【業界研究】実録!コンサルタントの1日!
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
年明けにアナウンスしましたようにちょこさん2021年でシニマネプロモーションを果たしたんですけど、最近あらためてタイトルがあがると日々の過ごし方やファームやクライアントから求められるものが違ってくるなぁと実感してます。
ちょこさん、監査法人時代も含めると、アナリストからシニマネまで各クラスでそれなりに酸いも甘いも経験してきたんじゃないかと思うんですよね。
それぞれのクラスごとに、やりがいもあれば辛く厳しいこともあり、本当に面白い仕事です。
以前、新卒コンサルの1年の過ごし方って感じのnoteを書いたところ、”もうちょっと短期的なスパンでのコンサルタントの過ごし方も知りたい"ってコメントをいくつかいただいていた気がするので、今回は1日単位で若手コンサルタントがどういう生活を送っているのか、書いてみることにしました。
タイトルで"実録"と銘打っているとおり、ちょこさんが経験したことやちょこさんの近くにいる若手が実際にこんなことをやっていた、ってファクトベースなnoteをお送りいたしますので、コンサルファームに入ったらどういう運命が待っているのか気になって夜しか眠れない各位、ぜひお読みください。
※本当に実録通りで作ると色々と問題があるので、ファクトをもとに再構築したノンフィクション、くらいの温度感で読んでくださいな。
あ、1年の過ごし方の方のnoteは↓からどうぞ。
さて、本編入る前にいつものコピペです。
この記事も有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。
では、本編をどうぞ。
◆まずはもうこれを見てください
なんか気づけば毎回”このスライド見ておいてください”で終わりそうな勢いですが、今回のnoteも必要な情報はこのスライドに詰まっているので、忙しい各位はここだけ見ておけばだいたいOKです。
シチュエーションとしては業務効率化&自動化のような案件でそこそこ1人でちゃんと動けるアナリスト(2,3年目くらい)をイメージしていますが、まぁだいたいの案件でアナリストの働き方ってこんなものだと思うので、特にこういう案件だとどうなんだろう、って疑問はそんなに持たなくて大丈夫です。
あ、一応これ、リモートでもクライアントオフィスへの出社でも、やることは変わらないので特にどっちのシチュエーションを想像して読んでください、とかはないです。
強いていえば、出社の場合はレビューや会議が対面できる、ってところくらいです。
…この対面でできる、ってのがかなり大きいんですけどね。
もうちょっと細かめに知っておきたい勤勉な各位のために各曜日の稼働についてちょっとだけ説明をしておきますね。
-月曜日
週の始まり、月曜日です!
ちょこさんは特にないんですが、これを読んでいる各位、何か週のはじめにやっておくルーティンはありますか?
ちなみに、月曜朝をよいお気持ちで迎えるには金曜の終業時に月曜朝の自分に向けた最初にやることリストを作っておくとスムースに稼働に入れるのでおすすめです。
ここのプロジェクトでは毎朝毎夕に内部定例をやっているようですね。
その日の稼働予定、困っていることなどを報告しあってメンバー全員がちゃんとお互いなにやってるかをわかるようにしておくのはとても大事なことなんですよね。
とくにリモートで動くプロジェクトではここを疎かにするとたちまち大変なことになるので本当に気をつけてください。
さらに、AMにはクライアントとの定例もあるようです。
今週予定されているイベント、課題やToDoの確認など細かめにコミュニケーションを取るのがコツです。
地味ですが、会議前の資料準備もアナリストの大切な役割のひとつです。
こういう作業を通じて、会議とはどのように運営されるものなのか、を学んでいくことになります。
地味ですが。
そして、会議が終わったら議事録を書きます。
目安として1時間の会議であれば1時間で仕上げるつもりで頑張りましょう。
ついでに、課題管理表の更新もしっかりやって、終わったら上司のレビューも受けておかないとですね。
あ、そうそう議事録の書き方のコツは↓からどうぞ!
