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どのように準備すればいいの?海外でデザイナーとして働く方法ご紹介!

目で見るもの、手で触れるものすべてがあなたをより良いデザイナーに導いてくれる。

こんにちは。デザイナーのchoiです。
名前を見て分かると思いますが、私は韓国人です。
今年から日本のIT会社でデザイナーとして働いています。

皆さんは海外就職を考えたことはありませんか?
海外のデザイナー達がどのように仕事をしているのかと疑問思ったことはありませんか?

今日は海外就職に興味を持っているデザイナーの方々に対して、私の経験と海外で働いているデザイナー友達の経験を基に海外就職に向けて準備する方法についてお伝えしたいと思います。

海外でデザイナーとして働くこと

海外就職というのは思ったより多くのことが盛り込まれています。 私も経験する前は、ただ「海外で働くこと」程度の考えしかなかったのです。 海外就業の裏にはずっとついて回る課題が存在します。 その国で使う言語、文化、職場の同僚たちと社内文化、プロジェクトの性格などです。 そのすべてを経験し、理解し、受け入れることが重要です。母国で働くのと違い、言語や文化などといったものを新しく学び、身に付けなければなりません。

言葉と文化

海外就職において最も大事なことは言語と文化だと思います。 適応するのに多くの時間と努力をしなければなりませんが、適応すれば多くのことを得ることができます。言語と文化は、本や勉強で完璧に得ることは難しいです。人々と会話して、実際にぶつかりながら自然に体得していくことで、熟知できることが多いと考えます。私の場合は、留学の経験がなくて、就職後、言語や文化の部分であまり溶け込めせんでした。海外居住の経験だったり、留学経験なしにすぐ海外就職をする場合、言語や文化に適応するのに相当な時間とストレスが伴うかもしれません。

デザインという分野は自分の能力を遺憾なく発揮できる分野のひとつです。自分のポートフォリオを通して自分が持っている能力と技術と感覚を果敢に見せることができます。加えて、言語だけでなく視覚的なコミュニケーションが可能な職業です。このような観点で、言語はそこまで大きな問題ではないと思うかもしれません。しかし、言語は業務の大部分を占めています。他のデザイナーからのフィードバックやコメント、ミーティング、社内の開発者やマーケティングチームとのやりとり等でコミュニケーション能力が求められます。 インターンやジュニアデザイナーには、コミュニケーションよりもデザイン能力を求められるかもしれませんが、経験を積んだデザイナーはコミュニケーション能力が非常に大切になります。

その国の文化を理解することも海外で働くデザイナーに不可欠な要素です。文化を理解するということはその国の人々を理解することです。文化の理解なしにユーザーテスト、データだけを基にターゲットユーザーを理解・分析することはできません。このような点を常に肝に銘じ、時には彼らの視点からデザインを見つめたり、外国人としての観点からアプローチしたりすれば、新鮮でユニークな多様性を備えたデザイナーになれると思います。


その他の部分

言語と文化以外に、新しく学ばなければならない部分は会社によって全て違います。しかし、外国人を採用する大体の会社は体系化されているので、適応するのに大きな困難はないと思います。会社に数ヶ月しか勤めてないとしても、システムの動き、人々はどのような方法で働くのか、会社の主要プロジェクトの方向性等は時間が経つにつれて自然に理解することができます。


海外求人サイト

海外就業を準備する学生やデザイナーにとって最大の悩みの一つはどの会社を志望するかだと思います。そのため、デザイナー向けの海外求人サイトを共有します。


LinkedIn(リンクトイン)

最もグローバルで最大規模のキャリアを基盤としたソーシャルメディアプラットフォームです。 ヨーロッパやアメリカ、その他のアジア諸国まで、世界中の人々が今でも使っている。 リンクトインからサーチフィルターを通じて国別、職種別に様々な採用ページを確認できます。加えて、アプリをダウンロードすれば通知設定を通じて、アップデートされる採用公告も確認することができます。 また、リンクトインはヘッドハンターが多く使うプラットフォームです。プロフィールをポートフォリオと一緒に作成しておけば、ヘッドハンターの目に止まり、先にジョブオファーが来ることも多いです。

Glassdoor(グラスドア)

https://www.glassdoor.com/

グラスドアはグローバルマーケットで主に使用するジョブサーチプラットフォームです。 リンクトインとは別に企業のレビューをすることもできます。他の企業のサラリーやインタビューの経験なども確認することもできます。リンクトインかグラスドアにだけ採用公告を掲載する場合も、両方の会社に採用公告を掲載する場合もあります。そのため、両方確認することをお勧めします。


Indeed(インディード)

直感的で単純なインターフェイスで、採用公告のためのサーチエンジンです。 デザイナーの採用も多いです。また他のプラットフォームとは違い、採用公告だけにフォーカスしたサイトです。

上記の3つのサイトが最も利用されている求人サイトです。この3つのサイトで望む職場を見つけることができると思います。


Medium(ミディアム)

このサイトは海外版noteのようなブログサイトです。
様々な成功事例と、就職を準備した過程が記載されていますので、上記の求人サイトと共に参考にすることをお勧めします。

その他の就職方法としては、直接希望する会社を検索してウェブサイトに頻繁にアクセスし、デザイナーの求人広告があるか確認してみるのが一番です。求人広告がない場合でも履歴書とポートフォリオを送って、もしもの機会を得ることもあります。大手企業のいくつかは、その企業のキャリアウェブサイトに入ると求人広告をメールで通知を受けることもできます。

