方が落とし込みやすい気が
してきた。

だから起業家はアート作品に対して
より共感しやすかったりもするのかもしれない。
これは単なる妄想である。

でも妄想を止めては寂しいので
徒然なるままに、である。

さて、なんとなく道は見えてきた。
後はもう少し自分の中で嚙み砕きながら
実践していこうと思う。

頑張ろう!






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