この日は議事録作成・課題管理表の更新でだいたい稼働が終わっちゃった感じですね。
更新した資料は確実にクライアントに送っておきます。
それが終わったら夕会に参加して今日の振り返りや課題のエスカレーションなどを行います。
明日は朝から業務ヒアリングがあるので、ヒアリングにあたっての仮説を整理したり、現行業務の手順書を確認したり、準備もしっかりやっておきましょう。
-火曜日
今日はひたすら業務ヒアリングと業務フロー書き起こしの日です。
ヒアリング自体はシニコンあたりが華麗に進めてくれるので、若手の仕事はとにかくメモとってその場である程度フローに書き起こして、ってのを量産することです。
図解スキルマシマシできましょう。
単に話をするだけならPCでカタカタ文字打ちながらってので良いですが、業務ヒアリングの場合はその場である程度図に起こしながらメモを取っていった方がまとめやすい&後でわかりやすいので、紙とペンを装備していくことを推奨します。
あと、不定期ですが所属部門の定例会みたいなのもときおり発生するので、そういうのにもちゃんと出ていかないとです。
この日は夕会後にちょっとだけ残業して業務フローの手直しやってたみたいですね。
ちょこさん的には翌日やれば問題ない作業は無理して当日やる必要はないと思ってます、今やっておかないと後々効率がものすごく悪くなる、とかであればその日のうちに片付けておきましょう。
ただし上司の許可を得ずにする残業は厳禁です。
-水曜日
いつものように朝会に出てクライアント定例に出て議事録と書く、ってルーティンをこなしていたところ、突然現れたクライアントから何か相談を受けたようです。
こういうときにプロジェクトメンバーの誰を捕まえにくるか、ってのは担当者ごとのクセが強かったりするのですが、現場主担当クラスのスタッフはこの手の突然のご相談を気軽にしてもらえるような関係性をカウンターパートと築いていただきたいものですね。
もちろん、相談を受けた内容を即座に上司に報告することと、相談その場で変なコミットをしない、ってのは最低限身につけておきたいコンサルしぐさのひとつです。
どうやら、業界内の大手企業におけるAIツールの導入なんかを調べてまとめてほしいってリクエストでも受けたようですね。
この手の突然のリクエストを受けるかどうかはプロマネ次第ですが、クライアントの意思決定の助けになってプロジェクトの方向性にもよい影響をもたらしてくれそうだったらぜひ積極的に受けましょう。
あ、受けるって判断をするのは上司なので若手各位は勝手に"やります"とか言ってはいけないですからね。
上司各位も、プロジェクトのリソースをよく考えずに雑に何でもOKするのはギルティなので控えておきましょう。
デスマーチまっしぐらです。
今日は定時で帰って、筋トレでもいきましょうね。
あ、そうそう、コンサルタントって何故か筋トレが得意なフレンズが結構いたり、趣味でトライアスロンとかやってるガチ勢がいたりするんですよね。
たぶん、コツコツと努力しつづけて結果を出す、ってのが癖になっちゃってるんだと思います。
きっとある種の職業病です。
-木曜日
さて、昨日受けた事例調査の続きをやりましょう。
こういうのって、ググり力がダイレクトに生産性に直結するので、日頃から条件反射で上司や同僚に質問したりせずに、ちゃんと自分で仮説をたてたり、リサーチの方向性を決めてから質問するようにしましょう。
ちょこさんとのお約束です、いいね?
Google Is Your Friend. よい時代になりました。
そう思いませんか?
ある程度キリがよいところまで調査を終えたらお昼休みです。
お昼休みを取るタイミングは日によってまちまちです。
そういうものです。
一息ついたところで、クライアントと事例調査の状況(上長レビュー済)について会話して、ちょっと追加で調べたりしながらレポートにまとめていきます。
そしてもう一丁、上司のレビュー受けつつちょっと不足している観点とか、新たな示唆とか追加して、クライアント報告向けのキレイな資料としてブラッシュアップしていきます。
翌日の定例で報告したいので今日もちょっと残業ですね。
このあたりの、調べてレポートに落とし込むって一連の作業が最低限ひとりでできるのがやっぱり一人前のアナリストとしての期待値って感じです。
若手各位、頑張って。
-金曜日
ようやく金曜日!
ちょこさんは金曜日大好きです!
なんなら木曜日の夕方あたりから大好きです!
