【インタビュー企画English+i】海外で生活しながら楽しく英語学習を続けて、世界観を広げたい
皆さんこんにちは。May.です。
インタビュー企画”English+i” では、「英語を学ぶ日本の人たち」に焦点を当てて、なぜ英語を学ぶのか?どうやって学習しているのか?今後の野望は?などをじっくり聞いちゃいます!
女性のためのキャリアスクールSHElikes (以下、SHE)の現役会員と卒業生を対象に協力者を募り、お話を聞かせていただきました。
第2弾は、2カ国でのワーキングホリデー(ワーホリ)を経て現在ニュージーランド在住のnanaさんです。
ワーホリ時代から現在に至るまで、英語学習はもちろん、現地での生活についてもたくさんお聞きしました!
「ワーホリ」を知った瞬間に、行く!と決意。不安よりもワクワクが勝った人生初の海外生活
――nanaさん、本日はよろしくお願いします!最初に、nanaさんの海外在住歴を教えてください。
2012年からオーストラリアでワーホリをしていました。その後ニュージーランドでのワーホリを経て、そのまま現地に住んでいます。ワーホリと合わせて、ニュージーランド生活は5年目です。
――今はどのようなお仕事をされていますか?
お土産店でバイヤーをしてますが、新型コロナウイルスの影響で旅行者が全くいないので、現在はフロアスタッフとして働いています。
――nanaさんは、学生の頃から英語や海外に興味があったんですか?
実はオーストラリアに興味を持ったのは小学生の時なんです。本やテレビの特集でオーストラリアの自然を見て、いつか絶対にこの目で見たいと強く思っていました。
中学生の時は英語が好きでした。地元北海道で、地域の英語スピーチコンテストで上位に選ばれて、その特典として道内の各地から集まる英語キャンプに参加したこともあります。
高校の時は部活で忙しく、海外のことを考える余裕はありませんでした。英語だけじゃなく勉強全体に対して苦手意識ができてしまったので、部活に専念してました。
――そうだったんですね。どうしてオーストラリアにワーホリに行こうと思ったんですか?
ワーキングホリデーという制度を知った瞬間に、行くと決めました。高校卒業後、就職して一人暮らしを始めてから、「オーストラリアの景色が好き」という気持ちがまた湧いてきて、よくパソコンで検索して見ていました。「いつか長期で行けたらいいな」とは思っていましたが、当時の私はワーホリの制度を知らなかったので、憧れつつも「自分とは無縁だな」と思い込んでいました。
ある日、オーストラリアの景色をパソコンで見ていたら、「ワーキングホリデー」という文字が飛び込んできました。「働きながら1年間滞在できる。語学力や資格などは特に必要ない」という説明を見て、「なんて素敵な制度なんだ!」と思い、母にオーストラリアに行くと電話で告げました。それからはワーホリについてたくさん調べて、エージェントの方にも相談しながら、滞在パターンや退職時期を決めて、準備を進めていきました。
――オーストラリアに行く前は、滞在に向けた英語の準備はしていましたか?
日常生活で使えそうな英語を取り入れようと意識して、スピードラーニングの初回CDなど無料でできる教材を試したり、手帳にスケジュールを書く時に gym, dinner など簡単な英単語で書いたりしていました。
ただ元々英語のレベルがかなり低かったので、結局オーストラリアへ行っても会話などはあまり聞き取れませんでした。ホストファミリーとの会話も大変だったので、勉強の成果があったのかはわかりませんでした。
――不安はなかったんですか?
「テレビで見たあの海を生で見られる!」という興奮の方が大きかったです。オーストラリアに行きたい気持ちが強くて緊張感がなかったというか、「若さで何とかなる!」とどこかで思っていて、あまり集中して勉強していませんでした笑。英語ができない不安よりもワクワクの方がだいぶ上回っていましたね。
――そんなワクワクを経て、実際のワーホリ生活はどうでしたか?
最初に語学学校に通っていた時期は日本人のクラスメイトもいたし、まだ長期海外生活に対するワクワクが勝っていたんですが、卒業後にバナナファームに移動してからは大変でした。語学学校の友達がいない場所だったので頼れる人もいなく、仕事も見つからず。そこにいた日本人はみんな楽しそうに英語で会話していて、私だけ英語が話せないんだ……と落ち込んでしまいました。結局仕事は一週間で見つかりましたが、その一週間が一番辛くて、とても長く感じました。
さらにここで初めてのドミトリー生活を始めたのですが、なんと男女混合でイギリス人の男の子3人と同じ部屋だったんです!男の子たちと同じ部屋というのは強烈なインパクトでしたし、彼らの会話を聞き取れなくて、ここでも自分は英語が話せないんだと思い込んでしまっていました。精神的に参ってしまって、毎日大好きな浜崎あゆみさんの歌を泣きながら聴いたり、母にずっとメールで相談をしていたこともあります。「何しにオーストラリアまで来たんだろう」と思ったこともありましたね。
――行く前にもっと英語を勉強しておけばよかったと思いましたか?