海外の採用プロセス

デザイナーの採用プロセスは国、会社によって全て違いますが、ある程度大きな骨組みは似ています。


1. 履歴書確認

最初に皆さんが会社を志望する時、志望する会社の入社志望用アドレスにメールを送るか、社内採用ウェブサイトを通して志望するでしょう。 メールを送る場合は必ずCoverletterを作成し、Resumeとポートフォリオは必須として要求されます。 このプロセスのほとんどはHRが関与して決定されます。もし、支援会社が規模の小さいデザインエージェンシーの場合であれば、リクルートをアウトソーシングで解決するか、あるいはデザイン責任者やエージェンシー設立者が直接確認します。


2. 面接日付の調整

会社で求める人材像にある程度適合したら、電話やメールを通して志望者に連絡をします。面接の日付を決めるためです。適切な時間を合わせてインタビューの日付を決め、インタビュー方式(対面面接をするのか、オンラインで進行するのかなど)についても確定します。


3. 面接

調整した日時に合わせて面接が行われます。 会社によって面接方式は千差万別です。面接1回で採用を決定する会社がある反面、3回から5回程を数ヶ月にわたって面接する会社もあります。このように数回にわたって面接を行う場合は、様々なチームのメンバーも参加することもあります。例えば、最初の面接はHR、デザイナー責任者と行って、2回目には開発者チーム、3回目にはビジネスチーム、4回目にはCEOとするなどの場合があります。
総合的に志望者を分析し、この志望者がどんな仕事ができるのか、どんな役割が適切なのか、会社と合うのかなどを把握した上で採用するのかを決定します。


4. 事前課題

多くの会社が事前課題を志望者に要求することがあります。メールで面接の日付を決める途中で、事前課題について知らせることもありますが、大体は1次面接後に志望者を判断して事前課題を出します。そして期限内に事前課題を提出したら、それを土台に2次面接まで受けることになります。

事前課題は志願する職業に向いてるのか、どんなデザインプロセスと信念を持っているのかを把握するための採用方式です。


5. 最終結果

Resumeとポートフォリオ、面接、事前課題などすべてを総合して、志願者の採用が決められます。

このプロセスは短くは1か月程度から、長くは3-4か月程度かかります。 海外就職を準備する方はこのプロセスを頭の中に刻み、Coverletter・Resume・ポートフォリオを考えながら、この方向に合わせて準備をしていけばいいでしょう。


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海外就職時の注意点

海外就業は言語の壁、その他の様々な問題にぶつかるため、国内就業より難しく感じるかもしれません。

しかし、デザイナーにはポートフォリオという客観的な比較基準があるため、他の職業よりも海外就職に近づきやすいです。
きちんと作られたポートフォリオを持っているデザイナーなら、海外就職も国内就職と大きく変わらないと思います。

海外就業時に注意しなければならない点が4つあります。

1点目は、志望する前に求人広告をたくさん探し、精査しなければなりません。
最大限見ることが重要です。
どんな職種とどんな人材を求めているのかを把握し、履歴書を練る練習が必要です。履歴書の書き方、面接手順、面接プロセスも国ごとに異なります。
求人公告も国によって違う点が多いので、できるだけ多く見て、平均的な条件、妥協できない点などを考えると良いでしょう。

2点目は、自分のポートフォリオを説明できるように準備しなければなりません。
特に、西欧圏に就職しようとする方々には、必ず専門性が求められます。
面接官とポートフォリオを一緒に見ながら作業に対するコンセプト、どんなプロセスで結果を作り出したのか質問されます。
その際、ただきれいだからと言ってはいけません。
カラー、タイポグラフィ、レイアウトがどのような根拠を持って適用され、どこで影響を受けたのかなどを明らかにしなければなりません。
もちろん、ジュニアポジションにすべての過程と結果をまとめる専門性は求めません。プロジェクトに対する姿勢、それに対する論理的な自信のある説明が求められます。
しかし、シニア以上の地位を希望するなら、面接官は、プロジェクトに関する専門性のある説明とビジョンを聞きたいと思うでしょう。

3点目は、コミュニケーションに対する心構えです。
海外で生まれ育ったり、留学経験がある方でなければ、当然、外国語はうまくないはずです。
ネイティブの視点で私たちは外国語ができないのが当然です。それを恥ずかしいと思ってはいけません。
外国語能力とコミュニケーション能力は別物です。
もちろん、高い位置に行くほど説明はより精巧になり、相手に説明するテクニックは想像以上に求められます。
しかし、初めからそうする必要はありません。あなたは外国語のできる外国人ではなく、デザイナーとして海外に行く以上、短くても伝達の役割を果たす話法を覚える練習をすれば、大いに役立つでしょう。

4点目は、海外を逃避先として考えないことです。
良い職場環境、年俸、生活などの理由で多くの優秀なデザイナーが海外に目を向けます。
確かに海外就職は、長所を多分に含みます。
しかし、短所も長所と同様多いので、現実的に、賢明に考えてアプローチしなければなりません。
また、これまで経験が認められない場合もあり、ビザの問題、住居の問題、復帰問題など様々な問題を解決しなければなりません。愛する家族や友達と離れて、すべてが慣れない場所で新しく生活を始めることは思ったよりも難しいことかもしれません。
したがって、海外就労を逃避先として考えると、就労以外の面で順調にはいかないかもしれません。

デザイナーとして海外で働くということはとても魅力的

新しい空間で働くことでインスピレーションを与えられたり、異文化や価値観を持つ人々とデザインプロセスを進めたり、デザインを比較したりすることでデザイナーとしてより成長できます。

さまざまな理由で、海外は新しい機会の源泉であるため、デザイナーとして海外で働くということは魅力的です。
また、常に慣れていて安定した生活から離れて、気がつくこともたくさんあります。

モチベーションと自信に溢れ、挑戦と冒険を楽しむことができ、海外で今よりもっと価値のある人材、より優れたデザイナーになれる「確信」のある方に海外就職をお勧めします。


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