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医療職の主婦がエンジニアになって1年経ちました

1.医療現場からデータサイエンティストになった理由

急性期の医療現場で患者さんと一緒に病気と闘い、
汗を流していた私が、現場を離れて1年経過したので
その経過を記録しておきます。

私は、医療職の仕事が大好きで、
患者さんとその家族が喜んでくれる姿が嬉しくて、
患者さんが退院するときは、「また私に会うことがないように元気でいてくださいね」とよく話していたそんな現場大好きな人間でした。

では、なぜエンジニアに?と思うかもしれません。
その結論に至るまで色々葛藤がありました。

医療現場で臨床をしていると、
目の前の患者さんを助けられることができ、非常にやりがいと
自分の価値を再認識する機会が多くあります。

その一方で、医療現場ではなく、研究にも勤しんでいた私は、
医療研究の大切さも非常に強く実感していました。
現場で治療ができるのは、今まで先人の先生方が研究してくださった成果のもとで私はたちは患者さんに安心できる治療を届けられています。

・臨床現場から届けられることの患者さんへの還元
・研究から届けられる患者さんへの還元
・製品開発から届けられる患者さんへの還元

どれも非常に価値があり比べられるものではないと思っています。
そして私が気づいていない側面から医療に貢献している方々は多くいるのだと思います。

色々な選択肢がある中で、
私は企業の製品開発R&Dの分野から医療現場をサポートする道を選びました。

「なんで医療分野で博士課程まで行ったのにエンジニアに?」
「研究が嫌になった?臨床現場は嫌になった?」

こんな風に質問されることがあります。
その質問には
「医療分野にもっと私が還元できる最適解がこの製品開発分野だと思ったから」ということ一択だと思います。

この選択が今でも間違いだとは思ったことはありません。

2.転職して1年間で心掛けたこと

ただこの一年非常に大変ではありました。
私は臨床現場と臨床研究をずっと行ってきた人間で、
製品開発の経験はありませんでした。

・チームメンバーが使う専門用語がわからない
・黒白の画面(ターミナル)でパソコンを動かすことなんてしたことない
・linux使うの?!ubuntu聴いたことはあるけど・・・
・コーディングはチームではしたことないな・・・
・製品開発?開発?って何するの?

こんな形でしたことないことばかりでした。
ただチームメンバーに恵まれ、なんとか?1年継続することができています。

こんな私が職を変えて1年で取り組んだことは

・コーディングの基礎を学び直す
・プロジェクトマネジメント(製品開発、アジャイルの知識)を知る
・ターミナルに恐れず、立ち向かう
・便利だと巷で言われている技術はとりあえず試していく(クラウド、docker、IDE)
・同僚に聞きまくって、聞かれた時や助けられることは自ら協力する

以上を実践することで、見える世界が広がりました。

3.結論 今思うこと


今まで知らなかったことを一気に知った1年になりました。
今使っているパソコンがどう動いているか、データを取得するときにどのようにシステム設計をすれば効率的かそして汎用的か、チームへの可読性が良いかなんて考えたことがなかった私には目から鱗なことばかりでした。

現場で研究していたときに知っていれば
もっともっと研究が加速したと思う知識や技術がたくさんあります。

現場にいた私だから見れる分析の要件定義、特徴量の作成や、現場感覚からの製品開発があると思います。

もっともっと医療現場が良くなるように
エンジニアの知識、難しい知識と思われていることを
現場でも使える技術であることを知ってもらいたい。

私は医療現場✖️ITが大きな価値を持つことを確信しています。

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