【インタビュー企画English+i】中学時代の留学が、将来を動かす原体験になった
皆さんこんにちは。めいこです。
インタビュー企画”English+i” では、「英語を学ぶ日本の人たち」に焦点を当てて、なぜ英語を学ぶのか?どうやって学習しているのか?今後の野望は?などを聞いちゃいます!
女性のためのキャリアスクールSHElikes (以下、SHE)の現役会員と卒業生を対象に協力者を募り、お話を聞かせていただきました。
第4弾は、客室乗務員(CA)として活躍するYさんです。
学生時代に英語に興味を持ったきっかけや、お仕事での英語のお話などたくさんお聞きしました!
(インタビューは2020年11月に行いました。ご職業・肩書きは当時のものとなっています。)
自分から行動し、発見が多かった留学生活
――学生時代から英語がお好きだったんですか?
はい、でもどちらかというと会話よりも問題を解く方が好きでしたね。勉強するうちに留学にも興味がわいてきて、大学受験では英語学部を目指してました。結果、同じ大学の国際学部に合格して英語と中国語を専攻しました。
――英語と中国語、どちらも勉強できるのはいいですね。留学には行きましたか?
はい。大学のカリキュラムで、まず中国に3ヶ月半ほどと、オーストラリアに2ヶ月ほど語学留学に行きました。
――行ってみてどうでしたか?
中国ではあまり英語が使えなかったので、頑張って中国語で話していました。逆にオーストラリアでは、日本が好きで日本語を勉強している方が意外と多くて。国際交流ができるmeetupに参加もしてたんですが、日本語に甘えることも多々ありましたね。でも、友達は作りやすかったです。
大学では留学生だけのクラスで英語の授業を受けていましたが、中国からの留学生が多くて、むしろ中国留学で培った中国語がさらに上達したんじゃないかと思うくらいでした笑。クラスメイトとあまり英語で話さなかったので、授業外の時間で英語で話す練習をしようとmeetupに参加したり、日本語を学習しているオーストラリア人の子と一緒に食事に行ったりしてました。
――英語を身に着けるために自ら行動されていたんですね!ほかにはどんな発見がありましたか?
私が行ったメルボルンは国際都市で、様々なバックグラウンドを持つ人々が住んでいたので、アジア人が多かった中国と比較して多様性に驚きました。
あとはとにかく自由な印象を受けました。小中学生ぐらいの兄弟が手作りのドラムを演奏してたり、バンド、パントマイム、ピアノ演奏など……路上で恥ずかしがらずに自分のやりたいことをやってる姿に衝撃を受けました。しかも皆さんとても上手なんです。壁に描かれている絵を差して、「これはアートだ!」と言われたことも笑。日本では考えられない自由さがいいなって思いました。
現場での経験をバネに、勉強法を考える
――CAになったのも、留学経験などが影響していますか?
どうなんでしょう……。私はとにかくCAになりたかったわけではなかったんです。どちらかというと幼いころから見てきた職業の中で一番想像しやすかったので、興味を持った程度でした。大学がCAを多く輩出していたのもあると思います。でも、語学を勉強していなかったらCAにもなっていなかったかもしれないですね。
――今は仕事のために英語を勉強しているんでしょうか。
そうですね、一番はTOEICのスコアを更新するためです。社内でもテストのようなものを毎年受けるのですが、自分の英語力の無さを痛感して……。それをきっかけに勉強するようになりました。
あとは、ドラマやNetflix作品を見ると「こんな風にコミュニケーションを取りたいな」と憧れることもあります。より多くの人と会話したり、視野を広げたりするためにも英語を勉強したいですね。
――そうなんですね。ちなみにどうやって勉強していますか?
一度オンライン英会話のネイティブキャンプを試しましたが、予約せずにいつでもレッスンできるシステムをあまりうまく使いこなせず、月会費がもったいなくてやめてしまいました。今はアプリでリスニングの問題を聞いたり、問題を解いたり、TOEIC対策をメインにやっていますが、なかなか点数が伸びなくて……。大学時代もCAの採用試験で必要なTOEICの基準点を取るために勉強していましたが、当時からリーディングが苦手なんです。
――ほかに伸ばしたいことはありますか?
まずは勉強法をもう少し考えたいです。まずは机に向かう時間を計画する必要があると思うのですが、私はどちらかというとやりたいタイミングで取り掛かるのが好きなので、時間配分が苦手なんです……。またSHEの勉強のときはパソコンに向かうとすぐに時間が経ちますが、TOEICの勉強はモチベーションを保ちづらいのが悩みです……。
それでも、TOEICは毎年受けるようにしているんです。転職の可能性を考えているのもありますが、せっかくCAとして仕事してきたので。CA=英語力の高さ、とは言い切れないですが、世間では英語力に期待されてるなと実感します。その期待に応えるためにも、英語は勉強しておこうと思って。頑張っておいて無駄はないですしね。
CAは人と会話をする仕事なので会話力もつけたいです。リスニングとスピーキングの勉強も必要ですね。
―――確かに、「CAさんは英語がペラペラ」という先入観はあります……!
