前捻角って知ってますか?!
こんにちはーちょんまる です!
今日は前捻角についてお話ししていきます!
みなさん聞いたことありますかね???
人の体を扱うお仕事されている方は当然のように知っているかと思いますが、トレーナーとしても絶対知っておくべくべき知識になります。
ややこしい部分になるので、知っている方は復習がてら、そして知らない方は頑張って最後まで付いてきてください!(笑)
前捻角とは
早速ですが前捻角とは何か、ざっくりお話しすると、
大腿骨体部と大腿骨頸部の捻じれの角度のことです。
これは正常15度くらいですが、それよりも大きくなると前捻股、反対に小さくなると後捻股と呼ばれます。
簡単にいうと股関節が内股気味に付着しているのか、ガニ股気味に付着しているのかというような感じです。
それが前捻角の角度によって決まります。
前捻角が大きい人は、股関節を安定させるために内旋します。
反対に前捻角が小さい人は、安定させるために外旋します。
つまり、前捻角が大きい人(前捻股の人)は内股、小さい人(後捻股の人)はガニ股になります。
前捻気味だと判断された場合は、ほとんどは先天性のものだと言われてきましたが、最近は実はそうではないとも言われています。
赤ちゃんの頃の座らせ方や寝かせ方、あるいは出産時に逆子であったため足を引っ張ったなど、こういったことが要因で若干前捻気味になってしまうことがあるそうです。
最近ではほとんどの場合これらが原因だと考えられるようになっていきています。
幼少期にサッカーをやっていた人は後捻股、女の子座りをしていた人は前捻股になっている場合が多いとも言われています。
※後捻股=ガニ股気味、前捻股=内股気味
前捻角はスポーツ時のフォームなどにも大きく関わってきます。
バッティングフォームで例えると
右打ちのひとで、右足が左足に比べて前捻角が大きいとします。
そのような人に、足はまっすぐ前に向けてバットを振るように指導するとします。
右足は前捻角が強いので、当然内股になりたがります。
振りかぶる時、右股関節は内旋位になるので上手にできますが
振り切る時、あるいは振り終わりは股関節は外旋位へ移行します。
その時、前捻角が強い右足はもうすでに外旋位になっているので、うまく外旋できずフォームの崩れや代償動作が入ります。
このように、その人のフォームや姿勢が構造上の問題である場合は無理に直さなくても良いです。
しかし、自分が思っていることと違う動きをしているような場合は、何度も反復練習してできるように指導する必要があります。
ややこしいですが、これを知っているか知らないかではトレーニング指導の質も変わってきますので、しっかり理解できるレベルまで落とし込みましょう!
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