私が選択的夫婦別姓制度を全力で推したい理由
あけましておめでとうございますとかそういうの苦手なんで省略します。
このテーマについてはもう少しじっくり時間をかけて書きたかったし、本当は他にやることあるんだけど、今どうやら「逃げ恥」で選択的夫婦別姓がアツいそうなので、とりあえず書きます。
(なので後日修正入る可能性は大いにあります。ご了承ください)
「名字なんて変わってもいい」と思ってた大学時代
母から聞いた話で、今思うと信じられないのだが、昔は「結婚で名字変わってもいいや」って思ってたらしい。
確かに言われてみれば、「○○家の末裔として…」とか、「男の子を生んでくれなきゃ」とか言ってた父方の祖父に対して思うところはあった。そんなのどーでもいいわ、みたいな感じだった。
ちなみに、家制度がとっくに廃止されてたのを知ったのはここ2,3日のことである。万歳三唱。
選択的夫婦別姓?何それめっちゃいいじゃん!
初めて選択的夫婦別姓なるものを知ったのは大学3年生くらいのとき。先輩がサイボウズ社長青野さんの行っていた署名活動をシェアしていた。
なんとなく調べて、
…というようなことを知った。
参照元:
え、何それめっちゃいいじゃん!
夫婦別姓も同姓もどちらにするかは自分たちで決められる。
他の夫婦のやり方と自分たちが違ったっていい。
自分は名字変えたくないから、あなたが変えてね♡とか言わなくていい。
(自分がやりたくないことを人に押し付けるの嫌ですよね、だから私は自分の名字を残すことに消極的だったのかもしれない)
ここで、私の「真の心の声」が解き放たれた気がした。
やっぱり名字残したい
前にも何度か触れているが、私は中国で暮らしていた経験がある。
私の本名は、漢字5文字と中国語にしてはやたら長いので、基本名字で呼ばれていた。
ちなみに大学でも、今の勤務地でも、名字をもじったニックネームで呼ばれている。
でも結婚したらどうなるの…?
名字やニックネームで呼ばれるたびに、「もうこれ私の名前じゃないんだよな…」って思うんだろうか。
それとも、「名字変わったから○○って呼ばないで」って言うんだろうか。
なんかそれって、すごくむなしい。
でもさ!選択的夫婦別姓制度ができれば、相手に名字を変えさせなくても私は今の名字のまんまでいられるし。そしたら呼ばれ方も問題ないじゃん!
そんな気楽な思いで、私は署名に賛同した。確かシェアもした。
「私が結婚するまでには制度できてればいいな」くらいのノリで。
結婚の可能性が消えかけた瞬間
そして、私は選択的夫婦別姓の話を積極的にするようになった。
母にも、相方(世間では「彼氏」と呼ばれている立場ですが、私は「相方」の方がしっくりくるのでそう呼んでます)にも、選択的夫婦別姓の良さを語りまくった。
Twitterでもシェアした。この文章について、タイムライン上で友達と熱い議論をしたこともある。
(お時間あれば読んでみてください。たぶん瞬間で論破できると思う)
そして2020年。
選択的夫婦別姓制度の議論が大きく進んでいた。橋本聖子さんががんばっていて、国会でも取り上げられていた。アンケートでは、国民の7割ほどが賛成しているらしい。
数年前、青野さんが署名活動を行っていたときは進展が遅かったけど、男女共同参画基本計画案に盛り込まれれば、議論が加速する。
すごい!!これはチャンスだ!!!
なんて思っていたら。
絶望だった。
なんでよ。なんでだよ保守派。
後日、相方と会ったときに、やっぱりこの話になった。
そして、こんなことを言われた。
「前にさ、俺らの関係に将来性が見えなかったら別れようって言ったじゃん。
なんかさ…そう思っちゃったよね…」
そう。私は相方に、「自分の名字を残したいから、選択的夫婦別姓制度ができたら結婚したい」と伝えている。そして相方は了承してくれている。
しかし今回の一件は、彼にとってかなりこたえたようだ。
正直私も、こんなに早く結婚を意識するとは思ってなかった。
(するとは思ってたが、もう少し経って、社会人として安定してきた時だと思っていた)
やばい。このままじゃ結婚できないかもしれない。
反対派なら、もう少し建設的な議論をしたい
「家族のきずなが壊れる」「親子で名字が違ったら子どもがかわいそう」「別姓にしたいなら事実婚でいいじゃん」「旧姓併記でいいじゃん」…
反対派の意見をまとめると、ざっくりこんな感じだろうか。
しかし、「家族のきずな」に対する意見は人それぞれだし(結婚して改正したら、両親とのきずなは壊れるのだろうか)、「別姓にして家族のきずなを壊したくない」と思うなら同姓を選べばいい。
子どもの名字についてはまだまだ議論の余地があるが、結婚して改姓して親子別姓になってしまった人はかわいそうではないのだろうか。
「事実婚」は、婚姻関係と大きく異なり、デメリットが大きい。
旧姓は、国によっては認められないのでトラブルにつながりかねない。
私はたまたま「選択的夫婦別姓制度に賛成、夫婦別姓にしたい」だけど、「選択的夫婦別姓制度に賛成、夫婦同姓にしたい」と言う人がいるのも知っている。
選択的夫婦別姓制度に賛成=夫婦別姓推し、なのではなく、
選択的夫婦別姓制度に賛成=みんなが名乗りたい名字を名乗れる社会にしたい、なのだ。誤解なきよう。
上でシェアした記事には、「夫婦で同じ苗字を名乗れる喜びが…」みたいなことが書いてあったけど、別にみんながみんなそうじゃないと思う。
もちろん、夫婦で同じ苗字にした方が結婚した実感がわく!という人もいる。一方で、「改正手続き大変だし、仕事上の名義を変えるのも大変だ…」と言う人もいる。
幸せの定義なんて、人それぞれだ.
「これこそが幸せだろう!」と押し付けられる筋合いはない。
「選択的夫婦別姓」は、「選択的」の部分で、多くの人を救える制度だと思っている。
だから導入するしかないと思っているし、反対派の人とは建設的な議論をしたいと思っている。
いつになったら選べますか。
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