多いときには乗客ほぼ全員が外国人のお客さんということもあるので、そこで喋れないと困ってしまいますよね。以前、国内線で外国人のお客様に話しかけられて、対応に困った苦い経験があります。なんとなく話している内容はわかりますが、英語で応対ができなくて、チーフパーサーに謝ってお願いしました。悔しかったですね……。せっかく日本の航空会社を選んでいただいているので、最低限の英会話力は身につけて応対できるようになりたいです。
中学時代の原体験が、大学にも仕事にもつながっていた!
――中学校や高校での、英語学習にまつわるエピソードはありますか?
中学生のときに、シンガポールの学生との交換留学プログラムに参加しました。シンガポールの学生が1週間私の家にホームステイして、その後私もシンガポールに行き、同じ学生の家に1週間滞在するという内容でした。今思えばそれが英語に興味を持ったきっかけかもしれません。
――そうだったんですね!シンガポールではどんな経験をしましたか?
それまでずっと日本で生活していたので、初めての海外に驚いてばかりでした。水道水が飲めない、学校で中国語の授業があるなど……。建物や家も全然違いました。初めてユニットバスを見て、シャワーとトイレが同じ部屋にあることに衝撃を受けましたね笑。
クラスメイトとは電子辞書を使って会話してました。伝えたい単語を電子辞書で検索して、「これ!」と指差して笑。なんとかコミュニケーションを取ろうと必死だった私にとって、電子辞書はもはや相棒でしたね。
――お話を聞いていて、Yさんの今までのエピソードがすべてつながった気がしました。シンガポールは英語と中国語が公用語ですもんね。
そう言われるとつながっていますね!思い返せば大学で中国語を勉強したときにも、シンガポールの学校で数字を中国語で言う練習をしていたのを思い出して「あのとき習ったあの言葉はそういう意味だったのか!」という発見もありました。
――そういえば親御さんも留学をされているんですか?
いえ、親はどちらも海外に行ったことがないんです。
――ええ!そうなんですか?
海外経験ゼロです笑。シンガポールの交換留学は、「1週間ならやってみたら」とOKしてくれました。やらなければいけないことも「一緒におでかけしてみてください」くらいしかなく、負担が少なかったんです。海外の学生を受け入れることにも不安はなさそうでしたが、確かに自分が海外経験ないと興味を持たない方もいそうですよね……。
――海外から来た初対面の人を1週間家に泊めるのはハードルが高いと感じる人もいらっしゃると思いますが、親御さんのチャレンジ精神のおかげで、Yさんの今があるんですね。
そうですね。シンガポールに行ってなければ英語もここまでやってなかったと思います。初めて飛行機に乗ったのもそのときなので、CAになるきっかけでもあるかもしれません。
――大学進学から就職と、将来につながる貴重な原体験ですね……!
英語学習法を発信する人がもっと増えてほしい!
――英語を使ってやってみたいことはありますか?
今よりも英語を活かせる仕事をやってみたいです。私はYoutubeが好きなのですが、1年前ぐらいにCAから外資系企業に転職して、営業をしている日本人のYoutuberさんが、お客さんに対してずっと英語で対応している動画を見て、純粋にかっこいいと思いました。CAの転職先で多いのは秘書やマナー講師ですが、私はほかの分野で、英語などCAの仕事で培われたことが活かせる仕事をしたいです。
――最後に、同じように英語を勉強している方に対してメッセージをお願いします。
私が欲しいぐらいですね、メッセージ笑。私が知ってる方は皆英語学習を続けられているので、それが素晴らしいとお伝えしたいです。続けられてることはもちろん、自分のやり方を見つけてるのもすごいと思うので、それをどんどん発信していただけたら、私もそれを見て自分のやり方を見つけられると思うので。
以前シーメイトナイト※でもドラマを観て英語学習をしている方のお話を聞きました。それまではドラマを英語音声と日本語字幕で観ていましたが、英語字幕を使ったり、字幕なしで観たりしてみようと思いましたね。
※SHE会員(シーメイト)同士の交流を図る会員限定のオンラインイベント。
――英語学習法の発信が増えるといいですね。
モチベーションも上がりますしね。
――今日はお話しいただきありがとうございました!
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