東京都知事選挙
選挙広報がぼくの家にも届いた。前回、オリンピックを前にした都知事選からあっという間に4年経った。
ぼくは政治には詳しくないが、社会人になってからはそれなりに選挙に投票してきた。
今回の候補者がどうとかあれこれを書くつもりではなく、政治や選挙への向き合い方について考えていきたいと思う。
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最近の論点の中では若者の選挙離れに関する問題は特に目立っている。
総務省 年代別投票率の推移https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/
投票率だけでみると20代では、32%と約3人に1人しか投票をしていない。実数は探せなかったが、数を稼ぎたい選挙候補者が高齢者向けの公約を打ち出すのも理解はできる。
学生の頃から生徒会長を選んだり、学級委員を多数決で選ぶなどして自分たちで選んだ人が学校のトップ(?)になる経験をしてきている。(実際は人気者投票になっていたりするが・・・)
しかし、選挙=高齢者・大人が考えることだという先入観が今だに残っている。学校で習っていた社会や政治経済も暗記科目という印象が強く、実感が湧いてきそうな中高生の時でも「選挙権は(当時は)20歳から」などは大げさにいうと自分事というより暗記すべき単語となっていた。
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そんな僕が政治について考えるきっかけになったのは、2015年の「大阪市における特別区の設置についての投票」だった。
いわゆる大阪都構想の実現の是非を問う住民投票。
当時大阪市内に住んでいたぼくはずっと大阪に住むというつもりでもなかったが、メディアにも大きく取り上げられていた大阪市を廃止し5つの特別区を設置するという大掛かりな構想は自分事として捉えざるを得なかった。
そこまで政治に関心のなかったぼくでも、こんな投票ができることなんてなかなか無いと思い、自分なりに調べて結論を出して投票した。
結果としては反対票が賛成票を上回る結果でどちらも約50%とかなり接戦となった。自分の1票だけが大きな影響を与えるということはないが、小さな積み重ねが票に現れることになると初めて実感した。
同時にこのような投票によって我々の生活や暮らしは決まっているのだと身を以て理解した。
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翌年に東京へ引っ越すことになり、なかなかいないのでは?と思うが、大きめな選挙である都知事選を経験した。
公私混同問題で辞任した知事の後任を決めるというタイミングだった。この時は前回のような2択ではなく複数の候補者の中から投票する1人を決めなければならず戸惑った。
候補者の情報はテレビから流れてくるが、部分的な情報であるためざっと広報の中の公約などを見てあたりをつけて、詳しい内容をHPから探っていく。
普段の生活と並行して情報収集しなければならないため、限られた時間の中で効率的に行う必要があった。(なかなかうまくできなかったが・・・)
twitterを見ると批判的なツイート(事実かは不明)を見つけると、良いと思っていた候補者ももしかしてなんか違うのでは・・・・?と不安になることを繰り返しながらも、なんとか決めて投票した。
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そして、2度目の都知事選挙を迎えようとしている。2016年の候補者数21名の記録を更新し、過去最多の22名の候補者がいる。
思想が確立していない自分がこれまでの経験から選挙への向き合い方として学んだことは、わからないなりに候補者のHPから具体的な公約を調べたり、演説聞いたり、SNS・動画から情報を仕入れるなどして、自分の意見を固め投票すること。
これが無いと、政府や自治体の対応に不満を持った時に一貫性に欠けた行動や発言をすることになることをこの数年で実感した。
特に緊急事態宣言の中で、政府や各自治体の対応に関して自分は何を考えるか?を知れたのは大きな経験だった。
判断に至るプロセスや情報提供のスピード、我々の感覚に近い意見も検討された上で判断がされたのか?などが個人的には気になった。
政府や各自治体の知事の対応・発言などで、判断力や手腕、器などが露わになり、暮らしを決める政治について関心が高まり、twitterなどのSNSではいろんな意見が出ていた。
もちろん間違いだと思う時に意見を持ったり、声を上げることは必要だ。
しかし、我々の投票によって選ばれたトップの人間が政治や行政が行われるのに、自分とは無関係に決められた誰かが勝手に行っていると思っているような意見があった。
これも自分たちの投票の積み重ねの結果である。有事の時こそ、積極的な動きを見せた人を覚えて、未来に生かすチャンスだったように感じる。
考えも確立してできておらず予測もしにくい世の中ではあるが、政治に参加していくことで、少しづつ見る眼も養われるのでは無いかと思う。
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