あまり後悔しないタイプなので、「あのときこうしておけばよかった」ではなくこの状態をどうすべきかを考えていました。
ただその時は自分の殻に閉じこもってしまって、過去にも未来にもどっちにも目を向けられなかったのかなと思います。昔も今も、過去の自分を責めることはあまりないですね。
日常の中で、英語のレベルアップを目指す難しさ
――今はどのように英語を勉強していますか?
勉強、と言うほどではないかもしれませんが、「ミカン」という単語学習のアプリをメインに行っています。他にもBBCニュースを見たり、英語のゲームをプレイしたり。ポッドキャストを聞いたりもしています。
昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、半年ほど日本に帰国していました。そのときに英語でニュースを聞いておこうと思って、たくさんアプリをインストールしました。気分に合わせて嫌にならない程度に、1日3分でも普段の生活以外でのインプットを続けるようにしています。
以前は、「レアジョブ」というオンライン英会話もやっていました。ただ、自分で先生を選べますが、予約が埋まってしまうと他の先生を選ばなくてはいけないので、そのたびに自己紹介するのが面倒に感じていました。初対面の先生は私のレベルを把握していませんので、毎回探り合いのような感じでした。何回か受けてみて、自分に合っているかわからなかったので、オンライン英会話は卒業しました。
――私も似たような経験があります。ある程度学習を続けると自分に合ったレベルが見つかりにくくなるのでしょうか?
そうですね、英会話力と語彙力のバランスが、他の方と比べて難しいのかなと思います。
文法の間違いにとらわれず、自分の意見を言えるようになりたい
――英語学習で壁に感じることはありますか?
ボキャブラリーがなかなか増えていかないことです。というのも、実際の会話では、ひとつくらい単語がわからなくても、全体の意味がわかれば成立してしまうんですよね。逆にだからこそ、なかなか単語が身につかなくて。
――英語圏で生活していても、語彙力を伸ばすのは大変なんですね。仕事で英語を使っていて、英語力が伸びたと感じますか?
毎日の積み重ねなので実感はないですが、ニュージーランド人の上司は2年前にバイヤーになった頃と比べて上手になったと言ってくれます。嘘をつかない方なので、少しは上達しているのかなと思います。
――気がつかないだけで、初めてオーストラリアに来たときよりは確実に伸びているかもしれませんね!
確かに、それは絶対伸びている自信があります!
――英語学習に対する考え方に変化はありましたか?
最近は、英語力そのものよりも自分で考えて意見を言う方が大事だと思っています。文化の違いなのか、日本にいたときよりも自分の意見を求められることが多いと感じるので。
オーストラリアにいたときは、意見を聞かれると日本語で考え込んでしまって話し出すのに時間がかり、会話にならなくて、「やっぱり英語で話せないんだ……」と落ち込んでしまっていました。
今は間違った文法でも単語がわからなくても、例えば「丸くて赤くて、みかんじゃなくて……」と言えば「それリンゴじゃない?」などと言ってもらえるので、とりあえず言葉を発するようにしています。
――会話するなかで鍛えられますよね。
最初は恥ずかしかったし、間違えるのが怖かったです。中学や高校での英語は正解を求める勉強が中心で会話を楽しむ感じではなかったですし、日本人は特に人前で間違うのが恥ずかしいと感じる傾向があると思いました。
オーストラリアの語学学校でも、南米系の学生は文法を意識していませんでしたが、ただ発言量は圧倒的に多かったです。先生に一生懸命汲み取ってもらいながら、間違いを直してもらっていました。
――積極的に発言して修正してもらう姿勢は見習いたいですね!
自分に合った方法で英語を学習して、世界観を広げたい
――今後は何を勉強したいですか?
英語学習を続けて、世界観を広げたいと思っています。英語が話せると、世界中の人と交流できるじゃないですか。日本語でも知識なくて話せない分野はありますが、英語だとそれがさらに増えて、会話についていけず深い話ができないんです。
そのためには、やはりボキャブラリーを増やす必要があると思います。いろんな学習方法を試して、自分に合うものを見つけたいですね。時間を忘れるくらい楽しく英語学習に取り組める方法や目標の定め方を模索しています。
――最後に、英語の勉強を頑張っている方々に向けてメッセージをお願いします!
「やらなきゃ!」と自分を追い詰めて英語を嫌いになってしまうより、楽しさが残るくらいで長く継続する方がいいと思います。英語なんて見たくないと思ってしまったらダメだと思うので、少しでも好きでいてください。
――バランスが難しいですよね。頑張らなければいけないけど、やりすぎてもダメというか。
資格やIELTSのスコアを目標にしている方にはのんびりやろうとは言えないので笑、体調と心を病まないように気を付けてくださいと言っておきます。
――ありがとうございました!
***
インタビュー終了後、May.のZoom背景をきっかけに、まさかのジブリトークに火がついてしまいました。nanaさんの好きなキャラクターは「魔女の宅急便」のウルスラ姉さん。さばさばした性格や描く対象を愛しているところが好きなのだそう。
言われてみれば、自分のやりたいことに向かってまっすぐ行動するnanaさんの姿と重なるなあ…としみじみ感じました。
ちなみにMayの好きなキャラクターは、釜爺です。
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