前鋸筋ざっくりまとめときます

色々と時間に追われてるので、ざっくりまとめたやつ載せておきます笑

それでもよければぜひご活用ください!



起始:第1〜8肋骨外側面

停止:肩甲骨の内側縁

作用:肩甲骨の外転、下方回旋(第1〜2肋骨)、上方回旋(第3〜8肋骨)
下方回旋は上部のみなので、主な働きは外転上方回旋


小胸筋の下方回旋と前鋸筋の上方回旋が相殺しあって、肩甲骨外転時の安定化を図る。


長胸神経麻痺が起こると、前鋸筋は機能しなくなる。
長胸神経は頚椎から出て鎖骨の真ん中あたりを通り、前鋸筋の表層を走行している神経。
理由はわからないが第2肋骨前面で絞扼される場合が多い。
前鋸筋が使えなくなると、翼状肩甲骨になる。
翼状肩甲骨になると、肩の屈曲や外転動作時に肩甲骨の安定性が保持できなくなる。
すると代わりに僧帽筋が上方回旋の働きを担い、小胸筋の下方回旋に逆らいながら手を挙上するというような動作になる。
そのため肩はすくみながら、外転動作を行うことになる。

20〜50歳くらいで長胸神経麻痺により前鋸筋が使えないという人はなかなかいない。
60歳〜が多い印象。
若い人は長胸神経麻痺で前鋸筋が使えないわけではなく、単純に筋力不足か機能不全、モーターコントロールが考えられる。
そのため、前鋸筋の筋活性を行なっていけば改善されるパターンもよくある。


前鋸筋が使えているかどうかをチェックするテストにハンズオンヒップテストがある。
手を股関節の上(ASIS)に置いた時に(仁王立ちのようなイメージ)肩甲骨は胸郭から少し浮き上がる。
その時、肩甲骨の内側縁がより浮き上がると陽性。
内側縁が浮き上がるというのは、肩甲骨の内旋がより強く行われているイメージ。

その他に肩甲骨を胸郭に添わせる筋肉は菱形筋肩甲下筋などがある。
肩甲骨が浮いている場合、これらを鍛えることも有効ではあるが、菱形筋は下方回旋筋なので前鋸筋の情報回旋と喧嘩してしまう可能性がある。なので菱形筋を鍛えるなら僧帽筋の方が良いかも。
それよりも肩甲下筋を鍛える方がダイレクトに胸郭体にくっつけてくれるため、前鋸筋と肩甲下筋のトレーニングをお勧めする。
そもそも下垂の状態で上腕骨頭を維持したまま肩を内旋できる人が少ないため、どちらにせよ肩甲下筋を鍛えた方が良い。


前鋸筋が拘縮すると、肩甲骨は外転する。猫背のような形になる。
すると遠回しではあるが、胸椎の伸展可動域が狭くなることもある。
そのような場合に、前鋸筋をリリースして伸展可動域を出すような人もいる。
胸椎を伸展させる筋肉として、胸最長筋や僧帽筋などもある。
猫背の場合はこれらの筋肉が伸張性のストレスで拘縮しているため、ほぐしてから前鋸筋もリリースのがさらに効果的だと考えられる。

また、前鋸筋が拘縮することによって肩甲骨の動きが悪くなる。
それが原因で肩こりになることもある。
肩こりがひどい人や、手を上げづらいという人に対して前鋸筋をリリースしてあげることも有効。


前鋸筋のトレーニング(アクチベート)方法

(強度高)
ワンハンドプッシュアップ

ワンハンドプランク

膝付きワンハンドプランク

プランク

膝付きプランク

壁プランク
(強度低)



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