前日しっかり仕上げた事例調査の報告書も、クライアント定例で無事報告し、あとはルーティンの議事録を書くくらいです。
そろそろ議事録は息をするように書けるレベルを目指してほしいですね。
若手各位、マジ頑張って。
で、今日は定期的にある育成上の上司との1on1です。
コンサルファームだとプロジェクト上の上司の他に、通年で育成を担当する上司が1人つくのが通例です。
どっちの上司とも仲良くしておきましょう。
困ったときにきっと力になってくれます。
最後に、今週の進捗を取りまとめて、これまた報告資料にしたうえで上長レビューを経てクライアント向けの進捗報告資料を作ります。
こういう進捗報告会議には普段現場に降りてこないクライアント側のちょっと偉い方が出席したります。
その際に、そういった方にうまく意思決定をしてもらうための仕込みをいい感じでやっておくのがこの手の会議準備の腕の見せどころです。
無事に進捗報告会議も乗り切ったところで、あとはゆるっと夕会やって、今週分の稼働報告をつけて、終業です。
これ、ファームによってルール色々違いますが、どこのファームでも稼働実績の管理は最近とても厳しめです。
働き方改革の一環で、残業はちゃんと上司の承認を得てからやっているかとか、申請した残業時間以上に稼働してないかとか、出席した研修時間などの報告も適切に行われているか、など細かくチェックされます。
◆1週間お疲れ様でした!
と、こんな感じで1週間が終わりました!
いやー、長かったですねー。
今週もよく働きましたねー。
バリュー出しましたねー。
え、なになに?”残業こんなに少ないの?"、って?
まぁ、あるときはある、ないときはない、って言ってしまえばそれまでなのですが、平均するとだいたいこんな感じです。
今回の事例だと、定時が8時間のファームであれば3.5時間/週なので、同じペースで稼働した場合15時間/月くらいですかね。
もしこの倍くらい忙しい週が2回くらいあったとしても20-25時間/月くらいです。
メンバーごとの稼働時間の長い短いはありますが、平均取るとだいたい本当にこんな感じです。
※あくまでちょこさんが所属してるユニット周辺の話です。
最近、ほんと色んな管理が厳しくてメンバーに残業させられないんですよ。
昔と違って時間で経験値を稼ぐって作戦が取れなくなったので、今の時代のコンサルタントはかえって厳しい環境にさらされているんじゃないかな、とも思うんですよね。
だって、昔のコンサルタントが100時間/月の残業して出していたバリューと得ていた経験値を、その1/4くらいの残業だけで出さないといけないんですから。
こうなってくると、業界全体でプロジェクト運営のあり方や期待値コントロールの仕方、プロジェクトの価格設定だけでなく、クライアント側にもコンサルの使い方について新しいスタイルを受け入れてもらいつつ、クライアント自身もハードワークになりすぎないようにする、って完全に新しいスタイルのビジネスが成り立つように頑張っていかないといけないんだとちょこさんは思います。
そうなってくると総コンはますます規模を拡大してコモディティ化された替えの効く優秀なコンサルタントを大量に抱えるってモデルになってくるのかなぁ、とも思います。
このあたりの話は長くなりそうなのでまたの機会にしましょう。
引き続き、替えの効く優秀なコモディティになって大活躍したい各位からのちょこさんリファラルのご応募もお待ちしておりますね!(宣伝)
◆オススメの1冊
1冊といいつつ何冊か、今回紹介したアナリストのようにしっかり稼働できるようになるために必要な参考書籍を並べておきますね。
議事録をはじめとしたビジネス文書全般に
業務ヒアリング中によいポンチ絵を描くために
事例調査のお供に
上司とうまくやっていきたい各位に
今回もなかなかボリューミーなnoteでしたが、これを読んだ各位がぜひ前向きな気持で情熱を持ってコンサルキャリアをスタートできるようであれば、ちょこさんはとっても嬉しいです!
イイネ!って思っていただけましたらチョコレート代のご支援やシェアをよろしくおねがいします!
ではまた次回!
質問箱もどうぞ。
オマケ
あともしこのnoteをとても気に入っていただけましたら何かおやつとかお酒を送っていただけたりすると大変うれしいです!
ここから先は
¥ 500
いただいたサポート代はもれなくチョコレート代にあてさせていただきます!